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試験的なイラストぶろぐ
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対魔征伐係.209「再戦②」


廃ビルの室内に甲高い音が鳴り響く。
真司の刀とアスラの大剣が交錯する。
「刀身の重さが無くなった分、斬撃が軽くなると踏んでいたが・・・」
「あの時は本調子じゃなかったってことだ・・・よ!」
鍔迫り合いの体勢から真司はアスラの大剣をいなしつつ膝を振り上げる。
「・・・!!」
咄嗟に後ろへステップを踏み、避けるアスラ。
だが、避けられることを前提で振り上げた膝の隙は少なく、すぐに真司は追いかけるように斬撃を当てに行く。
「む・・・」
真司の思い切りの斬撃も難無く受け止めるアスラ。
先ほどのお返しとばかりに強引に真司を弾き飛ばす。
「おっと・・・!」
後方へ強引に飛ばされつつも何とか接地すると、すぐさま床を蹴り、アスラへと間髪居れずに斬り込む。
再び僅かな光と金属が交錯するような音が響く。
「・・・成る程、勢いがあるな」
「・・・ムカつくくらい冷静なことで」
以前とは違い、考える前に少しでもアスラの体勢が良くないと思った瞬間に攻勢に出ている真司。
再び互いに力を押し付けあう鍔迫り合いの体勢になる。
真司としては力勝負は避けたいところであり、瞬時に次の行動に移る。
アスラがこちらへ押し付けてくる力を利用し、思い切り横へと自身の刀諸共、床へ叩きつけるように強引に捌く。
この時生じた上半身の捻りの勢いを活かし、そのまま流れるような形で後ろ回し蹴りに以降させる真司。
「ぬ・・・!」
咄嗟に片腕で真司の蹴りを防ぐアスラだが、勢いまでは殺しきれず、軽く後方へと下がらされる。
「甲冑ってのは卑怯だよなぁ・・・堅いったらないぜ」
蹴りの体勢から姿勢を戻しつつ呟く。
片腕で防がれた上に、腕にもダメージと呼べるようなものは与えていなかった。
「・・・体術か」
「大剣持つお前に体術で挑もうとする人間なんて居なかったか?あまり慣れている様子には見えないぜ・・・?」
「・・・」
相変わらずへらへらと笑顔の真司に、こちらも相変わらず厳しい顔のアスラ。


・・・


数日前。
「・・・まぁ、聞く限りじゃあ・・・真司に勝ち目はないわね」
「・・・おいおい・・・」
学校の裏山。
何時もの修行場所で郁から衝撃的な意見を聞かされる真司。
「その時に恐怖で本来の力を発揮できなかったことを加味したとしても・・・到底正面からぶつかって勝てそうな相手じゃないと思うけど」
「・・・そうは言っても何とかしなくちゃいけないんだって」
「まぁ、それはあくまでも剣術の話だけどね」
「・・・どういうこった?」
郁の発言の意図をイマイチ把握していない真司は素直に聞きなおす。
「見た感じで剣士か騎士って相手だったんでしょう?」
「あぁ、見るからにってヤツだったな」
「それじゃあプロボクサー相手に拳だけで勝負を挑むようなものよ」
「・・・成る程」
郁の言いたいことがやっと理解出来た。
「実戦は何でもありありの勝負なんだし・・・わざわざ相手の得意な獲物での勝負をすることはないわ」
「・・・っつってもさぁ・・・俺も一応は剣術メインでやってきたんだし」
真司は不服そうな顔で不満を漏らす。
「・・・当然、剣も使うわよ?恐らくは使わないと効果的なダメージは与えられないでしょうし」
「・・・んん?つまり・・・どういうことだ?」
再びこんがらがってきた。
「打撃、掴み・・・使える技術は全て使って相手の体勢を少しでも崩すことね」
「・・・崩すか」
「相手からの斬撃を防ぐ時や、好機と見た時・・・要所要所でしっかりとこちらも剣術は使っていく・・・そんな戦い方が良いと思うわよ?」
「・・・なるほどなぁ・・・」
納得した様子で頷く真司。
「私や恵理佳までとは言わないけど、私からも体術は教えてきたわけだし、今までも戦闘で使っては来てたでしょ?」
「まぁ、そこそこな」
「実戦で体術をしっかりと使ってきたなら使いどころも分かっている筈だし、後は上手いこと連携させることね」
「・・・まぁ、そこら辺はこれから教えてもらうぜ・・・」
これからの修行の目標が薄っすらと見えてきた。


「後は・・・これが一番のポイントだけど・・・」
「・・・ん?」
郁が今までよりも僅かに真剣な声色に変わった気がした。
「結界術の使い方次第ね」
「・・・ここに来てそれか・・・」
真司は余り得意とは言えない名前が出てきてしまい、軽い溜息を吐く。
「相手がどれだけの退魔師と戦ってきたのかは分からないけど・・・今も昔も結界術を扱える者は多くはなかったって記憶にあるし」
「・・・まぁ・・・結界術だけは努力でどうこう出来る術じゃないからな・・・」
結界術が扱えるかどうかは先天性であり、後天的に得られるものではなかった。
基本的には血筋によって扱えるかどうかが決まってしまう。
「・・・でもさ・・・俺の印の速さじゃ・・・タイマン状態で使うにはちとキツイ気がするんだが・・・」
「・・・それなら、使えるように考えるだけよ」
「・・・考える?」
相変わらず頭の上にハテナを浮かべたままの真司に、郁は構うことなく修行を開始させるのだった。


・・・


「よっと・・・!」
「ぐ・・・」
大剣をやはり自身の刀諸共、大きく上方へカチ上げると、がら空きになった腹部へと前蹴りを差し込む真司。
後方へと押し出されるように後ずさるアスラだが、すぐに真司へと攻めに向かう。
何度目かになる二人の剣のぶつかり合う音が室内に響く。
「貴様だけやらせておくわけにもいかんな」
「・・・何?」
鍔迫り合い中、ふとアスラが呟く。
瞬間、真司の眼下から何かを感じた。
「うおッ・・・!?」
仕返しとばかりにアスラの膝が飛んできた。
アスラの膝部分には短刀のような刃がついており、当たり所が悪ければ瀕死である。
鍔迫り合いから逃げるような形で後方へとステップを踏み避ける真司。
しっかりと大剣の間合い外まで計算に入れ、思い切り跳んだ。
その分、体勢が悪くなるのも止むなしだった。
だが・・・
「・・・!?なん・・・だッ・・・!!?」
刹那、真司の側面から気配を感じる。
咄嗟に刀でガードの体勢を取る。
だが、防ぐことは出来たが体勢の悪さも災いし、思い切り横へと衝撃のまま吹っ飛ばされる。
今度は上手く接地することは流石に出来ず、床を滑るように倒されてしまう。
「痛ぅ・・・まさかお前に奇策を取られるとはな・・・」
すぐに起き上がりつつアスラに文句を言う。
アスラは真司へ向けて投げ放った大剣を柄に着いていた縄のような物を使って回収を既に済ませていた。
柄に着いている縄とアスラの右腕の甲冑とが繋がっていた。
こうでもならなければ気がつかない部分である。
「・・・いい加減に疲弊してきたようだな」
「・・・何?」
アスラは立ち上がる真司を見て冷静に呟く。
「その刀の生成では仕方のないことか・・・僅かだが刀身が短くなっているぞ」
「・・・細かいところまで良く見てやがるな・・・」
真司の新しい刀は以前までの霊力でのコーティングではなく、霊力を使って刀身そのものを生成してしまう。
以前のように決して折られるようなこともなく、切れ味が悪くなることもない。
だが、その代償として莫大な霊力を常時消費してしまうのである。


「・・・そろそろ・・・決めないとな」
「・・・む・・・?」
言いつつ真司は片手で印を素早く組む。
アスラも瞬時に気がつき、それが何を意味するのかをすぐに理解した。
すぐに印を中断させようと真司へ斬り込むアスラだったが・・・
そう思った矢先、アスラは目の前に霊力を感じた。
「・・・!」
咄嗟に反応し、身体を横へ移動させてその空間から飛び退く。
次の瞬間、真司とアスラの間に結界が生成されていた。
「・・・」
「・・・」
だが・・・
「・・・何だ、これは?」
「・・・見て分からないのか?結界だ」
「・・・」
その結界は非常に小さく、手乗りサイズだった。
人どころか、いいところでハムスターが囲えればマシというようなサイズだったのだ。
「・・・咄嗟に素早く印を組んだらこんくらいが限界なんだよ」
「・・・こけおどしか・・・」
アスラは初めて小さな溜息を吐く。
「余計なお世話だっつーの!」
言いつつ真司はアスラへと斬りかかる。
アスラもすぐに構えて反撃に備える。
そんな瞬間。
「・・・何?」
真司とアスラの間にあった小さな結界が青白い閃光を放ちながら破裂した。
その眩い光は部屋中を包み込む。
寸でのところで気がついたアスラは咄嗟に目をしかめ、直視は避けることが出来た。
刹那の出来事であったが、次にアスラが前を見た時にはそこに真司の姿はなかった。
「目晦ましか」
気づいた瞬間、後方に気配を感じた。
反射に近い感覚で咄嗟に後方へと身体を捻りながら気配を薙ぎ払うアスラ。
「・・・!?」
薙ぎ払った大剣の先には無残に布切れになっていた真司の上着があった。
結界での目晦ましは擬餌に近いものだった。
結界を構成するのは真司の霊力である。
それを破裂させ、閃光を出すということは、真司の霊力を爆発させるコトと同義だった。
その瞬間、辺り一面には真司の霊力が霧散している。
この時、アスラは第六感とも言える、霊的な感知能力を削除された状態となっていた。
そこで感じた後方での気配。
本来ならば間違えることもない気配だったのだが・・・
まんまと釣られた形となった。
「貰ったぜ!!」
「・・・く・・・!」
裏の裏、真司はアスラの斜め後方、死角から斬りこんでいた。
気がついたアスラはすぐに向き直りつつ後方へ避ける体勢を取る。
誰もが勝負を決したと思った瞬間。
アスラの場数の多さが物を言ったのか、考えるよりも早く動いていたアスラの身体。
真司の刀の射程を考えた紙一重のところで避ける。
「・・・」
「・・・決まりだな」


1p647.jpg


避けた・・・つもりだった。
だが、実際は紙一重どころか、余裕で届いていた。
「言い忘れてたが・・・コイツは伸縮自在でな。さっきも短くなったんじゃなく、短くしてたんで宜しく」
「・・・成る程・・・」
既にあの時から真司の餌撒きは始まっていたのだ。
「まぁ・・・お前のことだからちゃんとあんな変化にも気がつくと思っていたぜ」
「・・・私の負けだな」
静かに目を瞑り、負けを認めたアスラ。
「よし、これでイーブンだな」
言いつつ刀身を消し、刀を鞘へと納める真司。
「・・・止めはいいのか?」
「止め・・・?そりゃこっちの台詞だぜ」
「・・・何?」
真司からの予想外の言葉に思い当たる節のないアスラ。
「わざと俺を生かした上で、ご丁寧に重要な臓器を綺麗に避けて突き刺してくれたやつに言われたくはないって話だ」
「・・・全て知っていたか」
真司は入院中、度々疑問に思っていた。
アスラの言動には不審な点が多々あったことを。
そして、それは退院後、郁との会話中に決定的なものとなった。
真司自身も驚くほどの早さで退院出来たその理由。
郁とそのことで話し合った結果、相手が故意的に狙ってそのように刀の位置を調整したとしか考えられなかったのだ。
そしてそれは、それまでのアスラの言動からしても納得のいく行動だった。


「・・・ならば何故、わざわざ私と再戦を望んだ?」
そう、アスラは真司に死の恐怖を克服させるために仕組んだことだという今回の事実。
そのことが分かったならばわざわざこうして危険を冒してまで再戦をする理由がアスラには思いつかなかった。
「何故・・・?そりゃあ単純に負けっぱなしは気に入らなかったからさ」
「・・・成る程な」
へらっと言ってのける真司に初めて呆れた様子ではあったが、笑顔で呟くアスラ。
「さて・・・それじゃあ一段落したところで・・・そろそろ本題へ入ろうぜ?」
「いいだろう・・・貴様達には我等が知る全てを教えるべく此処へと呼んだのだ」
こうして、アスラ、ネクシブの両名、災忌から真司達へと長きに渡る人と災忌との真実が語られる時が来たのだった。



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シンヤ(nanpP

Author:シンヤ(nanpP
・東方では始めて会った時からレミリア一筋。
・生粋の黒ニーソスキー。
・えろい。
・アイマスでは千早一筋。
・けいおんは澪。


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