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「おぉ・・・皆無事だったか」
恵理佳と真妃から遅れることしばらく、真司が地下から戻ってきた。
程なくして階段の奥からは大きな土砂崩れのような音がしたことから、恐らくは二度と地下へ行くことは出来ないだろう。
「しんじぃ~♪」
「おぅ、雪菜もよくやってくれたな」
何時もの調子で抱きついてきた雪菜の頭を撫でる。
階段を上がった石碑の傍にはアスラやネクシブも含めたメンバーが待機していた。
それぞれが傷を負ってはいるが、重傷者はなく、一安心と言ったところだった。
「・・・ん?」
「・・・」
皆の顔を見回していた真司はふと、遥香と目が合う。
しばしお互いに目線を合わせたまま無言で見つめ合う。
「・・・何で、遥香がここに居るんだ?」
「・・・どーも」
不思議そうな真司の問いかけにしれっと呟く遥香。
「真司、神卸しはどうなった?」
「・・・そうだな、こっちはこっちで話すことがあるし・・・色々とここで整理するか」
アスラからの問いかけに対し、真司としても遥香のことや、外で応戦していた部隊の人間のことなども知りたかった。
ここで皆の報告を聞きながら事態の整理を行うことにしたのだった。
・・・
神卸しはとりあえず中止させたが、結果的には明日の正午に地上神が復活してしまうこと。
甚平の最後。
遥香と郁の和解。
外の部隊の人間を無力化させたことにより、降伏を受けたこと。
そして皆が無力化させた人間で話が出来るものには事実を告げたこと。
それらを一同は互いに報告しあったのだった。
「・・・成る程・・・明日の正午までか」
「あぁ・・・」
考え込むアスラに引け目を感じているように呟く真司。
あれほど注意されていた地上神の復活をある意味で自ら選んでしまった故だった。
当然のように恵理佳もまた、同じような表情をしていた。
「それじゃ、明日のお昼まで休憩してー・・・出てきたそいつを倒せば一件落着ってことね~」
雪菜は笑って軽く言ってのける。
皆わざわざ言うこともなかったが、誰一人として真司の行動に異論を唱えるものは居なかった。
寧ろ、それが正しい、自分でもそうしていたと言う雰囲気があった。
それは感じていた二人だが、やはり気にはしてしまうのは仕方のないことだった。
「・・・どうやら・・・そうも簡単にはいきそうもないな」
「・・・どうした・・・?」
言いつつアスラの表情が険しくなる。
思い当たることもなかった真司は素直に問いかけた。
だが、その時だった。
「・・・何だ・・・?この感じ・・・」
真司はごく最近、感じたことのある嫌な気配を察する。
「・・・これは・・・」
郁もまた、真司と同じくこの気配に気がついた様子だ。
「・・・この気分悪くなるような感じは・・・地下で感じた・・・地上神・・・か?」
先ほどまで体中に感じていた気分の悪くなる感覚の正体を口にする。
「・・・でも、明日の正午って・・・」
真妃も同じく感じてはいたが、甚平の残した言葉とは違う結果に戸惑いの表情を浮かべている。
「・・・いや、これは・・・」
アスラが言葉を言いかけたとき・・・
その気配は真司たちの足元、地下から沸き上がり、地上へと噴出した。
「な、何よ・・・あれ・・・!?」
「えぇ・・・グロぃ~・・・」
真妃と雪菜が素直な言葉を口にする。
地面から気配が噴出したと思った瞬間、その気配は急激に濃度を増し、目に見える形で現れた。
それは人の形をしてはいたが、雪菜の言葉どおり、グロテスクと表現するのが正しい風体だった。
そしてどう見ても友好的には見えない。
「・・・あれは・・・地上神の眷属だ」
「・・・おいおい・・・マジかよ・・・」
アスラの言葉を苦笑しながら返す真司。
真司達の目の前に出現したモノから感じる嫌な感じがアスラの言葉を裏付けていた。
目の前に現れたのは三体。
それらは目・・・が見えるかどうかは定かではないが、ほどなくして真司達の存在に気が付いたように見えた。
「・・・地上神の眷属ってことは・・・」
「そうだ、行動理由は人間への無差別攻撃だ」
相手から感じる殺意と地上神の眷属と言うことで予想はしていた真司だが・・・やはり当ってしまった。
「・・・くそっ・・・おい、まだいけるな?」
「無論だ」
真司はアスラを誘い、皆の前に立つ。
「真司、私もまだ戦えます」
「助かるぜ」
そこへ閑流も加わり、ゆっくりと迫ってくる三体と対峙する。
「行くわよ・・・?」
「何時でも」
真妃の後方からの確認に頷く真司。
同時に後衛からの攻撃が開始される。
今のフルメンバーとも言える面子故に後衛だけでも十分な火力がある。
三体は撃たれ、焼かれ、凍らされ・・・まともに戦闘も出来ないような状態に陥る。
そこに止めを差すべく前衛の三人がそれぞれに斬撃を浴びせる。
勝負はあっという間にカタがついた。
相手は何もすることはなく、ただ地面へと崩れていくだけだった。
「・・・?こいつら・・・膜はないのか・・・?」
「・・・いや、霊壁は我らの力だが・・・こいつらには・・・確か・・・」
やけにすんなり斬れた手ごたえに拍子抜けのような違和感を感じた真司。
アスラがそれについて言葉を発した、その時・・・
「・・・何だ・・・?」
目の前で切り刻まれ、崩れ落ちていた三体の肉片がぶるぶると動き始める。
そして切り離された身体は磁石で引き付け合うように再び接着される。
そして・・・
「・・・おいおいおい・・・そういうことかよ・・・」
目の前には攻撃する前と同様の新品状態の三体が居た。
切り傷も、火傷も凍傷も・・・撃ち抜かれた傷さえもまるで痕跡すらない。
真司はこんな相手を知っている。
先ほどまで戦っていた甚平である。
甚平も地上神の力の一部を借りて瞬間再生能力を得ていた。
それが眷属にあったとしても不思議ではない。
「恵理佳、遥香・・・いくわよ?」
郁の声が真司の耳に入った瞬間・・・
目の前の三体はそれぞれが淡い光の箱に閉じ込められた。
そして・・・箱の収縮とともに三体は収縮され、やがては完全に消滅した。
「・・・成る程・・・流石に消滅させられちゃどうしようもないか」
真司は消え失せた三体が居た場所を見ながら呟いた。
「・・・しかし、再生能力とはまた面倒・・・」
言いかけたその時、真司の携帯が鳴った。
聞き覚えのある着信音だった。
「はい、あぁ・・・中村さん、いえ、はい・・・その件は片付いたので・・・」
電話の相手は中村からであり、真司はとりあえず濡れ衣は晴れたと伝えておくことにした。
果たして甚平のことはどう伝えるべきかと悩んでいたその時・・・
「・・・え?・・・そ、それは・・・本当ですか・・・!?いえ・・・それじゃあ・・・」
急に慌てた様子になった真司に皆の視線が集まる。
「そいつらは通常の銃も通じるんですが・・・その、再生とかするんで・・・怯ませておいてその隙に安全なところまで・・・
はい・・・一般の人たちが心配ですし、人手が足りなそうなら上にでも連絡を入れて応援要請を・・・はい、分かりました」
電話を切った真司は皆の視線に答えるように口を開く。
「・・・どうやら、さっきのやつら・・・ここだけじゃなく、土野市全域に出てるらしい」
「・・・そんな・・・」
真司の言葉に恵理佳だけでなく、その場の全員が驚きを隠せないで居た。
「・・・恐らくは明日の正午への予兆と言ったところだろう」
「ハタ迷惑な予兆だな・・・」
アスラの言葉に思わず溜息を吐く。
そんな時、再び真司の携帯が先ほどと同じ着信音で鳴り出す。
「はい、上には・・・・・・なッ、何・・・!?・・・いえ、はい、ちょっと待ってください・・・」
先ほどと同じかそれ以上の驚きを表す真司は電話を切らずに皆の方へ向き直る。
「・・・誰か今ここでテレビ見れる携帯持ってるか?」
「私のなら見れるよ、ちょっと待ってて~」
言いつつ雪菜はポケットから携帯を取り出すと、慣れた様子で操作し、モニターにテレビの画面を映し出す。
「・・・?何、これ?」
雪菜はテレビへ切り替えた瞬間に驚きの声を漏らす。
そんな声に釣られて皆が雪菜の携帯の画面を覗き込む。
そこには一人のニュースキャスターが立っていた。
とてもキャスターとは思えないような酷い焦り口調であり、かなり聞き難い中継だった。
そして聞き難い最大の理由は・・・周りの状況にあった。
キャスターの後ろでは人々が叫び、逃げ惑っていた。
まさに、混乱、阿鼻叫喚と言った様子だった。
その理由はキャスターがカメラと共に慌しく後退しながらも見つめていたその先にあった。
そこには・・・先ほどの地上神の眷属が何体が映っていた。
都内中心部、人で賑わい、様々な店が軒を連ねる画面にその存在は余りにも奇異だった。
人々はその存在により叫び、逃げ惑っていたのだ。
「・・・これって・・・」
「・・・そうだ、中村さんの話だと全国でこんな状況らしい・・・おかげで応援どころじゃないってことだ」
真妃の言葉の続きを察して真司が答える。
「もしもし?えぇ、見ました・・・はい、いえ・・・」
中村にテレビを見たことを伝える。
そこで真司はしばらく電話中に黙り込んでしまう。
そして・・・真司は中村に電話越しに今までの経緯を全て打ち明けた。
最初にアスラから話を聞いたときの真司達のように中村も半信半疑だったが・・・
中村もまた今まで災忌と何度と無く接してきた人物である。
真司の言葉を正面からしっかりと受け止めてくれたのだった。
だが、それにより、新たな問題が生まれた。
今まではこのような超非科学的な事件や問題が起こった場合、高嶺家に一報が伝えられ、高嶺家頭首が対応してきた。
だが、今となってはその頭首である甚平はいない。
更には甚平の一件で今の高嶺家はまともに機能しないだろう。
しかし、だからと言ってその手のことに無知なお上には任せておけない。
そこで・・・真司が取った行動は・・・
「中村さん・・・これからは俺が高嶺甚平の代理ってことで指示しますので・・・はい、事態を把握している人間は俺達くらいですし・・・はい、お願いします」
真司は高嶺甚平の代理として中村を通し、お上へ指示を送ることにしたのだった。
突如現れた訳のわからない化け物に全国で人々が次々と襲われては、お上も藁にでも縋りたい筈である。
幸いなことにこの場には高嶺家の娘である恵理佳も居る。
真司は甚平の代理、甚平の言葉として、明日の正午まで何とか人々を死守すること。
地上神の眷属の能力など、伝えられることは伝えた。
そうして後は中村に何とかお上へと伝えてもらうように頼み、電話を切った。
「・・・さて・・・いよいよ大事だが・・・これからどうするか・・・」
とりあえずは中村を通し、お上へと指示を終えた真司は皆へと向き直る。
「そうだな・・・とりあえずネクシブは同胞へやつらから人間を守るように伝えてくれ」
「はーい」
アスラの命を受け、ネクシブは空へと上がっていった。
「・・・そうか・・・それじゃあこっちも中村さんにそのことを伝えておかないとな・・・」
「・・・こんな状況では我らも奴らも同じに見える可能性が高い、少しは落ち着いたらだな」
アスラの冷静な意見で、今は中村も奔走していると思い、後で連絡を入れることにした。
「・・・お前達が頼みの綱だ、今から我らの住居に戻り、明日の正午までしっかり休んでおくのだ」
「・・・ねぇねぇ、私も詳しいことは良く分からないんだけど・・・今の時代なら武器とか科学力って言うの・・・?それを使えば神様だろうと何とかなっちゃうんじゃないの?」
アスラの言葉に雪菜が率直に思ったことを述べた。
「・・・そうだな、私の知る限りでも今の文明ならば地形すら変えられる戦闘力がある・・・だがな、相手は地上神、実体を持った精神体なのだ。
例えこの世界を滅ぼせる力があったとしても、肉体的なダメージをどれほど与えても意味は無い。
ヤツをこの世界からその精神、存在自体を消し去らねばならん」
アスラの説明で今の科学力が地上神に対しては何の意味も成さないことが痛感できた一同。
「・・・対抗できるのは精神体に攻撃を与えられる力を持ったやつ・・・俺達みたいなやつだけってことか」
「・・・そうだ、そして他の地区の退魔師たちは自分の管轄内だけでも精一杯だろう」
元々土野市には退魔師の数は多い。
他の地域では多くても二、三人程度である。
そんな人数では今の状況でとても真司たちの応援などとは無理な話だった。
「・・・つまり・・・俺達だけで何とかするしかないってことか」
「お前達が休んでいる間は我らで人間を守ると約束しよう、お前達は決戦へ向けて万全の体調にしておくのだ」
アスラの言葉に頷く真司。
その他の皆もまた、静かに頷く。
付けっぱなしにしていた携帯のテレビからは地上神の眷属の情報、そして明日の正午までの辛抱、それまでは避難との情報が流れていたのだった。
既に日も沈みかけている時間。
皆は郁の運転により、アスラとネクシブの隠れ家へと向かうのだった。
食事、入浴、睡眠・・・武器の手入れ、弾丸の補給・・・やることは山積みである。
世界が困惑と戸惑いに溢れている中・・・決戦の時は近づいていた。
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