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対魔征伐係.228「最終決戦①」


「師匠・・・!どういうことだ・・・?アレは・・・神卸しだろ・・・!?」
「・・・そうよ、恵理佳の体に天上神を呼んだのよ」
今となっては地上神の意識は完全に天上神、恵理佳にのみ向けられている。
昔を懐かしむような会話をしている二人を横目に真司は郁へ詰め寄る。
「呼んだって・・・あれはもう恵理佳じゃないんだろ?それじゃあ恵理佳はどうなるんだ!?」
「・・・それは真司も知っての通りよ」
「・・・ッ」
甚平の時も人柱としての目的を果たしていた場合、恵理佳の命は無かった。
今回は、力が恵理佳を介して誰かに流れることがないだけであり、神の力を受け止めると言う意味では同じだった。
あの様子では甚平の時のように力の一部を借りているとも見えない。
となると、この戦いを無事に勝利で収めたとしても・・・その後に恵理佳がどうなるかは想像に難しくなかった。
「・・・恵理佳自身が自ら望んでアスラに聞き、私に手伝いを頼んできたことなのよ・・・」
「・・・自分から・・・そうか・・・!あの時か・・・」
郁の言葉を聞いて脳裏に昨日の夜、恵理佳と郁が何か話していた場面を思い出す。
あの時は何を話しているのかと思っていたが・・・極々平静だったので、まさかこんなことを話していたとは夢にも思っていなかった。
(・・・こうなることを覚悟していたのか・・・)
更にあの夜。
恵理佳から告白を受けた時の言動を思い出す。
あの時は表情や言葉の端々に今となって初めて分かるような、そんなことを感じさせるような予兆のような言動があった。
だが、それも全ては後の祭りである。


「・・・今すぐ・・・止めさせればまだ・・・」
「真司・・・分かっている筈よ?それで皆が、アイツを何とか出来ればわざわざ自分を犠牲になんてしなかったでしょう?」
「・・・だが・・・」
真司はそこまで言いかけて言葉を詰まらせる。
それは郁の言葉は正論であり、それに対して異論を唱えることは出来なかったからだ。
そして異論を唱えられなかったと言うことは真司自身、そうだと認めてしまっている何よりの証拠だった。
「・・・もう、この戦いは私達にはどうこう出来る次元じゃないのよ・・・」
「・・・」
郁は心底悔しそうに言葉を吐き捨てる。
黙ったまま、真司は地上神、そして恵理佳の方へと振り返る。


既に二名の戦いは始まっていた。
地上神の回避不能と思われていた巨大な腕での攻撃も恵理佳は瞬間移動で危なげなく回避する。
更に地上神の頭部付近へと出現すると、落下しつつもその頭部へ向けて回し蹴りを放つ。
当然のように相変わらずの対比であり、人間と小動物くらいの差は埋まったわけではない。
だが、そんな小動物から放たれた蹴りは淡く光る衝撃波を伴い、何倍もある地上神の体を大きく陥没させる。
地球の重力で落ちようとしたところをまた瞬間移動で地上神の背後へ回り込み、蹴りを連続して放つ。
恵理佳の脚から放たれる紅い衝撃波は次々と地上神の巨体を傷つけていく。
「・・・小賢しい・・・」
流石に腕は後ろには回らないのか、地上神はその背中に生やしてある何本もの巨大な蛇のような触手で恵理佳を捉えようとする。
「・・・」
一本だけでも巨大な触手が何本も凄まじい速度で向かってくる。
だが、恵理佳は顔色ひとつも変えずに再び地上神の前面へと移動する。
これをチャンスと見た地上神は背中の触手、そして両腕を使って恵理佳を囲むようにして攻撃をする。
「・・・ハァッ・・・!」


1p667.jpg


恵理佳の掛け声が聞こえた瞬間、周りには細切れになった触手とズタズタに切り裂かれたような地上神の両腕が見えた。
体を大きく捻っての回転蹴りで周囲を一掃してしまったのだ。
「・・・ちっ・・・」
忌々しそうに吐き捨てる地上神はやはり再生をするが・・・
気の所為か、再生の速度が緩やかに見える。
少なくとも瞬間再生と言うには遅い。
これも神同士の戦いゆえなのだろうか。


「・・・これが・・・神卸しの力か・・・」
「・・・本当に・・・ちょっと次元が違う・・・かなぁ・・・」
呆気に取られる真司と雪菜。
他の皆もやはり同じく、ただ二名の戦いを眺めているだけだった。
目の前の戦いには参戦したくとも入る隙は皆無だったのだ。
真司としてはすぐにでも止めさせたいという気持ちもあったのだが・・・
二名の戦いを目の前にしてはそれも言い出せずに居た。
「・・・神卸しって言っても・・・恵理佳の動きがベースになっているのか・・・?」
「・・・確かにさっきから蹴りしか見てない気がする・・・」
真司の一言に雪菜が静かに賛同する。
人間の形をしていた時の地上神のように体の一部を変化させたりはしていない。
それを考えるとやはり天上神が中に入ったとしても体はあくまでも恵理佳のままと言うことになる。
「・・・地上神・・・気のせいかも知れなけど再生も遅くなってきてるし・・・劣勢に見えるわね・・・」
「・・・恐らく気のせいじゃないわね・・・少なくとも今は天上神が押しているわ」
遥香の言葉に郁が答える。
それは皆も思っていたことだ。
それほどまでに二名の実力、戦いには差があった。
遥か昔、天上神が勝ったと言うことも納得の戦闘だった。


それからも天上神、恵理佳優勢は変わらず・・・
地上神の再生速度の遅さにも拍車が掛かる。
遂には・・・
「・・・ッチィ・・・」
地上神が吐き捨てる。
恵理佳に根元から蹴り飛ばされた片腕は引きちぎられ、空中へ放り出されたかと思うと霧散して消え失せた。
完全に肩口から消えた片腕は再生されることは無くそのままになっていた。
それを好機と見た恵理佳は俄然攻撃の手を激しくする。
「・・・このままなら・・・もう少し・・・か・・・?」
頭上で優勢に戦闘を繰り広げている恵理佳を見ながら呟く真司。
だが、そんな期待を持つ傍ら・・・真司には気になっている言葉があった。
アスラが言っていた、今の世界では地上神は復活できても天上神は出来ないと言う言葉だ。
それは今の世界が地上神に合っている、天上神には合っていないと言う事になる。
もしも互いの神が全く同等の力を持っていた場合・・・二人の勝敗を分かつのは周りの環境である。
遥か昔、天上神はその時にいた人間の信仰、応援によって力を増幅させ、地上神を退けた。
ならば・・・今の世界では・・・
だが、そんな不安は頭上の恵理佳を見ている限り微塵も感じられない。
気のせいだ、そう思っていた真司だったのだが・・・


「・・・」
久方ぶりに皆の前に恵理佳が接地、着地した。
その様子は当初と変わっていない。
そう思っていたが・・・額には汗を流し、僅かながら呼吸が荒くなっていた。
先ほどまで頭上で凄まじい攻撃を繰り出していたのだ、それも已む無し・・・そう思ったが・・・
神様に疲労など考えがたい。
今の恵理佳の状況を色々を推測する真司だったが、その答えはすぐに出た。
「・・・どうした?息が上がっているじゃないか・・・?」
「・・・」
劣勢にも関わらず余裕の笑みを浮かべる地上神。
対する恵理佳も相変わらず無言で表情は変えずに睨み返す。
「・・・私が当ててやろうか・・・?今貴様が思っていることを・・・」
地上神は大きく頬を吊り上げて笑うと・・・今まで失われていた片腕を瞬時に再生させる。
「・・・何・・・!?」
流石の恵理佳、天上神もこれは予想外だったらしく、思わず声を漏らす。
「今・・・体中が軋み・・・悲鳴をあげているんじゃないか・・・?」
「・・・」
恵理佳は無表情を貫くが、図星だったと思わせる雰囲気があった。
「神の器だと言っても・・・所詮は仮の入れ物・・・思う存分力を発揮出来ると思っていたのか・・・?」
言いつつ地上神は全身に負っていた様々な傷を見る見る再生させていく。
どうやら今までの劣勢はフェイクだったようだ。
「くく・・・残念だな・・・せめてこの世界がもう少し貴様向きだったら・・・否、それならばわざわざそんな入れ物など必要ないか・・・?」
「・・・」
地上神はこの時点で勝ちを確信した様子で心底可笑しそうに笑い続ける。


真司の悪い予感は当っていた。
この今の世界では二人の神が戦った場合・・・地上神に分がある。
更に・・・恵理佳の体ではそんな只でさえ劣勢な力を思う存分発揮出来ないということまで分かった。
先ほどから見ていた恵理佳の動きならばその体に掛かる負荷は計り知れないという事実は皆がすぐに思うところである。
そして、神卸しの後の結末・・・その要因、それもまた良く分かる現状だった。
「昔の借りを・・・返す時が来たようだな・・・!」
「・・・」
地上神は笑い声を出し続けながらも攻撃態勢に入る。
恵理佳は無表情のまま迎撃体勢を取るが・・・その表情には微かな焦りが見えた気がした。
(・・・くそッ・・・俺は何も出来ないのか・・・?)
このままでは命を賭してまで恵理佳が守ろうとした皆を、世界を守れない。
自分に出来ることはないのか。
今の自分に出来ることは何かを必死で模索する真司だった。



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Author:シンヤ(nanpP
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