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試験的なイラストぶろぐ
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対魔征伐係.168「雛森閑流②」


「・・・そんな・・・馬鹿な・・・」
「・・・まだまだ無駄な動きが多すぎます、修行不足ですね」


1p601.jpg


閑流と手合わせを始めてからしばらく、結果は惨敗だった。
先ほどの男性よりかは幾分良い勝負は出来てはいたが、結果的に見れば同じである。
今回の方が相手が相手だけに精神的ショックは大きい。
途中から閑流の実力を知った真司が全力で挑むもこのざまだった。


・・・・・・


「そうだねぇ・・・実戦に向けての一番効果的な練習が模擬戦闘とは言え、数回やったくらいで強くなったら苦労はしないよ」
「・・・まぁ、それはそうですけど・・・」
結局いいところなしの真司は郁との模擬戦を終えた男性に相談をした。
郁と閑流は顔見知りなのか、二人でまた別に話をしている。
「・・・そこで、少年に提案があるんだ」
「・・・提案・・・ですか?」
男性は笑顔で話す。
「閑流の弟子にでもならないかい?」
「・・・は・・・?」
真司は自分の耳を疑った。
「閑流はああ見えても十三年間ずっと私の剣の技術を教えてきた自慢の孫だし、少年には色々と教えることも出来ると思うよ」
「・・・いや、それは・・・」
「ちゃんと礼儀作法もしっかり教えてあるから教えるのも下手ではない筈だから大丈夫」
「・・・いえ、そういうことではなく・・・」
男性は何の問題もなさそうに笑顔で話を続ける。
真司としては五つも下の少女を師匠に持たなくてはならなくなることが一大事だった。
「・・・剣の腕前に年齢は関係ないよ、それはさっき痛感したんじゃないかな?」
「・・・ぐ・・・それは・・・そう、ですが・・・」
男性のいきなりの正論に反論の芽は摘まれてしまった。
「・・・それに、少年には頼みがあるんだ」
「・・・頼み・・・ですか?」
男性は今までの飄々とした様子から何処か真面目な面持ちになる。
「あの子は今までずっと人里はなれた場所で剣を振ってきてね、学校にも行っていないんだ」
「・・・」
生まれて今まで何も無駄なことはせず、剣術だけに本当の意味で特化させて修行の生活を送ってきたというのなら、あの年齢不相応な強さも納得できる。
だが、それは余りにも信じがたい話だった。
「・・・理由は・・・聞かないのかい?」
「・・・俺が聞いたところで過去は変わらないですし」
「・・・そうか、やはり少年は私の思ったとおりだったよ」
「・・・?」
とても人並みとは言えない生活をしてきた少女。
目の前の男性は決して非常識な人間などには見えない。
となると、それなりの理由がある筈だった。
だが、真司はそれを聞こうとはしなかった。
「・・・まぁ、話を戻そう。それで、あの子の弟子となる代わりに・・・あの子に色々と教えて欲しいんだ」
「・・・教える・・・?」
「そう、色々な遊び場所や、買物をする場所、学校やプール・・・どんなことでもいい、あの子に普通の子と同じような生活をさせて欲しいんだ」
「・・・やはり・・・あの子一人をこの町に残していくつもりですか・・・?」
男性の口ぶりから薄々感じていたことが確信に変わる。
そもそも、男性が居るならばわざわざ閑流に弟子入りすることはない。
「・・・あぁ、少年は一人暮らしなんだろう?あの子を頼むよ」
「・・・いや、ちょっと待ってください」
ここで男性から予想外の言葉が出る。
「頼むって・・・俺はてっきり師匠の下に預けるのかと・・・」
「・・・馬鹿を言ってはいけないよ?郁嬢の下になんて預けたらどんなずぼらな子になってしまうか・・・」
「・・・た、確かにそうかも知れない・・・けど、それなら恵理佳にでも頼んで・・・」
「郁嬢から聞いているが、高嶺の娘さんのところには災忌が居るんだろう?」
「・・・ぐ・・・」
男性は既に色々と郁から聞いたうえでの消去法により決定だったようだ。
「そういうわけで・・・しばらくあの子のことをよろしく頼むよ、少年」
「・・・ま、マジか・・・」
「一緒に暮らしていれば何時でも修行が出来るし、あの子が居れば泥棒予防にもなるよ」
「・・・予防・・・?」
「あの子には不審者は斬って良いって教えてあるからね」
「ちょ、待ってくれ!それは俺が良くない!」
流石に泥棒が入ったとは言え、斬り殺してしまえば過剰防衛と言われても仕方が無い。
とんだ番犬である。
「・・・あぁ、それと・・・えっちな人も斬って良いって教えてあるからね、よろしく」
「・・・・・・それは・・・どういう・・・意味ですか?」
「あはは、言葉どおりに受け取ってくれて構わないよ」
「・・・・・・まぁ、分かりました・・・」
こうして数々の不安要素を残しつつ真司は閑流を預かることになったのだった。


・・・・・・


帰りの車内。
てっきりお祖父さんとの別れを涙で送るのかと思っていたが、閑流は冷静なものだった。
どちらかといえば男性の方が女々しかったほどである。
真司の予想以上にしっかりとした性格のようだ。
「・・・えぇと・・・閑流ちゃんって呼べばいいのか・・・?」
「・・・ちゃんなどとつけなくても呼び捨てで構いません」
「・・・お、おう・・・」
後ろの座席で少しは距離を縮めようと言う魂胆から並んで座っている真司と閑流。
だがどうにもその見た目とかけ離れた物腰の丁寧さから対応がしづらい。
「まぁ・・・俺のことも名前呼びでいいからさ」
「そうですね・・・これからは真司と呼びます」
「お・・・?殿は止めたのか?」
「はい、真司は私の弟子ですから。弟子に殿とはつけません」
「・・・・・・」
どうやら既に閑流の中では完全に真司は弟子扱い決定のようだ。
「・・・でも、それなら何故敬語で・・・?」
「・・・これは癖のようなものですし、一応年上は敬うようにとも教えられてますから」
「・・・そう、ですか・・・」
一応とつけるあたりで閑流の中での真司の位置づけが見えてくる。
それを察した真司は非情に気が重い。
「あははは、私のダメ弟子だけど、閑流ちゃんよろしくお願いね~」
「はい、承りました」
運転をしていた郁が絶えかねたように大笑いする。
振られた閑流はいたって冷静ではあったが。
「・・・笑い事じゃないぜ・・・」
最近は遥香のことでも気苦労が耐えないというのに新たな問題が増えたことで今後の生活に不安を感じずには居られなかったのだった。


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シンヤ(nanpP

Author:シンヤ(nanpP
・東方では始めて会った時からレミリア一筋。
・生粋の黒ニーソスキー。
・えろい。
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