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試験的なイラストぶろぐ
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対魔征伐係.141「もう一人のオッドアイ①」


「・・・ふぅ、今回もまぁ苦労はしなかったな」
日付変更過ぎの公園。
人の気配がしない薄暗い公園に三人は仕事で来ていた。
「後片付けもして・・・っと・・・」
手早く印を結び、動かなくなって倒れている災忌を結界で囲む。
結界が縮小、消滅するとそこには何の跡形も残っては居なかった。
これで後は中村と郁に仕事完了の連絡を入れるだけだ。
「・・・でも、最近はずっと人間に似ている相手ばかりだよね・・・」
傍らでその様子を見ていた恵理佳が呟く。
確かに言うとおり、ここ最近の仕事はずっと人間型の災忌ばかりだった気がする。
その精度も最早一般人から見れば全く見分けがつかないレベルまで精巧になっていた。
その雰囲気と感じる気配、目つきで判断こそしているが、偶に殺人をしているのではないかと錯覚してしまうことすらある。
これでしっかりとした言葉を話せる様になったら様々な面で面倒が起きそうである。
そしてその可能性は低くはないのが問題だった。
「だけど代わりに強さも人並みになっちゃってるよね~?」
雪菜が恵理佳の言葉に便乗するように呟く。
「・・・まぁ、そうだな・・・」
その容姿を似せるための代償なのか、戦闘能力は以前と比べて明らかに下がっている。
知能が特別上がっているわけでも、特殊な力を得ているわけでもなく、戦闘事態は以前よりも楽になっている。
これが災忌の進化なのかどうかは怪しいところである。
だが、容姿を人間と同じにまで精巧に似せた上で・・・そこから以前までのような戦闘能力を有するようになれば脅威以外の何者でもない。


「・・・ん・・・?」
仕事も終わり、締めの電話連絡でもしようと思った矢先のことだった。
人の気配を感じる。
公園の先、歩道の向こう側から誰かがこちらへ近づいてくる。
「・・・雪菜」
「・・・人間だよ、大丈夫」
夜の闇夜の所為で容姿は分からなかったが、雪菜がそういうのならまず災忌や妖怪の類ではないのだろう。
だが、こんな時間にこんな人気のない公園に居る人間は警戒して損はない。
それが大人数ならばまだしも、感じる気配は少数か一人だ。
「・・・」
三人とも気配の向かってくる方へ神経を集中させる。
真司は手に持っていた鞘を背中に回し隠しておく。
街灯の下にまでやってきた気配の正体が明らかになる。
三人との距離は数メートルと言った所だ。
向こう側も真司達に気がついたのか、そこで足を止めた。
「・・・こんばんわ」
「・・・どうも」
茶髪の少女だった。
年齢は真司よりも年下だろうか。
頭を怪我しているのか包帯を巻いている。
周りに友達や親らしき人間も見かけない、やはり少女一人だけのようだ。
笑顔で挨拶をしてくる少女は何か犯罪や問題を犯しているようには見えない。
だが、だからこそこんな時間にこんな場所で居ることが怪しくて仕方が無い。
「・・・貴方が・・・日比谷真司さん・・・?」
少女は笑顔で真司に問いかけた。
「・・・え・・・?あ、あぁ・・・そうだけど・・・」
予想もしていなかった言葉に心底驚かされる真司。
何故なら真司は目の前の少女を見た記憶は一切なかった。
「・・・兄さん・・・」
「・・・誰、あの子・・・?」
後ろの二人から鋭い視線を感じる。
「・・・いや、誰って俺が聞きたい位なんだが・・・」
「「・・・・・・」」
二人の方を振り向くとどう見ても疑いの目で見ている。
まるで信用されている様子はない。
これが日ごろの行いというやつだろうか。
「待て、待ってくれ・・・本当に俺はあの子のことは・・・」
そこまで言いかけた時だった。
不意に背中、少女が居た方から敵意を感じた。
咄嗟に振り向きざまに身構える。


目の前には真司へ向けて拳を振り抜いて来る少女の姿が映った。
姿勢は悪いながらも咄嗟にガードをする。
「ってぇ・・・」
しっかりと防いだ右手がびりびりと痺れる。
どう見ても華奢な少女の腕力ではない。
「兄さん!」
「しんじ!!」
後ろの二人にも一気に緊張が走る。
「・・・油断していると思ったんだけど・・・残念」
目の前の少女は全く残念そうな素振りは見せず、笑顔で呟く。
「・・・お前・・・何考えてるんだよ・・・」
訳の分からないことばかりだった。
少女のことを真司はまったく知らないし、怨まれるような覚えもない。
「・・・何って・・・ちょっと試させてもらおうかなってね?」
「・・・ハァ・・・?試す?何をだよ」
質問をしたのはいいが、より訳が分からなくなる。
「実力」
「っと・・・!?」
少女は言いつつ左手を素早く伸ばしてくる。
咄嗟に右手で払い、捌く真司。
続けざまに少女の右の拳がノーモーションで向かってくる。
「ちゃんと防がないと折れちゃうよ?」
「なに・・・」
少女の言葉を聞いた真司は実戦さながらにしっかりと霊力を込めて衝撃を緩和させるように左手でガードをする。
だが・・・


「いってぇ・・・!」
左手が痺れるというよりもズキズキと痛む。
緩和させてこれでは生身で受けていれば少女の宣言どおり軽くへし折られていただろう。
「・・・お前・・・係の人間か・・・?」
あの身体ではどう考えてもこんな腕力は得られない。
後は考えられる理由は霊力によりブースト以外にない。
だが、ここまでの力が一般人の中に埋もれているとは考えにくい。
「ううん、あんな仕事なんてしたくないし」
「・・・その関係者か・・・」
終始笑顔で答える少女。
だがその口ぶりは係の関係者でほぼ間違いない様子だ。
「・・・まぁ、そんなところかな」
「・・・何が目的だ?」
先ほどは実力を試すと言っていたが、こんな闇討ち紛いのことをされる覚えはない。
「だからー・・・まぁ、とりあえずは貴方たちを今ここで打ち負かすことかしら?」
「・・・」
面倒くさそうに答える少女。
その言葉には嘘偽りはない。
「・・・次からはまとめてこないと・・・大怪我しちゃうから」
言いつつ少女は両腕に付けている小手のようなモノに手を当てると甲部分から大型ナイフのような刃が飛び出してきた。
「・・・本気かよ・・・」
拳であれほどの威力を出していた相手だ。
あんな刃物で斬り付けられれば生身では防ぎきれないだろう。
「それじゃ・・・今度こそ実力・・・見せてもらうから」
「・・・あぁ、面倒くせぇ!」
真司は刀を鞘から抜くと地面へ突き刺す。
向かってくる少女に鞘を構え対峙する。


少女は矢継ぎ早に左右から刃を振り抜いて来る。
真司は必死に避け、避け切れないものは何とか防いでいく。
だがどう見てもジリ貧である。
「兄さん!」
恵理佳の声が横から聞こえた。
「・・・高嶺の一人娘・・・」
横から割って入った恵理佳の蹴りを両手で防ぐ少女。
姿勢が完全に真司一人へ向けてのものだったので防ぐのに精一杯だった少女は思い切り遠くへと弾き飛ばされる。
「大丈夫?」
「何とかな・・・それより・・・」
目の前の少女は何事も無かったかのように立ち上がる。
「恵理佳はここで隙を見てあいつを閉じ込めてくれ」
「・・・ん、分かった」
ゆっくりとこちらへ向かってくる少女。
「雪菜、援護宜しくな」
「はーい」
雪菜に後方支援を頼むと恵理佳をその場に残し少女へとこちらから向かっていく真司。
「やっとその気になったかしら・・・?」
少女は笑顔でその場に身構える。
だが・・・
「・・・この感じ・・・」
少女は足元に感じる冷気に気がつく。
少女の足元から膝の高さにまで氷の柱が精製される。
その場にいれば氷付けになっていたところをすんでのところで後ろへと飛び退く少女。
「逃がすかよ!」
目の前に出来た氷の塊を思い切り蹴り壊す真司。
氷の塊は砕け散り、少女の方へと飛ばされていく。
「っち・・・生意気・・・!」
目の前から幾つも飛ばされてくる氷の塊を避けては捌く少女。
そこに真司が鞘で斬り込む。
「貰ったぁ!」
「馬鹿なことを・・・!」
口ではそう言った少女だが、姿勢が悪すぎたのか、真司からの攻撃を避けるために横へと逃げる。
だが・・・
「っ・・・これは・・・」
少女が何とか真司からの攻撃を避け、着地したところで回りを薄っすらと赤く光る壁で囲まれてしまう。
「・・・ふぅ・・・ナイス、二人とも」
恵理佳の結界で完全に囲まれた少女に真司は近づく。
「さて・・・色々と教えてもらおうか」
とりあえずは身動きを封じたので後はじっくりと問い詰めるのみだ。
「・・・流石に多勢に無勢、数の暴力とはよく言ったものね・・・」
今から問い詰められるというのに少女の顔からは相変わらず笑みが絶えない。
「ま、お前がまとめて来いって言ってきたからな」
「ふふ・・・そうね、とりあえず・・・ここからは出させてもらうから」
少女は言いつつ結界の壁に手を添える。
「・・・おいおい・・・」
少女が手を添えると赤く光る壁は砕け散った。
「・・・そんな」
術を行使した恵理佳も驚きを隠せない。
「・・・お前もか・・・」
結界を作るのも壊すのも結界術が扱えるものにしか出来ない。
結界術が使えずともその術者との力量の差が膨大にあれば無理矢理壊すことも可能だが・・・
手を添えただけで破壊するなど同じ結界術を扱えるものでなければ不可能な芸当だった。


「貴方たちは相応に出来るっていうことで・・・こちらもそれなりの対応をさせて貰うわね?」
「・・・何・・・?」
少女は言いつつ頭に巻いていた包帯を強引に解く。
「・・・お前・・・」
包帯が取れた少女は先ほどまでは隠れていた片目が見えるようになる。
そこで真司は良く知っている感覚を思い出した。
「・・・さて、ここからが本番開始よ・・・?」


1p566.jpg


相変わらず笑顔で構える少女に真司は構えて迎え撃つが・・・
嫌な予感がしてならなかった。
もしも真司の予想通りならば、先ほどの感覚が気のせいでなければ・・・
目の前の少女に勝てる見込みは限りなくゼロに近い。
構え、対峙しつつも真司は必死で様々な策を頭の中で練っていくのだった。





コメント

話を見るまでは男(銀髪)
画像を見るまでは少女だと思ってました
ゴメナサイ\(^o^)/

なにはともあれ
ようやっとキーマンならぬキーガールが現れて
期待に胸が膨らむ☆-(ゝω・)
【2007/08/03 00:42】 URL | ダガー #-[ 編集]
残念ながら・・・キーガールであることには違いないけど・・・
本筋にそこまで・・・

・・・(´ω`)
・・・・・・(´ω`)
あぁ・・・関わってt(ry
【2007/08/03 03:07】 URL | シンヤ #-[ 編集]

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プロフィール

シンヤ(nanpP

Author:シンヤ(nanpP
・東方では始めて会った時からレミリア一筋。
・生粋の黒ニーソスキー。
・えろい。
・アイマスでは千早一筋。
・けいおんは澪。


◇mixi(http://mixi.jp/show_friend.pl?id=1342834 )
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