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試験的なイラストぶろぐ
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対魔征伐係.237「エピローグ⑤」


恵理佳のマンション。
既に森さんは高嶺本家へと移っているので、後は家具を纏めて引越し準備をし、業者を呼ぶだけだった。
「・・・しかし・・・何だかんだで恵理佳が結局一番最後になってしまったな・・・」
「仕方ないんじゃないかなー・・・ここ最近は忙しかったし」
ソファーに真司、ベッドに恵理佳が腰掛けてまったりと話し合っていた。
この休日を使って、昼から引越しの準備をしようと計画していたのだ。
「・・・まぁなぁ・・・新頭首だの何だのって色々あったからなぁ・・・」
「兄さんが新党首になるって言った時には驚いたな~・・・」
恵理佳は当時の光景を思い出すように呟く。
「・・・仕方ないだろう?誰かが纏めなきゃならんし・・・あの一件の所為で有名人になってしまったおかげで・・・色々なヤツからしつこく薦められたし」
真司は小さな溜息と共に呟く。
甚平亡き後・・・高嶺本家をどうするかと言う事で大きな問題になった。
恵理佳の父も居ないため、このままでは恵理佳の母か恵理佳自身か・・・そんな流れになった時。
高嶺を纏めるならば先の一件の全貌を知る数少ない者の方が良いのではないかという話が挙がった。
そこで真っ先に白羽の矢が当てられたのが・・・真司だった。
元々この土野市を地元として活動していた係であり、幼い頃から高嶺家とも関わりがある。
更に先の一件では中心となり動き、その活躍はテレビでも知らない人間は居ないほどになっていた。
まさにうってつけの適任と呼べる人材だったのだ。
そんな真司には周りの人間だけではなく、お上の方からも是非にとの要望があった。
高嶺家の新頭首となると言う事は・・・つまりはそういうことになってしまうので若干迷った真司だったが・・・
遅かれ早かれ・・・そう思い、決断をしたのだった。
ただ、一応は今もまだ仮頭首という形になっている。
それこそ仮に、と呼べるものではあるのだが。


「それだったら、俺から言っておいてアレだが、恵理佳もよく承諾したよな・・・」
「ん・・・?雪菜や真妃さんのこと?」
真司は自分が頭首になるならば・・・と係の人間を良ければ無駄に広い高嶺本家へ来ないかと誘った。
今は姉妹水入らずでと言った郁と遥香以外は、皆首を縦に振ってくれた。
真司としては何かあった時の為に皆が同じ屋根の下に居た方がいいじゃないか。と言う口実で誘ったのだが・・・
確かにその理由もあるにはあったのだが・・・半分はお察しの理由であったことは言うまでもないことだった。
そしてそれは言わずもがなで皆も分かっている筈である。
だからこそ真司はそれを快諾した恵理佳が少しだけ不思議に思えていた。
「だって、皆居た方が楽しいじゃない?それに・・・」
「それに・・・?」
「葵さんとか居なかったら今頃本家は壊滅しちゃってたんじゃないかなー・・・」
「・・・」
恵理佳の言葉はグサグサと真司の心に突き刺さる。
それは反論の余地がないほどに図星だった。
お上への報告書や他の地区の係への指令所などなど・・・
デスクワークは殆ど葵へ丸投げしている真司。
頭首という肩書きを持つ真司のするコトと言えば軽く目を通すことか印を押すことくらいである。
葵と言う存在が高嶺本家に居なければ間違いなく色々と危なくなっていたことは明白だった。
「・・・そんなことよりも・・・ひとつだけどうしても納得できないことがあるんだけど・・・」
「・・・おう」
恵理佳が不服そうに呟いた。
真司は心当たりが大有りな様子で小さく返事をする。
「・・・ちょっと前に行ったら・・・女中さんに随分若い子が増えていたんだけど・・・あれは気のせいなんかじゃないよね・・・?」
「・・・気のせい・・・」
そこまで言いかけて射殺されそうな恵理佳の視線を感じた。
「・・・では、ないです」
「・・・」
真司の予想通りの言葉に溜息を漏らさずには居られない恵理佳。
「いや、違うんだ。色々と体制も変わって大変になるかなーと思っていたときに、先のテレビ放送の所為でこう、是非本家で仕事をしてみたいーみたいな声がな・・・?」
「・・・それで・・・兄さんの好みの子だけ選りすぐった・・・と・・・」
「いやいや、ちゃんと葵さんと閑流が面接もしてるし、ちゃんと見込みのある子をだな?」
「・・・それプラス・・・可愛い子、でしょ?」
「・・・それは否定できないな」
「・・・まぁ・・・いいんだけどね・・・」
とりあえずは正直に答えてもらい、すっきりしたので良しとしておいた恵理佳。
そうでもしておかないとこの先、気苦労で倒れてしまう気がした。


「・・・そんなことより・・・」
「・・・?」
真司は言いつつソファーから立ち上がると恵理佳の隣へ座る。
「本家に行ったら落ち着いては出来ないと思うし、この部屋の最後の思い出にでも」
「・・・まだ昼間だよ・・・」
言いつつ後ろから手を回す。
恵理佳はその手を嫌がる素振りは見せず、とりあえずの注意だけ一言呟いた。
「今日中にはここを空けるんだし、今やらなかったら何時やるんだってなるだろ?」
「・・・無理に今することもないと思うけど・・・」
「・・・無理にとは言わないが」
「・・・それは・・・ずるい返事・・・」
恵理佳のその反応は承諾と捉えた真司は恵理佳の後ろへ回ってしっかりと抱きしめる。
そしてその手を使って久しぶりに・・・そう思った矢先・・・
部屋に携帯の着信音が鳴り響いた。
「・・・・・・」
「・・・この音楽って・・・中村さんじゃなかったっけ・・・?」
完全に聞こえている筈だが無視している様子の真司に言葉を掛ける恵理佳。
「・・・まぁ、そうだな」
「・・・出なくていいの?」
「・・・いいんじゃね?」
「・・・」
恵理佳の無言の抗議に屈した真司はポケットから携帯を取り出し、電話に出る。
「・・・もしもし・・・」
『お、真司く・・・じゃなかった、若頭お元気で?』
「・・・中村さん、その呼び方は止めてくださいよ・・・」
『・・・少し虫の居所が悪いようだけど・・・お邪魔してしまったかな?』
「惜しいですね・・・今からってとこでしたよ」
『はは、それは悪いことをしたねぇ~・・・悪いことついでに郊外でちょっと物騒なヤツが暴れているって報告があったんだけど、何ならアスラ君にでも回すかい?』
「・・・いや、いいですよ・・・あいつにこんなことで貸しを作ったら何て言われるか分かったもんじゃないし・・・」
『そうだねぇ~・・・それじゃ、一時間後に本家まで迎えに行くよ』
「・・・はい、それではまた」
最後に互いに挨拶を交わして電話を切る。
「久しぶりのお仕事だね」
「・・・そうだなぁ・・・何もこんな時に出なくてもいいのによ・・・」


1p676.jpg


真司は溜息を吐きながら携帯を閉じる。
出来ることならばこのまましたいのは山々なのだが・・・
一応は高嶺本家の頭首という肩書きがある以上は仕事は無下に出来ない。
「さっさっと片付けて皆にも準備手伝わせて今日中に引っ越し終わらせるか」
「それじゃあ・・・中村さんを待たせちゃいけないし・・・行こうか?」
「おうよ」
已む無く恵理佳から離れて立ち上がる。
「・・・続きは引越しが無事に終わってからだね」
「・・・速攻で片付けるか・・・」
恵理佳の言葉で俄然やる気に火が付いた真司は言いつつ携帯を手に取り、本家に居る葵へ連絡を取る。
「それじゃ・・・さっさっと一仕事片付けてくるか」
「うん」
先に玄関へと向かい靴を穿き終えた真司が玄関を開けつつ恵理佳へ手を差し伸べる。
恵理佳もその手を握り、二人は部屋を後にしたのだった。





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シンヤ(nanpP

Author:シンヤ(nanpP
・東方では始めて会った時からレミリア一筋。
・生粋の黒ニーソスキー。
・えろい。
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