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九月になり、肌寒く感じ始める夜。
人気のない公園内に甲高い音と鈍い衝撃音が木霊してからしばらく・・・
「・・・くっそ・・・!」
その場に崩れ落ちるのを鞘を杖代わりに何とか堪える真司。
だが片膝を着き、その身体は全身擦り傷切り傷だらけで満身創痍だった。
「やっぱり・・・なんてことはなかったわねぇ・・・」
そんな真司を見下す少女。
少女の身体には傷ひとつなく、息すら乱れていない。
恵理佳と雪菜も真司ほどではないが、実戦では珍しく傷を負っている。
何よりも、圧倒的な力の差を見せ付けられ、負けを認めざるを得ない状況になっていた。
「・・・俺たちの負けだ・・・気は済んだか・・・?」
満足に立ち上がることすらままならない真司は片膝を着いたまま吐き捨てる。
「そうね、この地区を担当している係の実力に興味があったんだけど・・・予想通りだったわ」
初めて会った時から変わらぬ笑顔で答える少女。
「まぁ・・・だけど私としては本当のこと言っちゃうと貴方たちなんてどうでもいいんだけどね?」
「・・・何?」
興味があったと言った先からどうでもいいと言われても意味が分からない。
「・・・なら、何故こんな手荒な真似をした?」
「んー・・・?本当の目的に行き着くための暇つぶし、時間つぶし?」
少女の言動は理解に苦しむが、嘘をついているような様子はない。
「だけど・・・その程度の傷で済んだことは賛辞に値すると思うけど」
「・・・それはどうも・・・」
真司は少女の片目を見たときから戦法を決めていた。
少女の目から感じる異質は郁の右目と似ていたからだ。
なるべく時間を稼ぎ、少女が自滅するのを待っていた。
だが・・・少女の動きは一向に鈍くならず、それどころか時間が経つにつれ鋭さを増していったのだった。
真司の今の状態の主な原因はダメージではなく、長時間相手の攻撃をひたすら防ぎ、避けていたことによる疲労によるものが大きい。
「・・・まぁ、ずっと逃げ腰で戦っていればそうなっても当然かしら?」
「・・・気づいていたのか」
なるべく相手に悟られないように動いてきたつもりだった。
だが、少女には完全にばれていた様だ。
「そりゃあね・・・?ま、どんなことしようが関係なかったけど」
「・・・」
少女の言うとおり、少女の動きは開始から最後まで特に変わったことは無かった。
攻撃が激しくなることも、緩まることもなく・・・言葉どおり、どうだっていい暇つぶしに扱われていたことを感じる。
「・・・お前の左目は・・・」
「貴方の考えている通りの代物だと思うわよ?」
「・・・それなら・・・何故お前が・・・それにその力は・・・」
「・・・その質問ならそのうち答えは出るわ」
やはり少女の左目は郁の右目と同じ効果を持っていることは事実のようだ。
だが、今でも少女は左目を隠すようなことはなく、それでいて息ひとつ乱していない。
真司の知っているソレとは大きく特徴が異なる気がした。
「あんた達!」
ふと、後方から知った声が聞こえた。
「し、師匠・・・?」
郁が三人の元へ走り寄ってくる。
「仕事へ向かってからずっと連絡がないから来てみれば・・・」
今回の仕事へ向かう途中に事前に連絡を入れておいた。
それは毎回仕事のたびに行うもしものときの為の連絡だった。
そんな連絡が今回初めて役に立ったのだ。
郁は三人の前へと進み出ると少女と対峙する。
「・・・」
「・・・」
少女と郁はしばらく身動きひとつせずにその視線を交錯させる。
「・・・会いたかったわ・・・三年ぶりね・・・姉さん!」
「・・・遥香・・・」
二人は全く対照的な態度だった。
笑顔で喜ぶ少女、遥香と・・・険しい表情の郁。
「・・・ね・・・姉さん・・・!?」
余りにも衝撃的過ぎる発言に思わず声を荒げる真司。
「先生の・・・妹さん・・・?」
「・・・でも、だったら何で・・・」
恵理佳と雪菜もまた、突然知らされた驚愕の事実に唖然としていた。
分からないことばかりの三人は只目の前の姉妹を傍観しているしかなかった。
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