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【東方CG集(紅魔館編)】
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「・・・終わった・・・」
「お疲れ様」
ぐったりと机に突っ伏す真司を労う綾音。
課題開始から数時間・・・既に日も沈んでしまったが、ようやく課題全てが片付いた。
「いや、委員長こそお疲れ、本当に助かった」
「私も復習になったし、気にしないで」
綾音が居なければとてもではないが、本日中に片付けることは出来なかっただろう。
それを痛感し、心から綾音には感謝する。
「・・・そういえば、委員長は今日の夕飯とかは決まってるのか?」
「ううん、買物とか行ってないし・・・これからかしら」
真司はふと時計に目をやる。
既に一般的な夕飯時間はとうに過ぎていた。
「・・・それなら夕飯は奢らせてくれないか?」
「そんなこと・・・気にしないでいいから、大丈夫」
「いや、今日一日ずっと付き合ってもらって何もお礼をせずに帰るのは俺が我慢出来ない」
「・・・ん、そういうことなら・・・」
いきなり連絡を入れて一日つき合わせてしまったのだ、このまま帰るわけには行かなかった。
後日何かということも考えたが、折角の機会ということで提案した。
綾音は真司の心情を察してか、渋々承諾してくれた。
「よし、それなら・・・」
・・・・・・
「・・・いや、この時間に開いている店で、奢れるような店がな・・・?」
「ううん、みんなの様子も見れるし、賛成よ?」
綾音の家から歩いていける距離にあり、尚且つこの時間に営業している。
そして真司の財布でも奢れる店。
その結果・・・二人はバイト先でもあるファミレスの前に居た。
綾音の言うとおり、店に入るとバイト仲間に冷やかされつつも楽しく食事が出来た。
こんな時間に綾音と二人で来ていたので、バイト仲間中に変な噂が流れそうなのが気がかりだった。
だが、そこら辺も否定しつつ、まったりと食事を済ませ、きっちりと会計は真司が済ませた。
「今日はご馳走様」
「いや、こっちこそ課題手伝ってくれて助かったよ」
お互いにお礼を交わす。
「・・・あ、良かったら送っていくか?」
「大丈夫、何時もはもっと遅い時間にここから家まで一人で帰ってるんだから」
既に時間は日付変更まであと少しと言う時間だった。
夏とは言え、今の時間に女性の一人歩きはお勧め出来ない。
夏だからこそ、危ないとも言える。
だが、綾音の言うとおり、常日頃から綾音はバイトが終われば今よりも遅い時間に一人で帰っている。
綾音の言う事は最もだった。
「・・・そうか?」
「うん、心配してくれてありがとうね」
「いや、それじゃあ・・・」
「ええ、また」
綾音の正論に押され、真司は自分の帰路へとつく。
そして歩き始めてから数分・・・
(・・・んー・・・やはり一応・・・送っていくべきだよな・・・)
綾音はああ言っていたが、やはり心配になった真司は考え直し、今来た道を戻る。
(・・・お、居た居た)
まだそこまで時間が経過していなかったのと真司が小走りで戻ったのが幸いし、綾音の後姿をすぐに見つけることが出来た。
「・・・・・・」
今ここで声を掛ければすぐに気づいてもらえる距離だ。
だが、ここであることを思いついてしまった。
(・・・折角だし、驚かしてみるか・・・)
何が折角なのかは怪しいが、今を好機と見た真司は気配を殺し、忍び足で綾音に近づく。
日ごろの仕事で培った気配の殺し方がこんな場面で有効活用されるとは思わなかった。
そんなことを考えながら、ゆっくりと綾音に近づく真司。
もう手を伸ばせば触れられる距離。
そしてここが気づかれない限界の距離でもあった。
「委員長!」
少しだけ声を張って声をかける。
と、同時に肩を叩く。
「ッ・・・!!?」
綾音の手に置いた肩越しにその驚き具合が如実に伝わってきた。
余程驚いてしまったのか、綾音は声も出せず、その場に座り込んでしまう。
「・・ひ、日比谷クン・・・?」
恐る恐る後ろを振り返る綾音。
先ほどはああ言っていたが、やはり心細かったようだ。
「あー・・・いや、悪い、ちょっとした出来心で・・・大丈夫か?」
まさかここまで過剰なリアクションが返ってくるとは思っていなかった真司は侘びを入れつつ手を差し伸べる。
「あ、うん・・・」
真司の手に捕まり、ゆっくりと腰を浮かせる綾音。
それを確認した真司が手の力を緩めたその時・・・
「・・・あ」
「・・・」
綾音は再び地面へと軽く尻餅をついてしまう。
思わず黙る二人。
どうやら先ほど驚いた時に腰を抜かせてしまったようだ。
「・・・あはは・・・」
「・・・いや・・・なんというか・・・悪かった・・・」
真司は重ね重ね詫びを入れるしかなかった。
・・・・・・
「・・・ねぇ、やっぱり・・・」
「んー・・・?」
綾音の家への帰り道。
真司は綾音をおぶって夜道を歩いていた。
背中では綾音がなにやら抗議の声を上げている。
「・・・その、降ろしてくれない・・・?」
「・・・歩けるのか?」
「・・・それは・・・分からないけど・・・」
「じゃあダメだな」
きっぱりと拒否する真司。
綾音は観念したのか、静かになってしまった。
元々真司が原因なので、真司を気遣ってくれているならば気にしないのだが・・・
「どうせこんな時間じゃ人目もないだろ?」
「・・・それはそうだけど・・・」
やはり綾音は人目を気にしていたようだ。
だがこんな時間では誰ともすれ違うことはないだろう。
言われて再認識したのか、綾音は嫌がる素振りは見せなくなった。
「・・・こんな風にされるのは・・・はじめてかも」
「・・・それは・・・光栄だな」
心なしか綾音の声量が小さくなっている気がする。
もしかすると眠いのだろうか。
以前泊まりこんだときも綾音は早寝早起きだった。
「・・・背中、広いんだね・・・」
「・・・男の子ですから・・・」
その言葉を最後に綾音は眠りについてしまった。
(・・・委員長は・・・相変わらず・・・だな)
背中に当たる感触と手に感じる感触。
邪な考えを払拭する努力をしながら綾音を家まで送り届けるのだった。
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