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対魔征伐係.89「久しぶりの仕事②」


「・・・参った・・・」
夕方とは言え、この季節ではまだまだ暑い。
周りが森林ということで市街地よりは随分涼しいはずだが・・・それでも肌を伝う汗は止むことを知らない。
今日でこの森に来るのも三日連続となる。
いい加減うんざりしている真司だったが、気合を入れなおし、再び対峙する災忌へと斬りかかる。
雪菜の援護を貰いつつ、狙いを定めて斬りつけるが中々相手に触れることが出来ない。
「・・・くっそ!」
本日の災忌は昨日よりもより人間らしい外見になっていた。
初日にあった刺々しい突起物などは無くなり、服を着て夜道に居れば人間と見間違うのではないかと思うほどだ。
更に変わったのは見た目だけではなく、その機敏さ、俊敏性も確実に向上していた。
昨日の敗因のひとつが雪菜の援護によるものだったと悟ったのか、素早く動き回り、雪菜に的を絞らせないようにしている。
更に結果的に真司や恵理佳の打撃に対しても回避能力が向上したことになってしまっている。
「兄さん」
「・・・任せた」
真司の向かい側、災忌を挟むような形で恵理佳が仕掛ける。
災忌は昨日と同じく強固な霊壁に守られており、普段どおりの攻撃では弾かれてしまう。
だが、昨日のように刀身に全力で霊力を注げば、その状態を長時間維持することは難しい。
今日の災忌は俊敏性がある。
的確に当てられる状況になってから準備をしなければならない。
そのことを把握した真司と恵理佳はアイコンタクトで各々の役割を分担する。
恵理佳がしっかりと霊力を溜め込んだ蹴りを流れるように繰り出す。
当てても致命傷にはならないが、壁を破る程度は出来る。
そのことを感知してか、災忌はしっかりと紙一重で恵理佳の蹴りを避けていく。
だが、恵理佳はもとより当てるだけで倒す気はない。
その分攻撃の速度は早くなり、矢継ぎ早に蹴りを繰り出せていた。
真司は災忌の動きにあわせて一定距離をキープしつつその機会を伺う。


雪菜の後方支援、そして恵理佳の蹴りを避け続けるも、二人の止む事の無い攻撃を完全に避けることは難しいようだった。
「・・・兄さん!」
「おぅよ!」
恵理佳がより力を込めた、相手をより大きく動かせるために放った回し蹴りが空を切る。
思わず姿勢を崩しつつも避ける災忌に待ってましたと真司が思い切り力を蓄えた刀身で斬りつける。
壁をぶち破り、そして災忌に触れる。
そう思われたが・・・
「・・・ッ!?」
真司の刀は気がつけば災忌の身体をすり抜けていた。
手ごたえがあったのは相手の霊壁を打ち破った時だけだ。
災忌に刃が届いたと思った瞬間には何の手ごたえも無かった。
おかげで勢いをそのままに残した格好で姿勢を崩してしまう。
「ぐっ・・・」
そんな絶好の機会を逃すわけもなく、がら空きになっていた真司の背中に災忌は華麗な後ろ回し蹴りを容赦なく叩き込む。
伊達に人間の外見になっているわけではないようだ。
背中を思い切りバットや木刀で殴られたような激痛が走る。
「真司!」「兄さん!?」
二人の声を聞いたと思った瞬間、既に真司の身体は地面へと擦り付けられていた。
「・・・くっそ・・・人間の真似事なんかしやがって・・・」
前へつんのめる形で勢いよく地面へ倒れこんだ真司は口の中に入った土を吐き出す。
「兄さん、大丈夫・・・?」
「まぁ、何とかな・・・それよりも・・・何があったんだ・・・?」
慌てて駆け寄ってきた恵理佳に先ほどの状況説明を願う。
「・・・私には兄さんの刀は災忌の身体を通り抜けたように見えたけど・・・」
「・・・昨日の止めが俺だったからな・・・体がスライムにでもなったのか」
真司は冗談半分で呟いたが、恵理佳の話では似たような状態になっていたようだ。
「それはちょっと分からないけど・・・どのみち物理攻撃は効かなそうね・・・」
「・・・やれやれ・・・」
ずきずきと痛みを伴う背中に手を当てながら目の前の災忌を見る。
見た目だけではなく知能も向上するのか、苦しんでいる真司を見て余裕綽々の様子だ。
余程自分の進化に満足しているのだろう。
「真司、大丈夫?」
「・・・あぁ、だが・・・あいつをどうするかだな・・・」
雪菜も真司を心配して駆け寄ってきた。
今の相手には真司と恵理佳の物理は通じない。
となると、残るは結界術か雪菜の能力しかない。
だが、雪菜の能力ならばいざ知らず、結界術は行使するまでに時間が掛かりすぎる。
となれば・・・取るべき選択肢はひとつしかない。
「・・・雪菜ちゃん」
「・・・ん?」
目の前で余裕を持って仁王立ちしている災忌を見つつ恵理佳が呟く。
「私が相手の動きを止めるから、その間に止めをお願いできる?」
「・・・いいけど、さっきみたいな一瞬じゃ難しいよ・・・?」
俊敏性の向上した今の災忌相手では僅かな隙くらいでは的確に捉えることは難しい。
只でさえ的が小さくなっているのだ。
設置系能力の辛いところである。
「・・・大丈夫、しっかり動きを封じるから」
「・・・なら、大丈夫だけど・・・」
言いつつ恵理佳はしっかりと相手を見据えると臨戦態勢になる。
「・・・兄さん、今回は私に任せて」
「・・・大丈夫なのか?」
「今のあの状態なら大丈夫」
正直なところ、背中に貰った一撃は重く、動くたびに身体に響く。
それを察してか恵理佳は一人で仕掛けるという。
確かに今のあの油断しきっている相手ならば何か策があれば成功させることが出来そうだが・・・
「それじゃ・・・雪菜ちゃん、お願いね?」
「了解~」
雪菜に確認を取ると恵理佳は災忌へ向かっていった。
それに気がついた災忌は特に動こうとする気配はなく、恵理佳の動きを観察しているようだ。
助走を十分にし、勢いがついたところで軽く飛び上がり、災忌へと仕掛ける。
それを確認した災忌は防御体勢は取らず、片足を引き、明らかなカウンター準備をする。
先ほどの真司のように攻撃を受けてからその後の隙を狙う魂胆のようだ。
このままでは真司の二の舞になる。
そう思った、その時・・・
「ハッ・・・!!」


1p507.jpg


恵理佳の掛け声と共に放たれた中空からの叩きつけるような凄まじい蹴りが災忌に叩き込まれる。
凄まじい衝突音と光が辺りを包む。
真司や雪菜の肌にも四散した恵理佳の霊力がひしひしと伝わってくる。
「雪菜ちゃん!」
「・・・あ、オッケー!」
思わず呆然としていた雪菜も恵理佳の掛け声で我に帰ると恵理佳の足元で両膝を付いていた災忌を凍結させていく。
見る見るうちに氷の彫刻となっていく災忌。
完全に氷結させ、身動きが取れなくなった災忌をしっかりと結界術によって体の中に居るであろう災忌の本体もろとも消滅させる。
こうして恵理佳の活躍によって今まで見たことも無いようなタイプの災忌は消滅させられた。


無事に仕事を終え、帰路に着いていた三人。
「・・・さっき・・・何したんだ・・・?」
通常の攻撃では壁に弾かれ、壁を破っても本体はすり抜ける。
攻略不可能に思われた災忌だったが、先ほどは確かに恵理佳の蹴りが効いていた。
「えぇと・・・壁は破らないようにぎりぎりのところで抑えて・・・相手に触れるかどうかって言うところで壁ごと相手を地面へ押さえ込むイメージで力をぶつけた・・・かな?」
「・・・どんな攻撃やねん・・・」
言われて見れば確かにあの時、災忌に外傷は無かった。
ただ、思い切り両膝を付き、うな垂れるように動かなかった。
壁越しにでも衝撃は伝わるのだろうか・・・防弾チョッキのように。
壁というよりも膜と言った方がいいくらいに密着しているものなのでそれが幸いしたのかもしれない。
先ほどの閃光と衝撃音は力をぶつけた時に生じたものだったようだ。
「もしかして・・・と思ったんだけど・・・成功して良かった」
「「・・・・・・」」
「・・・二人とも、どうかした?」
「いや・・・」「ううん・・・」
これが才能の力、血統の力と言うものなのだろうか。
真司と雪菜は改めて恵理佳のことはなるべく怒らせないようにしようと心に誓うのだった。
(・・・しかし・・・あの災忌・・・)
無事に解決した今回の一件だが、やはりあの災忌がどうしても気になっていた。
(・・・前々から思っていたが・・・いよいよ行かなくちゃならないか・・・)
真司は遂に前々から行こうと思っていた高嶺の本家へ行くことを心に決めた。



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シンヤ(nanpP

Author:シンヤ(nanpP
・東方では始めて会った時からレミリア一筋。
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