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試験的なイラストぶろぐ
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対魔征伐係.188「廃工場鎮圧作戦③」


夜の廃工場。
暗闇に染まるその工場周辺に次々と発光が起きる。
「姉さん、どうしたの・・・?今日は誰も邪魔に来ないんだし・・・そんなに焦る事はないじゃない?」
「・・・生憎と・・・人を待たせてるのよ・・・」
初対峙の時と同じく、余裕の遥香に焦燥の様子を隠しきれない郁。
再会したあの日から郁はそれまでサボり気味だった自己鍛錬を再開させていた。
だが、同じように遥香もまた日々郁を倒すため、超えるために実戦、鍛錬を怠っては居なかった。
そんな二人の実力差は縮まることも無く、埋まることも無かった。
未だに郁が僅かに経験と技量の差で勝っている程度である。
だが、郁と遥香の間には決定的な差があり、それは練習や鍛錬でスグにどうこう出来るものではなかった。
現段階で郁の右目、紅蓮の眼は使用していられる制限時間はいいところで五分弱と言った所だ。
しかも使用していれば居るだけ、体力と精神力を凄まじい勢いで消耗させていく。
対する遥香は特に制限時間もなく、体力や精神力の疲弊もまるで感じさせない。
お互いの紅蓮の眼が同等の代物だとすれば、その差は僅かな実力差などいとも簡単にひっくり返せてしまう。
「・・・悪いけど、楽しんでいるような時間はないのよ・・・!」
「ふふ・・・」
今回もまた郁から果敢に攻めて行く、攻めて行くしかないのである。
そしてお互いに先が読める力がある時点で後出し有利。
遥香はそのことも理解したうえでのらりくらりと防御に徹しては焦って出来た郁の隙に打撃を加えていくだけである。
「無様なものね・・・姉さん」
「・・・ぐっ・・・ッ」
四肢をフルに使って少しでも早く、相手に当てようと攻めていた郁だが、精神的余裕がない攻めでは穴が生じてしまう。
そんな僅かに出来た、出来る隙を遥香は的確に紅蓮の眼で読み、攻撃を当てて行く。
郁の右拳が空を切ったと同時に遥香の右膝が深々と郁の腹部に突き刺さる。
鈍い痛みと共に思わず引き下がる郁。
だが、そんな郁にも容赦なく右目の代償は圧し掛かってくる。
「生まれた時から持ちえた力だと言うのに・・・それから何年経ったのかしら・・・?」
腹部から全身に毒のように染み渡る鈍い痛みに身を捩る暇すらなく、再び遥香に向かっていく郁。
だが、激しい痛みと激しい疲労、そして焦りの中で攻め立てる郁は今の遥香の相手には成り得なかった。
向かって行った郁は遥香に蹴りを見舞おうとしたその矢先、カウンター気味に遥香の右拳を顔面に受ける。
「・・・ッ・・・く・・・ぁ」
小気味良いような音と共に思わずその場に膝を付く郁。


「長い長い時を得て・・・その結果がたかだか数分程度・・・それに比べて私は数年でその何倍も・・・」
遥香は勝ち誇ったような笑顔をして眼下で膝を付いている姉に容赦なく足蹴りを見舞う。
既に遥香から受けたダメージと紅蓮の眼の代価の所為でロクに立つことすら難しくなっていた。
何とか腕を上げて防ぐも無様に地面に倒れこむ。
「やっぱり姉さんはそんな器ではなかったのね・・・あの時はその眼があったから私は負けていただけ」
倒れたままで荒い呼吸をしている姉に容赦のない蹴りを何度も何度も見舞う。
「同じ力を手に入れた途端にこの有様・・・やはり私のほうが姉さんよりも勝っていたということね・・・」
遥香は呟きながら既に勝利の美酒に酔いしれているように見えた。
「・・・まだ・・・よ!」
その僅かな隙を突くようにして何度も蹴り降ろしてきていた遥香の足を掴みに掛かる。
だが・・・
「・・・まだ・・・?」
「ぐ・・・ッぁ・・・」
掴もうと腕を伸ばした先には目標の足はなく、目標としていた遥香の足で上から思い切りその腕を踏まれる。
固いブーツと地面に挟まれた腕に痺れるような痛みが走る。
「・・・分かっていないわね、姉さん・・・」
「・・・くっ・・・」
遥香は呆れた様子で倒れこんでいた郁の襟首を無造作に掴むと軽々と吊るし上げた。
対峙し始めた頃よりもその言動、行動は凶暴性が強くなってきている気がした。
「何故・・・私が今までコレを使っていないか分かる・・・?」
「・・・」
遥香は郁を吊るし上げたまま自分の両腕の肘から甲にかけてを目配せする。
郁は既に紅蓮の眼を使うほどの体力も無くなったのか、右目の紅い瞳は前髪で隠れて見えない。
「コレを使っちゃったらそれでおしまいだからよ・・・?今までは私が姉さんを遊んであげていたの・・・!」
「・・・それは・・・ありがたいわね・・・」
遥香の狂気染みた発言も笑って返す郁。
最早、身体もロクに動かせないと分かってのことだった。
「・・・ッ!!いつもそうして見下して・・・もういいわ・・・」
郁の状況にそぐわない笑顔に機嫌を損ねたのか、急に顔つきが変わる遥香。
「ロクに動けないみたいだし・・・これでおしまい・・・私のために死んで頂戴、姉さん」
「・・・・・・」


1p625.jpg


郁の首を左手で持ち、右手の甲を郁の顔付近に近づける。
これで後は右の刃を出せばそのまま郁に突き刺さり、それでお終いである。
まだ呼吸も乱していない遥香に満身創痍の郁。
この姉妹の争いにも決着の時が近づいていた。




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Author:シンヤ(nanpP
・東方では始めて会った時からレミリア一筋。
・生粋の黒ニーソスキー。
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