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試験的なイラストぶろぐ
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対魔征伐係.210「真実①」


廃ビルを出て少し歩いたところにある空き家。
そこに真司達は案内された。
流石にあの廃ビル内では落ち着いて話を聞くことも出来ないとのことだった。
外見は随分と古い平屋だったが・・・室内へ足を踏み入れてみるとそのギャップに驚かされる。
お世辞にも豪華とは言えないが、小奇麗にされており、十分に人が住める環境になっていた。
そんな家の中にあるリビングのような広い空間へと通される一行。
外見からは想像も出来ないが、生活感もあり、誰かが住んでいる様子なのは一目で分かった。
そしてそれが誰なのかは考えるまでもないことだった。
ただ・・・真司はふとリビングの片隅に無造作に置かれていた包帯が気になった。
少なくともアスラとネクシブには必要とは思えない代物である。
そして、真司が知っている包帯をしていた者と言えば・・・
考えは纏まりつつあった真司だが、今は二人から話しを聞くことが優先である。
そうして、遂に二人から話を聞くことが出来たのだった。


「・・・なぁ」
「何だ?」
これから・・・その大事なタイミングで真司はアスラに声を掛ける。
声を掛けずには居られなかった。
「・・・これから大事な話するってのに・・・それでいいのか?」
「・・・」
真司だけでなく、恵理佳や雪菜も同意見の様子である。
「・・・」
「そんなこと気にしないのよ?」


1p648.jpg


何故か、ネクシブはアスラの膝の上だった。
ネクシブ本人はご満悦の様子だが・・・アスラとしては我慢しているようにも見える。
「・・・ネクシブを使いに出した時・・・交換条件を提示されたのでな・・・」
「・・・まぁ・・・お前が良いならいいんだが・・・」
明らかに望んでいない体勢の様子だったが・・・アスラ本人がいいと言っているのだから、とりあえず置いておくことにした。
恐らくはああでもしないとネクシブは寝るか何処かへ遊びにでも行ってしまうのだろう。
そう考えて納得しておくことにしたのだった。


「・・・では、話すべきことは数多くあるが・・・まずは昔話から順を追って話をしよう」
アスラは体勢こそアレではあるが、その口調は今までどおり、冷静で真面目なものだった。
「遥か昔、古の時代・・・貴様達人間が、やっと文化と呼べるものを編み出し始めた頃・・・神同士の争いが起こった」
「・・・いきなり神と来たか・・・」
真司をはじめ、一同は皆それぞれ半信半疑の顔だった。
「・・・貴様達が随分昔から神は信仰対象程度にしか考えていなくなっていることは知っているが・・・貴様達の扱う術・・・魑魅魍魎・・・そして我らの存在・・・それらを見てきた貴様達なら信じられぬ話でもあるまい?」
「・・・まぁ、そうだな・・・とりあえずは居たってことで理解はしておくから話を進めてくれ」
「賢明な判断だ。考え、理解するのは後でもいい。今はとりあえず話すべきことを話させてもらう」
言いつつアスラの話は再開された。
「神は二人居た。天空に住む天上神と大地に住む地上神だ。
二人の神は完全なる対の存在だった。
天上神は生命と再生を司り、地上神は死と破壊を司る存在だったのだ」
アスラの話を黙って聞く真司達は俄かには信じがたい話を必死で理解しようとしている。
「貴様達人間が知恵を得て・・・文化を築き上げようとした時・・・地上神は人間達をこの世界から排除しようとした。
それを知った天上神は当然のように止めに入り・・・神同士の争いが勃発したのだ。
神同士の争いは七日七晩続き・・・その影響はこの世界全てを巻き込むものだった」
まるで昔の神話のような話そのものである。
神話そのもの、それが適切なのではあるが。
「神同士は鏡写しのような存在、その力も全く差が無く、争いは終わることがないと思われた。
だが、決着は意外な形で着くコトとなった」
「・・・意外なこと?」
真司が思わず声に出して呟く。
「二人の神は両者とも本来ならば地上には居ることのない存在。
だが、それが地上に出るということは・・・貴様達に分かりやすく言えば実体を持つ精神体のような存在になっていると言えば分かるか」
「・・・成る程な・・・何となく分かるぜ」
大まかにではあるが、イメージは出来た。
「地上神の目的が人間の絶滅だと気づいた貴様達人間は、天上神の勝利を心から願った。勝利を祈願し、信仰したのだ。
その人間たちからの願いが力となり、二人の神の間に決定的な差を生んだのだ」
「・・・精神、気持ちの力か・・・」
今現在の神社、崇拝などを考えてしまう。


「その力で天上神は地上神を大地の奥深くへと封ずることに成功した。
だが、その封印で力を使った天上神も既に消え去る寸前だった。
それでも貴様達人間の行く末を案じた天上神は最後の力を使い、我らを創造し、地上への置き土産としたのだ」
「・・・・・・」
アスラの言葉に固まる一同。
皆、驚愕という言葉を如実に表現していた。
「・・・ま、待ってくれ・・・お前たちが・・・?その時って・・・それじゃあ・・・」
何とか声を絞り出して思っていたことを口に出す真司。
「そうだ、我らは天上神の眷属・・・天護と呼ばれる存在だ」
「タカモリ・・・?それじゃあ・・・災忌ってのは・・・」
次々と明らかになる事実に脳がパンクしそうになる。
「・・・その事は追々分かる。話を再開させるぞ」
「・・・あ、あぁ・・・」
分からないことだらけだが、今はとりあえず話を聞くことに専念する。
「我らの目的は人間を正しい道へと導くべく、監視、監察を行うことだった。
当初は何の心配も無かったのだが・・・貴様達は知恵をつけ、文化を発達させ・・・心にゆとりが出始めるとロクでもないことを考え始める者が現れだしたのだ。
妖怪を初めとした魑魅魍魎たちから自衛すべく、様々な武器や術などを開発していった。
それだけならば良かったのだが・・・貴様達は更なる力を求めてしまった」
「・・・」
真司は何処かで人事ではない気持ちになりつつあった。
「それが・・・神の力を得ることだ」
「・・・な、何だそりゃ・・・!?」
つい先ほど、自分たちが殺されそうになったその力を得ようと言う話を聞かされては驚かざるを得ない。
「貴様達は禁術の神卸しを手に入れてしまったのだ。我らも予想していなかった進化の早さだった」
「待てよ、人間は昔に神様の所為で随分痛い目に会っているんだろ・・・?それで何で・・・」
真司の疑問は最もだった。
「神の争いの話はその時点で昔話になっていたこともあるが・・・
神卸しには二種類ある。
ひとつはこの地上に神そのものを降臨させる術。
もうひとつは神の一部の力を人間の身体へと移す術だ」
「・・・移す・・・神の力を得る・・・それが目的か・・・」
その時の人間たちの目的が判明した。
「そうだ、しかも悪いことにその時目をつけたのが地上神の力だったのだ」
「な、何でだよ!?何でよりにもよって・・・!」
自分たちを殺そうとした危険な力をわざわざ選んだその理由は・・・
「我らの存在が災いしたと考えられる。
天上神の力を使おうものならばすぐに眷属である我らに気づかれ、神卸しの儀式を中断させられてしまうと考えたのだろう」
「・・・」
その時人間たちがどんな気持ちだったのかを考えると何とも言えない気持ちになる。
「だが、どちらにせよ・・・そんな力は人間には過ぎた力だ。我らはすぐに貴様達人間の儀式を中断させた」
「・・・殺したのか?」
「・・・そうだな、ここでハッキリさせておこう」
「・・・」
瞬間、場の空気が固まる。
「我らは天上神からの命により、人間を傷つけることは禁じられていたのだ」
「ま、待てよ!!俺の知ってる限りでも退魔師の何人かは・・・」
「それも追々話すが・・・あるキッカケにより、自己防衛の時にのみ・・・応戦することを許されたのだ。
だが、それでも生命を奪うことは絶対に許されない行為だった。それは昔も今も変わってはいない」
「・・・・・・」
アスラに言われ、真司は今までの記憶を必死で蘇らせる。
確かに、怪我人、負傷者は聞いたことがあるが・・・災忌・・・天護に殺されたという話は一度も聞いたことがない。
「故に、その時も神卸しを企んでいた一部の人間を捕まえ、反省するまで牢獄へと入れていたのだが・・・
大半は反省をし、過ちを繰り返さないと誓ったが・・・中には心ではそうは思っていなかった者も居たのだ。
そのような者が牢獄から出た後も仲間を作り、何度でも神卸しを企てたのだ」
「・・・いたちごっこだな」
今で言うところの出所してからすぐに再犯を犯すようなものだった。
痛い目を見れば変ってくることもあったのかもしれないが・・・その時は傷つけることは出来なかったという。
もしそれを人間が分かっていれば、確かに恐れることなく再犯を犯しても不思議ではない。
「そこで・・・我らは新術を作り上げたのだ」
「・・・新術?」
「そうだ、記憶の一部を消去するという禁術だ」
「・・・!!」
真司はハッと思いだす。
そう、記憶を操る術は今でも高嶺家に居る一部の退魔師が使っている術である。
門外不出といわれ、今でも禁術として事後処理などに使われている。
「その術のおかげで神卸しを企む人間の数は一気に激減した。だが・・・その急激な摘発が災いしてしまったのだ。
一部の人間だけではなく、多くの人間が我らのその行為を見ては恐れ、畏怖の念を抱き始めていた。
我らも必死で誤解を解こうと努力はしたが・・・これを好機と見た一部の人間が他の人心を煽り、我らに対する敵対心を増大させてしまった。
遂にはそれまで身につけた術や武器で我らを攻め始めたのだ」
「・・・」
昔のことながら、真司は身内に不祥事という感覚だった。
「何の抵抗をすることも出来ずに次々と殺されていく我らを見た天上神は苦汁の決断を下した」
「・・・それが、さっきの自己防衛ってやつか・・・」
先ほどの話がここで理解出来た。
「そうだ・・・だが、抵抗することにより、争いは激化し人間には負傷者、我らには死者が多数出てしまった。
更に悪いことに記憶を消されることを知った貴様達人間は、書物にして残すという策を講じたのだ。
それは決定的なことだった。その書物がひとつだけならばいい。
だが・・・それが複数になればそれを見た人間がまた更に・・・飛躍的に危険の種が広がってしまうことになりかねない事態に陥ってしまった。
そこで我らは一気に勝負を掛ける事にしたのだ」
「・・・勝負?」
アスラの言葉に一抹の不安を覚える。
「その時の神卸しを企む一部の人間たちは高い地位を築いており、一箇所に集まり、術の研究、神卸しの研究をしていた。
そこで我らは一気にその集まっている場所へと攻め込んだのだ。
多数の人間の負傷者、そして我らの大半の仲間が犠牲になったその結果・・・
全ての神卸しを知る人間の記憶からその記憶を消去し、残された書物も回収することに成功したのだ」
「・・・犠牲は大きかったが何とか成功ってとこか・・・」
その時の惨状を考えるとやり切れない気持ちになってしまう。
「だが・・・その事件が決定的な理由となり、人間たちは我らを完全に敵対視してしまった。
天護と言う名前を災忌と言う名前で呼ぶようになり、我らを知らない人間には名前だけで悪しきものだと分かるようにしたのだ」
「・・・それが・・・災忌の由来・・・か・・・」
驚愕の様子なのは真司だけではなかった。
「災いを齎す忌々しい存在・・・我らにとっては不名誉この上ないことだったがな」
「・・・その書物ってのは・・・何ですぐに処分しなかったんだ・・・?」
ふと疑問に思ったことを質問する真司。
「その書物には人間が神卸しを完成させるまでの手順が書かれている。
もしもまた貴様達が神卸しを企てればその書物を見ることにより残り猶予や有効的な潰し方が分かるだろう?」
「・・・成る程な・・・てことは・・・まだ現存してるってことか・・・?」
「・・・そうだ・・・少し前まではな」
「・・・どういうことだ?」
「・・・これから話すことが・・・最も重要なことだ」
半信半疑ながらも何とか頑張って理解しつつここまで話を聞いていた真司たち。
だが、アスラはこれからが重要だという。
それは真司、恵理佳・・・そして世界を巻き込んでの一大事件へと繋がる第一歩となる話の始まりとなるのだった。


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Author:シンヤ(nanpP
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