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対魔征伐係.90「高嶺甚平」


(・・・何度来ても変に緊張するな・・・)
真司のマンションから何とか歩いて行ける程の場所にある高嶺の本家。
この土野市を取り仕切っているだけではなく、その力は国にまで及ぶとされている。
そんな権力を象徴するかのようにその住いはとてつもなく広く、立派な日本家屋だ。
先日の災忌の一件でついに高嶺家にまで足を運ぶことを決意した真司。
高嶺家にまで向かい、仕事のことで話があると言うと女中に客間へと案内された。
埃ひとつないような客間で当主を待つ真司。


幼少の頃は毎日のように遊びに来ていた場所だった。
それ故に今居る場所も、この屋敷全体のことも把握している。
昔から何一つ変わっていない。
昔は気軽に何の遠慮も無く接していられた当主の甚平。
だが、この屋敷は変わらずとも真司は変わり、成長している。
成長するにつれて、高嶺家当主である甚平の力、凄さが見に染みて分かる。
今となっては話す口調も敬語になり、礼節を重んじる対応を心がけるようにしていた。
そんな甚平の所為もあってか、屋敷の独特の雰囲気の所為か・・・ここに来るとどうにも息苦しくなってしまう。
そんなことを改めて思っていると、廊下から静かな足音が聞こえてきた。


「久しいな、真司」
「ご無沙汰しています」


1p508.jpg


髭を蓄えた初老の和服を着た男性、甚平が部屋へと入ってくる。
甚平は客間で待っていた真司に声をかけると、真司の対面へと座る。
相変わらずその風体は変わっていなかった。
特に睨まれているわけでもないのにより緊張の度合いが高まってしまう。
「久しぶりに会ったのだから世間話でも・・・とは行かないようだな?」
「はい、今日は小父さんに聞きたいことがあって来ました」
甚平は見た目はアレでもその中身は昔から知っている。
修行のときや、叱られるときは鬼のように厳しく恐ろしかったが、優しさもあることを知っているのだ。
そして孫の恵理佳には非常に甘いということも知っていた。
高嶺家当主である甚平の多忙さもまたよく分かっていたので、無駄話はなるべくしないように決めていた。
真司は以前から続いている災忌の異常出現と見たことも無い特異な災忌のことについて甚平に相談をした。


・・・・・・


「・・・ふむ・・・そうか・・・少しお前にも話しておくべきだな」
「・・・災忌について、ですか・・・?」
真司の話を一通り聞き終えた甚平はゆっくりとその口を開いた。
今現在の真司の知りえている災忌の情報はそこまで多くは無い。
当然のように、一般人や中村達よりは遥かに熟知しているが、その生まれや詳しいことなどは調べようもないので分かっていないままだった。
災忌のことについては高嶺家が情報も管理している。
調べようとするならばその高嶺家当主である甚平の許しが必要なのだ。
だが、例え係の人間と言えど易々と許可が降りることはない。
それだけ厳重に管理されていた。
「災忌は何処に居ると思う?」
「・・・それは・・・人目の付かないところや、人が来ないようなところでは・・・?」
「それも外れではないが・・・奴らはこの土野市の下・・・地下に埋もれているのだよ」
「・・・地下・・・ですか?」
「埋もれていると言ってもそのまま埋まっているわけではなくてな・・・封印されているのだ、昔からな」
「・・・封印、ですか」
真司にしてみれば初耳だった。
てっきり妖怪のように何処か人目の付かないところでひっそりと暮らしているのかと思っていたからだ。
「遥か昔・・・我らの先祖である高嶺の者が封じたのだが・・・例えどんなに強固な封印と言えど、その効果は永続ではない」
「・・・」
「ある周期で封印が薄れて行く時期がある」
「・・・それが、今・・・ですか?」
真司の問いかけに対して甚平は無言で頷く。
「封印が薄れていくと這い出してくる災忌の量だけでなく、厄介な手合いまで蘇ってくることになる」
「・・・より強力な災忌がこれから増えて行くと・・・?」
確かに甚平の言うとおり、最近になって仕事で手こずることも増えてきた気がする。
「そして真司、お前の言っていた災忌」
「・・・先日の、ですか?」
「奴らは我らの先祖に封じられた所為か、力があるもの程、その形態は人間に近くなるという話しだ」
「・・・人間に・・・?」
先日の災忌は弱点を補強、強化するたびにその外見も人間へと近づいていったことを思い出す。
「無論、全ての災忌がそうというわけではない」
「・・・」
「だが、力があり人間の風体を模する程の者は相応の知力もある」
「・・・知力・・・」
「人間の見た目を模した知力のある災忌・・・これがどういうことか分かるな?」
「・・・はい」
災忌である森さんは見た目こそ犬や狼と似ていたが、その賢さは比べ物にならない。
更に力のある災忌が見分けの付かないほどに精巧に人になりすまし、その知識が人間と同じ程度あったとするならば・・・
その危険さは想像に難しくなかった。
「良いか、真司・・・例えどれだけ精巧に摸そうとも、係の者ならば感じることで識別できる筈だ」
「・・・はい」
「最も恐ろしきは人間の知恵と知るのだ」
「・・・分かりました」
「災忌に対して情けや同情などと言った感情は捨てろ、さもなくば欺かれることになると心得ておけ」
「・・・はい、心得ておきます」
災忌のことを倒すたびに少なからず気に掛けていた真司。
もしも災忌と分かっていても人間の姿で命乞いをされればどうなるかは分からない。
そんな真司にとって甚平の言葉は重く圧し掛かってくる。


用件も話し終わり、挨拶を済ませ、部屋を後にしようとすると甚平が去り際に話しかけてきた。
「くれぐれも無茶はせんようにな」
「はい」
「・・・それと・・・恵理佳によろしく言っておいてくれんか?」
「・・・はい、分かりました」
昔と何ら変わっていなかった甚平に思わず笑顔で返事をする真司。
この屋敷同様、当主である甚平もまた、昔のままだった。


コメント

ついに出てき……(´・ω・`)

変わったなぁ…
【2007/06/09 23:24】 URL | ダガー #-[ 編集]
ダガーさん、それ多分オヤジ。
コレじいちゃん。
今の正規設定ではオヤジ他界(´ω`)
【2007/06/09 23:33】 URL | シンヤ #-[ 編集]

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シンヤ(nanpP

Author:シンヤ(nanpP
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