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対魔征伐係.211「真実②」


「・・・私は永きに渡る人間と我々の争いに終止符を打つべく、何度と無く説得を試みた」
既に外は闇に沈み、あれからどれだけの時間が経過したのか定かではない。
だが、誰一人としてろくに姿勢を変えることも無くアスラの話しを真剣な面持ちで聞いていた。
「だが・・・私がこの地に生まれ、行動を起こした時には既に人間の間には我々は災忌として、悪の象徴として完全に刷り込まれた後だった。
故に数多くの者に説得を試みたが・・・大半は聞く耳も持たず・・・聞いてくれた者も結局は謀り事だと決め付てしまっていた・・・
そんな時・・・たった一人だけ私の話を信じる人間が現れたのだ」
「・・・へぇ・・・それはまた・・・」
真司は素直に感心の言葉を漏らす。
「その人間こそ・・・日比谷雄大、貴様の父親だ」
「・・・な、何・・・だって?」
真司はアスラから予想もしていなかった名前を言われて驚愕の表情をする。
父親の名前など久しく聞いてもいなかった。
まさかこのような相手から聞くことになるとは誰が思っただろうか。
「雄大は貴様達に話したことと同じような私の話を聞き、それを信じてくれたのだ。
そこで私は雄大に我々と人間との橋渡しを頼むことにした」
「・・・」
真司は未だに父親の衝撃から呆然としつつも頭には何とか話の内容を詰め込んでいる感じだった。
「雄大はその時の災忌関連の最高責任者でもある高嶺家の頭首に私の話を聞かせた。
後日、再び落ち合った私に雄大はその結果を報告してきた。
話だけでは眉唾モノだと言うことで私の話を証明できる証拠の提示を求めてきたということだった」
「・・・まぁ、そう、なるだろうな」
今はとりあえず父親のことは置いておき、この話を聞くことを優先することにした真司。
「そうだ、その時の高嶺家の頭首もまた先祖代々教え込まれてきたように我らは敵だと刷り込まれて育ってきたのだ。
そのような話しになるのは無理からぬ話、私もそのことは想定していた。
そこで・・・私は貴様達人間が過去に書き記した書物を提示することにしたのだ」
「・・・ここで出てくるか」
ここで初めて過去から管理、所持してきた書物が役に立つ時が来たのである。
「その書物を雄大に渡し、高嶺家頭首の説得を頼んだのだ。
そして・・・後日、雄大と落ち合うべき場所で・・・私は封じられたのだ」
「・・・!?どういうことだ・・・?」
話の流れから上手くいくと思っていた和睦。
だが、話は最悪の流れへと変わっていく。
「・・・雄大はそこには現れず・・・代わりに多数の退魔師達が待ち伏せていたのだ。
私も抵抗はしたが・・・最後は私を助けに来たネクシブやその他の同胞諸共封じられてしまった」
「・・・ちょ、ちょっと待ってくれ!!それは・・・何時の話だ!?」
急に真司の口調が荒くなる。
「・・・今から八年ほど前のことだ」
「・・・八年前・・・?親父が仕事中に災忌に殺されたって聞いた年だぞ・・・?」
真司の表情は最早驚愕と言う言葉すら生ぬるいほどに強張っていた。
体中には汗が滲み、心臓の鼓動が激しくなっている。
「・・・ひとつだけ言えることは・・・我らは決して人間を殺めることはない」
「・・・おい、それは・・・」
真司の頭の中では想像はついている。
だが、それが言葉に中々出せずに居た。
「・・・その時から、恐らくは高嶺家頭首が神卸しの準備を始めたのだろう」
「だから、それは・・・!!」
相変わらず冷静に淡々と話を進めるアスラに混乱気味の真司。
「・・・断言は出来ないが・・・恐らくは雄大は高嶺の者に殺害された可能性が高い」
「・・・!!」
真司は落ち着きを取り戻す、と言うよりも・・・その場にがっくりとうな垂れてしまう。
自身でも想像は出来ていたことだが、他人からハッキリと言われるとやはり相当にショックだった。


「・・・その・・・高嶺家の頭首って・・・」
「・・・そうだ、高嶺甚平・・・貴様の肉親に当たる人間だ」
搾り出すような声で呟いた恵理佳の質問にハッキリと答えるアスラ。
「・・・そんな・・・お祖父様が・・・」
真司と同様にショックを隠せない様子の恵理佳。
ある意味では恵理佳の方がショックは大きいかもしれない。
「・・・あくまでも可能性の話だ。だが・・・雄大を手にかけた者は誰であれ・・・高嶺甚平が神卸しを企てていることはほぼ間違いのないことだ」
「・・・だが・・・今までじいさんにそんな素振りは・・・」
真司は今までの甚平の様子からは特にそのような素振りは一切感じていなかった。
「・・・そのような素振りを隠し通し、今日まで来たのだろう。神卸しなど同じ人間でも賛同されるとは思えん儀式だからな」
「・・・だけどそれは八年も前のことなんだろう?それで今も何の前触れもないんだぜ・・・?本当に・・・」
今でもまだ信じられない、信じたくないと思う気持ちがそうさせるのか、事実ではない可能性を模索していた。
「・・・恐らくは何時儀式が行われてもおかしくはない状況だ」
「・・・何故そんなことが言い切れる?」
真司の疑問は当然だった。
「あの時・・・我等が纏めて封じられた時・・・貴様達が限られた力で我らを封じる時・・・優先順位はどうする?」
「・・・厄介なヤツから・・・か」
真司はアスラの言葉の意味を理解した。
「そうだ。
天護を統べる私が最も厄介で邪魔だと判断した貴様達は私を儀式を行うギリギリまで封じる。
そして残った力でネクシブ、そしてその他の人間と会話することの出来る同胞・・・そういった順で封じていったのだ」
「・・・そういうことか・・・今年になってのお前たちの出現回数の飛躍的な上昇はそんな理由があったってことか・・・
そしてお前が復活したってことは、イコールでその神卸しってのが何時始まってもおかしくない時期になったと・・・」
アスラの言いたいことは大まかに理解出来た。


「・・・そうだ、色々と話はしたが・・・我々は高嶺甚平が企てていると思われる神卸しの儀式を阻止しなくてはならないと伝えたかったのだ」
「・・・確かに、お前の話が本当だと言うなら止めなくてはならないが・・・」
話を聞き終わった真司はやはり半信半疑のままだった。
「・・・お前が嘘を言っているようには余り見えないが・・・俺たちもすぐにはそうですかって信じられるほどお前たちのことを理解しているわけじゃないんでな」
「そうだな、それは致し方のないことだ」
真司の異論も素直に聞き入れるアスラ。
「・・・皆もいきなり色々と聞かされて困惑していると思うし・・・今日一晩しっかり整理させて明日の昼に高嶺家へ真相を確かめに行く・・・それでいいか?」
「・・・うん」
恵理佳をはじめ、他の皆も静かに頷く。
真司自身も父親のことで相当参ってはいたがここは誰かが纏めなくてはならない。
「・・・そうだな、それがいい。私とネクシブはここに居るので考えが纏まったのなら来てくれ」
「・・・いいのか?そんなことを言って」
真司はアスラが封じられた時の話を思い出し、質問した。
「その時は私の見る目が無かったと言うだけだ」
「・・・成る程、分かった分かった、それじゃあまた明日だな」
真司は軽い溜息と共に長時間座り続けていた足を伸ばし、背伸びをしてから立ち上がる。
最後に二人に別れの挨拶をし、各々が帰路へとついた。
やはり皆何処か呆けている様子であり、アスラの話を必死で理解しようとしているのだろう。


・・・・・・


真司もまた恵理佳と共に分かれ道まで共に帰路へついていた。
閑流は夕飯の用意があるからと先に一人で帰ってしまった。
アスラの話が本当だとした場合・・・二人に気遣っての行動だったのかもしれない。
「・・・さっきの話・・・本当だと思う?」
「・・・まぁ・・・恐らくはな」
重苦しい空気の中、口を開いた恵理佳の質問に肯定したくは無かったが、思っていることを素直に答える。
「・・・やっぱり・・・お祖父様が・・・」
「・・・それも明日行って確かめればいいだけさ」
やはり相当ショックだったのか、すっかり疲弊してしまっていた。
真司もまた本来ならば悩んで落ち込んでもおかしくはない事実を伝えられたのだが・・・
ここで自分が落ち込む様子を見せるわけにはいかないと必死で平静を装う。
「・・・でも、本当だったら・・・お祖父様が・・・私の家族が兄さんの・・・」
「・・・それを決め付けるのは早過ぎるって」
恵理佳は引きずるように歩いていた足を遂には止めてしまう。
顔は表情が見えないほどに俯いてしまい、今にも崩れ落ちそうだった。
もしも恵理佳の悪い予感が事実だと言うのなら・・・それは耐え難い程に悲しく、辛い事実である。
「・・・でも・・・!」
「・・・大丈夫だから落ち着けって」


1p649.jpg


恵理佳にしては珍しく声を荒げて取り乱しそうになるところを抱き寄せて何とか落ち着かせる。
最初は抵抗するように力が入っていた身体も徐々に力が抜けていくのが分かった。
お互いに何か言うようなこともなく、ただ無言でしばらくの間はそのままで居た。


分かれ際・・・真司は恵理佳に今晩は家に来るかと誘ったが・・・
着替えや森さんのこともあるので大丈夫、と言われてしまった。
真司は不安を残しつつも翌日の昼に備えて家へ帰ることにしたのだった。


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Author:シンヤ(nanpP
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