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対魔征伐係.208「再戦①」


「・・・はぁ・・・」
平日の昼休み。
学校の屋上でフェンスに凭れながら一人溜息を吐く恵理佳の姿があった。
(・・・兄さんと郁先生が休み始めてからもう一週間以上か・・・)
一週間ほど前、突然真司から連絡があり、郁と修行に入るとのことだった。
その時は何故わざわざそれで連絡を入れて来たのかと不思議だったが・・・
あの日以来、真司は学校にも、仕事にも姿を現すことは無かった。
下手に連絡も入れづらい雰囲気になっており、一週間以上は真司と話しもしていない。
郁のことなので学校には上手いこと言ってあるのだろうが・・・
やはり色々と心配は尽きない。
「・・・はぁ・・・」
色々と考え込んでしまうと自然と溜息が出てきてしまう。
「溜息なんか吐いて何を考えているのかしら?」
「・・・!?」
突如、後方から声を掛けられた。
知った声であり、慌てて振り返る。
「・・・こんにちわ」
「・・・貴方は・・・」
振り返るとそこには笑顔のネクシブが立っていた。
咄嗟に身構える恵理佳。
「そんな警戒しなくても大丈夫だから、今回は一言伝えに来ただけだし」
「・・・一言・・・?」
確かに今のネクシブからは争おうと言うような殺伐とした雰囲気は一切感じない。
そしてこのような時に嘘を吐くような相手でもないと思っていた。
「学校が終わってからでいいから、前回来たあの場所へ身内全員連れて来て頂戴」
「あの場所・・・?あそこの廃ビルのことを言っているの?」
「そうそう」
「・・・身内と言うのは・・・」
「ここら辺一帯で活動している、日比谷真司を中心として動いている退魔師たちのことよ」
相変わらず笑顔で話し続けるネクシブからはその言葉の意味は読み取ることが出来ない。
伝えに来ただけと言っていたので本人もその意味は分かっていないのかもしれないが・・・
「・・・また何か企んでいるの?全員揃って罠にでも嵌めるつもり?」
「それはどうかしら・・・?もしもそうだとしても、全員集まって破れないようじゃそれまでだと思うけど」
「・・・」
やはりハッキリとは答えるつもりはないらしい。
飄々とした様子でそのまま立ち去ろうとするネクシブ。
「それじゃ、お兄さんにも宜しく伝えておいて頂戴」
「・・・!?何で・・・」
ネクシブの捨て台詞に噛み付こうとするも、既にネクシブの姿はなく、屋上から飛び立った後だった。
一人残された恵理佳は険しい顔になっていた。
「・・・何故・・・無事だと・・・」
不安の種は尽きないが、その前に真妃や雪菜へと相談するべく三年の教室へと急いで向かうのだった。


・・・・・・


放課後。
一端家へと戻り、万全の準備の後、閑流も合流し、一行はあの廃ビルへとやって来ていた。
だが、その一行には真司と郁の姿は無かった。
恵理佳はあの後、皆と相談し・・・今回の人員にすることを決定した。
真司は前回の一件から察するに明らかに相手に狙われている。
更に本日のネクシブの捨て台詞から、相手は真司が生きていることを知っていた。
オマケに今の真司は前回の復帰戦から見てもまだ実戦復帰は難しいと言う理由もあった。
今日も郁と修行をしているという真司には内密にし、郁にだけは一応連絡を入れておいた。
だが、その関係で郁はその場を離れられずに今のこの人員になっていたというわけである。


「・・・それじゃあ、行きましょう」
恵理佳を先頭に、一行は廃ビルの中へと歩を進めて行く。
今回は一階、二階は初めからスルーし、三階だけを目指して上がって行く。
そして・・・
「・・・来たか」
「いらっしゃーい」
前回のあの戦闘場所である三階の部屋。
そこにはネクシブの言葉どおり、ネクシブ、そしてアスラが一行を待っていた。
「・・・言われた通りに来たけど・・・何の用で?」
「・・・二人ほど足りないな」
アスラはこちらの人数を数えると無感情のまま呟く。
真司のコトといい、どうやら何かしらの情報源を持っていることは確実のようだ。
「アンタ達くらい私たちだけでも十分過ぎるくらいよ」
雪菜が静かにではあるが、目の前のアスラに対して明らかに敵対心を露にしていた。
雪菜だけではなく、真妃や閑流も同じだった。
やはり皆この相手が真司を生死の境にまで追いやった張本人だと思うと自然とそうなってしまうのだろう。
だが、だからこそここは恵理佳がしっかりと冷静に対応しなくてはいけない。
「・・・目的が戦うことだと言うのなら雪菜の言うとおりだけど・・・そう言うわけでもなさそうに見えるわね」
「・・・ふむ、流石に勘が鋭いな」
冷静に相手から感じる雰囲気で以前とは違い、突き刺さるような敵意、闘争心と言うようなものは感じないことに気づく恵理佳。
「・・・用件は何?」
「・・・そうだな。だが・・・その前に・・・」
恵理佳の問いに答えようとしていたアスラ。
だが、その言葉は途中で途切れてしまう。
そして・・・
「置いてけぼりとは酷い話だよな」
恵理佳たちの後方、部屋の入り口の方から良く知った声が聞こえてきた。
「に、兄さん・・・!?何で・・・!?」
恵理佳をはじめ、皆が驚きを隠せずに居た。
来る筈はないと思っていた真司が何故かこの現場に居るのだから当然である。
「師匠から教えてもらってな」
「郁先生が・・・」
確かに郁には伝えておいたが、ちゃんと内緒にしておいてくれると約束した筈である。
郁が無下に約束を破るとは思えない。
となれば・・・考えがあっての行動なのだろうか。
「・・・真司、その身体どうしたのよ・・・?」
一週間ぶりに見る真司に真妃は心配そうに声を掛ける。
今の真司はまるでついさっきまで大喧嘩をしていたかのような風体になっていた。
全身擦り傷、切り傷だらけであり、とりあえず張っておきました的な絆創膏やシップが見える。
「まぁ、色々あってなぁ・・・とりあえず・・・ここは任せて欲しいんだが」
「ま、任せるって・・・!?」
真司は言いつつゆっくりとアスラの前へ歩き出す。
恵理佳は前回の一件があるので気が気ではない。
だが、そんな恵理佳の考えなど無視するかのように恵理佳の前へ立ち、アスラと向かい合う真司。


「・・・やはり来たか」
「おう、来てやったぜ」
アスラは真司が来ることを分かっていたかのような口ぶりである。
そして真司もまたアスラが待っていることが分かっていたかのような口ぶりだった。
「今回はわざわざネクシブに手間掛けさせることはないぜ?」
「・・・成る程、今一度私と戦おうと言うのか?」
アスラの横に居たネクシブに目配せしながら話す真司。
「あぁ、その為にここまで来たんだからな」
「・・・いいだろう」
言いつつ背中に背負っていた大剣を右手で軽々と持ち構えるアスラ。
瞬間、その場に実戦特有の張り詰めた空気が漂い始める。
「ってことで・・・悪いが皆は少しの間見学しててくれ」
「け、見学って・・・!」
「兄さん!」
笑顔で詫びる真司に非難を浴びせる面々。
だが、再び皆に背を向け、アスラと対峙する真司にそれ以上言葉を掛けることは出来なかった。
「ネクシブ、下がってろ」
「はーい」
アスラもまた、ネクシブを自分の後方へと下がらせる。
こうして完全に真司とアスラのタイマンでの勝負の準備が整ったのだった。


「・・・その様子では私に対しての畏怖の念はないようだな」
「そりゃそうだ、苦労したんだぜ?これでもな」
相変わらずの無表情で淡々と話すアスラに相変わらずのにやけた笑顔で話す真司。
だが、確実に二人は何時でも戦闘開始出来るような空気になっていた。
「・・・克服したか」
「・・・考え抜いた結果・・・答えは極々簡単なことだったさ」
真司は言いつつ腰の差していた刀の柄に手を掛ける。
「死んでも守りたいやつらが居るし、死んでも守らなきゃいけない約束があるんでな」


1p646.jpg


真司が手にした刀はあの日、アスラに根元から折られた土祓だった。
今も折れたままだったが・・・折れた先からは銀の刃の代わりに青白く光る刃があった。
その光は強く固く、以前のようなただ刀の周りをコーティングしているだけの光とは明らかに質が違ってた。
「成る程・・・その言葉、言うは安しだが・・・覚悟の上での言葉と受け取った」
言いつつアスラは大剣を構える。
以前は最初は構えることも無く、様子見のような戦い方をしていたアスラ。
それに対して今回は最初から本気で来ることを示していた。
「後は・・・お前に借りを返してめでたく復帰ってとこだ・・・!」
「・・・いいだろう、来るがいい」
真司もしっかりと刀を構え、臨戦態勢を取る。
前回はまるで歯が立たなかった。
恐怖を克服し、七日七晩での必死の修行をした。
死にも勝る強い覚悟と気持ちを持って再戦へと挑む真司。
こうして数週間ぶりに再び刃を交えるコトとなった二人だった。


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Author:シンヤ(nanpP
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