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試験的なイラストぶろぐ
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対魔征伐係.232「決着」


「・・・うぅむ・・・やはり通常攻撃じゃ決定打にはならないか・・・」
天上神、そして皆の応援のおかげで真司達は一気に優勢に出ていた。
地上神の攻撃も今となっては完全に防げるようになっており、こちらの攻撃もずっと効いているように見える。
だが、それでもやはり再生はされてしまい、決定打と呼べる攻撃は与えられずに居た。
そんな現状に思わず言葉を漏らす真司。
「やっぱり結界術しかないわね」
「・・・だよなぁ・・・」
真司の隣に足場の結界が生まれ、そこに郁が降りてくる。
「・・・ってことで・・・俺達で何とか隙を作るから・・・瞬間移動なんかされて逃がさないように速攻で捕まえてくれ」
「・・・え?わ、私が・・・!?」
真司は言いつつ恵理佳の方へ目をやる。
てっきり皆で協力して何とか囲うものと思っていた恵理佳は驚きの表情だった。
それほどまでに地上神の体躯は巨大だったのだ。
「誰かが隙を作らないと逃げられちまうし・・・この中じゃ恵理佳が一番力を増幅させられてる上に元から結界術は得意だったろ?」
「・・・わ、分かった・・・やってみる」
真司の言葉に渋々覚悟を決める恵理佳。


「よし・・・そんじゃコレで最後にするか!」
「行きましょうか」
「りょうかい」
真司を先頭に郁、遥香が続けて地上神へ向かって行く。
「・・・お前達ごときが・・・!」
当然のように地上神も必死の攻撃を仕掛けてくる。
先頭を行く真司の両脇から地上神の巨大な両腕が迫ってくる。
とても回避は出来そうもない攻撃だったが、それでも真司は躊躇うことなく前へと突き進む。
真司へと攻撃が届くその刹那、両腕はそれぞれ郁と遥香によって止められていた。
二人がフォローに来てくれることを分かっていた真司はそのままの勢いで最後の足場から飛び上がる。
「いい加減に・・・帰ってもらうぜ!」
ありったけの力を込めて今までで最も長大な刀身を作り、地上神の頭部から深く深く斬り込む。
真司の振り下ろした刃は地上神の腹部付近まで到達しており、流石の地上神も苦悶の表情を浮かべた。
その瞬間。
巨大な地上神の身体を淡い光が包み込む。
恵理佳の結界は無事に地上神を完璧に捉えたのだった。
「・・・」
恵理佳はまた何かされる前に決めるべく、意識を集中させて一気に結界を縮小させていく。
巨大な地上神の体躯が迫り来る壁により強引に縮められていく。
苦悶の表情を浮かべながらも地上神の人間部分、その女の顔は笑っていた。
「・・・僅かな間だけ・・・この世界から去るが・・・また必ず復活することになる・・・お前達が人間である以上はな」
負け惜しみのような言葉を目の前に居た真司たちへと投げかけてくる。
「・・・お前を復活させたのは人間だが・・・お前を倒したのもまた人間だってことを覚えておくといいぜ?」
「・・・くく・・・次に復活した時にはお前はいないのが残念だ・・・」
目の前で徐々に縮小されていく地上神と最後の言葉を交わす真司。
「俺が居なくても子孫は居るだろ?会ったら宜しく言っておいてくれ」
「・・・何処までも・・・ふざけた人間だ・・・」
何時もの調子で笑って言い放つ真司に苦笑するように呟いた地上神はその言葉を最後に結界ごと完全に消失したのだった。


・・・


「・・・あー・・・やっと・・・終わったなぁ・・・」
無事に地上神を倒し、周辺からも独特の嫌な気配が消えたことを確認した真司たち。
下へと降りると雪菜の言葉で地上に居た眷属たちも地上神の消失と同時に消え失せたとのことだった。
とりあえずは一件落着ということで一気に気が抜ける一同。
下で待っていた皆に労いの言葉を掛けられながらも気づけば真司達は髪色や体調も元に戻っていた。
そんな時・・・
「お疲れ様でした」
「・・・ん?」
真司は後方からの声に気づく。
恵理佳や郁、真妃や雪菜・・・皆は真司の前面に居る。
今この場に他には誰も居ない筈である。
だが、その声は妙に聞き覚えのある声だった。
誰なのかと振り向くと・・・
「・・・その声は・・・」
「皆さんの活躍は拝見していましたよ?」
そこには綺麗な朱色の髪をした女性が居た。
独特の民族衣装のような服装といい、声といい・・・間違いなかった。
「アンタが・・・天上神・・・か?」
「はい、そうなりますね」
今までも声だけは聞いていた天上神だが・・・姿を見るのは初めてだった。
「・・・待てよ、確かアンタは復活できない筈じゃ・・・」
「あなた達のおかげで今は私にとってとても居心地のいい世界になっていますので・・・こうして実体化も無事に出来ました」
にっこりと笑顔で答える。
先ほどまで真司たちが感じていたあの皆の応援の力を考えれば確かに天上神の話も納得は出来た。
「・・・へぇ・・・しかし・・・」
言いつつ真司は目の前の女性を眺める。
今でこそではあるが・・・
地上神が人間の姿を模していた時も・・・あの吐き気のするような嫌悪感があった所為で全くそんな気は起きなかったが・・・
見た目だけみれば少し年が上の綺麗な美人さんと呼べた。
目の前の天上神も多少質は違うが、やはり綺麗なお姉さんと呼べる。
大きな違いはその司るモノの差なのか・・・感じる雰囲気は柔らかく、暖かい感じがした。
一言で言えば・・・優しそうで綺麗な美人さん、だった。
そんな美人さんを見た真司の異変に周りが気がつくが一足遅かった。
「実体ってことは触れるんだよな?」
「はい」
「それじゃあ・・・試しに・・・」
言いつつそそくさと天上神へと歩み寄る真司。
「ちょ、兄さんッ!!?」
慌てて止めに入るとする恵理佳たちだったが・・・
「神をも恐れぬその心意気は賞賛に値しますが・・・」
「・・・」


1p671.jpg


真司は天上神に触れる前に何処からか現れた巨大な鈍器で沈められていた。
流石は神様である。
「そ、それで・・・天上神・・・様は・・・労を労うだけ・・・という訳ではないですよね?」
従兄妹の不始末から話を逸らすために話を振る恵理佳。
「はい、ひとつは皆様の無事を確認するために・・・これは今の世界のおかげもあって無事だったようで・・・何よりです」
「・・・はい、では・・・まだ何か・・・?」
すっかり忘れていた。
天上神の力を借りた代償、神卸しの代償の存在を。
そのことを思い出した一同は先ほどまでのお気楽ムードから真剣なものへと変わっていく。
「言った筈ですが・・・例え命は助かったとしても・・・後遺症は必ず出てしまうと・・・それを伝えに来ました」
「・・・はい、それは・・・どんな・・・」
覚悟を決め、静かに質問をする恵理佳。
「それは・・・もう出てもおかしくない頃合ですが・・・」
「出ても・・・?」
天上神の言葉の意味がイマイチ理解できなかった恵理佳は先ほどまで沈められていた真司の異変に気がつく。
「いってぇッ!?あだだだだだ・・・・ッ」
「ど、どうしたのよ?」
突然の情けない真司の悲鳴に真妃が駆け寄る。
「し、信じられんほどの・・・筋肉痛が全身に・・・ッ・・・ぐおぅぅ・・・」
妙な動きをしながらその場で悶える真司を呆気に取られて眺めている一同。
だが・・・真司ほどのオーバーなリアクションではないものの、恵理佳や郁、遥香も微妙に苦しみ始める。
その様子は本人達からすれば苦痛なのかもしれないが、他の者から見れば予想に反して可愛いものだと思えた。
「恐らく・・・三日三晩はまともに動けないでしょう」
「・・・後遺症ね・・・納得だぜ・・・」
真司はふらつく足取りで何とか立ち上がると・・・
「ここはやはりこうなった元に責任を・・・!」
言いつつ筋肉痛が嘘のように軽やかな足取りで再び天上神の元へと駆け寄る真司。
「あ、それともうひとつ・・・」
真司が駆け寄り、飛び込んだ先には瓦礫の地面しかなく、天上神は瞬間移動で真司とは正反対の恵理佳の傍に居た。
真司は虚しく地面と抱き合っている。
「地上神の力で浮いていたこの浮き島ですが・・・当然なのですが・・・間もなく崩落しますので、頑張って下さいね」
「ちょ、マジか・・・!?」
予想外の言葉を笑顔で言ってのける天上神にガバッと起き上がり突っ込みを入れる真司。
「はい、噂をすれば・・・」
天上神がそこまで呟くと・・・瓦礫の地面が大きく揺れ始める。
見る見るうちに浮き島の端の方から下へと落下して行っているのが視認出来た。
「天上神の力で何とか出来ないのかよ!?」
「・・・先ほどのツッコミで残念ながら・・・」
「・・・」
やんわりと笑顔で答える天上神に神様ではない何かの感情を察した気がした真司。
そんなことをしている間にも崩落は進んでいる。
「そうだ!遥香!急いでネクシブに連絡をしてくれ!」
「分かってるわよ!」
そう、本来の予定通り、ネクシブ達に迎えに来てもらえば済む話である。
遥香は急いで懐から携帯を取り出す。
そして・・・
「えぇと・・・・・・あっ・・・」
大きく地面が揺れたその反動で遥香の携帯は地面へと落下し、瓦礫の間へと埋もれて行ってしまった。
更に続く揺れにあわせてずるずると瓦礫の奥深くへと埋もれていく携帯。
この分では回収したところで使用可能かどうかは怪しいものである。
「お・・・お前ぇッ!!!何してんだよッ!?」
「し、仕方ないじゃない!全身筋肉痛で力もロクに入らないんだもの!」
問い詰める真司に反論をする遥香。
「・・・あ、あの・・・天上神様・・・何か方法は・・・」
「・・・応援してますね」
「・・・」
二人のやり取りを呆れながら見ていた恵理佳は確認の意味を込めて再度聞いてみるが・・・
結果は同じだった。
浮き島の崩落は既に目と鼻の先まで迫っていた。
「折角倒したってのに・・・神様に見殺しにされてバッドエンドかよ・・・ッ」
真司の悲しい心の叫びを瓦礫の崩落、浮き島崩落の轟音が飲み込んで行ったのだった。

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シンヤ(nanpP

Author:シンヤ(nanpP
・東方では始めて会った時からレミリア一筋。
・生粋の黒ニーソスキー。
・えろい。
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・けいおんは澪。


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