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試験的なイラストぶろぐ
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対魔征伐係.213「突破①」


「あーッ!!もう!!」
車内に郁の叫びが響く。
アクセルをベタ踏みしながらハンドルを忙しなく切っている。
マニュアル車ではなくて良かったと思えるような忙しさである。


一行を乗せた車は日の出と共に鎮守高校へと向けて出発した。
だが・・・
なるべく人目につかないような小道や路地を使おうにも行く先々でバリケードや警備隊が配置されていたのだ。
おかげで大通りにまで追い立てられてしまっていた。
不幸中の幸いなのは予想通り、一般人は外出禁止令が出ていたことだ。
「結局はここを突っ切るしかないのね・・・」
「・・・まぁ・・・流石にそう甘くは無かったなぁ・・・」
郁と真司は溜息を吐きつつ嘆く。
大通りをしばらく走り、そろそろ鎮守高校が見えてきてもいい頃合・・・そんな時だった。
「・・・はぁ・・・まぁ・・・コレも大方予想通りね・・・」
今度は深い溜息を吐きながら車を停車させる郁。
大通りの広い道路の先・・・数十メートル先には道を埋め尽くすようにびっちりと警官隊、そして特殊部隊の制服に身を包んだ部隊が配備されていた。
遠目からざっと見るだけでも軽く三桁は居るのではないだろうか。
流石にそこへ車ごと突っ込むわけにも行かず、とりあえず停車させて様子を見る。
「・・・何か、言ってるぞ」
隊列の前に出てきた男が拡声器を使って何やら話し始めた。
内容的には刑事ドラマなどによくある観念しろ、投降しろと言った類のものだ。
だが、当然ながらここで大人しく観念するわけにはいかない。
どうするべきかと考えていると・・・
「ん・・・うぉ・・・!?」
隊列の前衛部隊が躊躇することなくこちらへ向けて発砲してきた。
急いで車から降り、車体を盾代わりに身を隠す。
「・・・何時からこの国はこんなに物騒になったんだ・・・」
「・・・アレは威嚇射撃だから当てる気はないわよ」
真司のぼやきに真妃が答える。
「参ったわねぇ・・・コレじゃ迂闊に近づくどころかここから離れられないわ・・・」
「これだけ遠慮なく威嚇されてると顔も出せないし・・・」
流石に郁もどうするべきかと悩んでいる中、雪菜もこの威嚇射撃の中では目標を定めることすら難しい。
どうするべきかと皆が悩んでいる時も遠くからは男の説得してくる声が聞こえてくる。
「こんな時こそアスラやネクシブが居れば良かったのによ・・・肝心な時にいねぇんだもんなぁ・・・」
「しょうがないでしょう・・・今でさえ定員オーバーなんだから」
郁の車は通常、定員は五名ほどである。
今でさえ無理して後部座席に四人座っていたのだ。
アスラとネクシブは後ほど合流と言う形になってしまったのだった。
「・・・このままだと師匠の車もおしゃかになるし・・・どうにかしないとなぁ・・・」
「全くだわ・・・この件が済んだら請求書送り付けないといけないわね・・・」
このような状況下でありながらもやはり何処かこの師弟はまったりしている雰囲気があった。
だが、そんな雰囲気などお構い無しに車体に銃弾が当たる甲高い音は未だに止むことはない。
「・・・くそう・・・時間も惜しいってのに・・・」
既に日の出も過ぎ、朝も過ぎようと言う時間だった。
目の前には三桁の相手が待っている。
ぐずぐずしている場合ではないのだが・・・相手の完全な隊列に切り込むきっかけがない。
そんな時だった。
「・・・!お、お前・・・」
真司達の前に意外な救世主が現れたのだった。


「・・・中々出てきませんね」
「相手は係りの人間とは言えたかが六人だ、時間の問題だろう」
部隊の前列で拡声器を持つ指揮官らしき男に話し掛ける真司たちの様子を観察していた男。
指揮官の言うとおり、部隊の殆どの人間が時間の問題だと高を括っていた時だった。
「隊長・・・あれは・・・?」
「・・・アレは・・・妖怪か?災忌か・・・?どのみち人外に違いはない・・・構わん、狙い撃ちにしろ」
真司達が隠れていた車体の陰から白い獣・・・森さんが部隊へと俊敏な動きで突進してきたのだった。
指揮官の男は迷うことなく発砲を許可する。
それと同時に多数の銃声が鳴り響き、多数の弾丸が森さん目掛けて放たれる。
だが・・・
「た、隊長・・・!銃弾は当っている筈なのですが・・・効いている様子がありません・・・!!」
「何・・・?・・・災忌の持つ膜というやつか・・・構わん、撃ち続けろ!」
部隊から放たれる数多の銃弾の中、森さんは迷うことなく突っ込んでいく。


「助かったぜ・・・主人が心配で窓でも破って出てきたのか?」
ふさふさの森さんの背中に跨っていた真司が話し掛ける。
森さんは話すことこそ無かったが、静かに頷いた。
「よし・・・それじゃとりあえず奴らの近くにまで寄ってくれ」
真司の言葉で森さんは更にその足を速くする。
銃弾を物ともせずに突っ込んでくる森さんに部隊の方からはどよめきとざわつきが聞こえる。
そして、遂に森さんが部隊に接触する・・・その時。


「・・・何だ・・・?」
部隊の前列・・・その中央付近に居た男がある異変に気がつく。
足元に青白く淡い光を放つ箱のような物体を見つけたのだ。
男の声により、周りの者も箱の存在に気がつき、皆がどよめきながらも箱を凝視していた。
その瞬間・・・その箱は強烈な閃光を放ち、周囲に居た人間の眼を強く晦ます。
「何事だ・・・!?閃光弾か・・・?」
その光は当然ながら指揮官の目にも入る。
瞬間、部隊全体が大きくどよめく。


「森さん、ちゃんと加減はするんだぜ・・・?」
結界で上手く混乱を誘うことが出来た真司は森さんに確認を取り、刀を鞘ごと構える。
「それじゃ・・・いっちょ暴れてくるか!」
真司の気合の入った掛け声に呼応するかのように一気に部隊に飛び込む森さん。
「た、隊長!!こいつは・・・!」
「馬鹿者が!ここで撃つな!同士討ちをする気か!!」
部隊全体が激しく動揺している。
そんな中、森さんは加減しながらも前足や後ろ足などを使いながら殴り、蹴り倒していく。
真司の読みどおり、場所が場所だけに銃撃の心配はない。
警棒などで応戦しては来るが、白兵戦なら森さんも居る手前、負ける気はしなかった。
「邪魔すると怪我するぜ!」
真司も真剣ではなく、鞘に若干のコーティングを施しながら人の波を殴り倒して行く。
「ぐぁ・・・」
「が・・・」
次々と倒れていく制服を着込んだ男達。
「白馬・・・白犬に乗った王子様ってところだなぁ・・・」


1p651.jpg


真司の言葉に軽く溜息を吐きつつもまた次々と部隊の戦力を削いでいく森さん。


・・・


「へぇ・・・中々どうして・・・やるじゃないあの二人も」
そんな真司と森さんの活躍に素直に感心している様子の郁。
「それじゃあ・・・私も行って来ようかしら~」
言いつつ車体の陰から出ようとする郁。
「郁殿、私も・・・」
閑流が同行を求めるが・・・
「残念だけど・・・いくら閑流でも銃弾は避けられないでしょ?」
「・・・それは、そうですが・・・」
「大人しくここで少しの間だけ待っていなさい」
郁は言いつつ閑流の頭を軽く叩く。
「三人は援護宜しくね」
「りょうかーい」
郁の声に雪菜、真妃、葵が頷く。
次の瞬間・・・
部隊の端にあった警察車両が爆発炎上した。
「・・・」
思わず出て行こうとした郁の足が止まる。
「ちゃんと中には誰も居ないことも周りに実害が出ないことも確認して撃ちましたので安心してくださいね」
「・・・葵・・・楽しそうね・・・」
葵は対地ライフルを片手に笑顔で答えた。
そんな葵に呆れながらも真妃もまた前方で暴れている真司と森さんの援護を行う。
葵の攻撃により更に混乱が生じている部隊に郁が殴りこみにいく。
だが、いくら混乱しているとは言え、そこはプロの部隊。
前方から接近してくる郁に気づいた何人かの前衛部隊は威嚇射撃、殺さない程度の箇所を狙った射撃をしてくる。
「私の車に穴をあけた代償は大きいわよ・・・?」
思い切り私怨が入った表情で部隊へ構わず飛び込んでいく。
「な、何だあの女・・・!?弾が・・・あたら・・・」
郁へ発砲をしていた男の一人は言葉途中に郁の蹴りによって崩れ落ちた。
そうして一度白兵戦の距離にまで入った郁は手が付けられるものではなかった。
師弟揃っての大暴れを開始したのだった。
「・・・郁って・・・きっと車台無しにされたこと根に持ってるのんだろうなぁ・・・」
「・・・」
雪菜の鋭い指摘に出番がない閑流は軽く溜息を吐く。


・・・・・・


三桁に及ぶ部隊を壊滅、無力化させた時には流石にかなりの時間が経過していた。
幸いなことは森さんの加入、そして真司達には怪我人は居ないことだった。
真司と森さんはそのまま鎮守高校へ。
郁たちは再び車に乗り込み学校へと急ぎ向かうのだった。


神卸し完了まで後おおよそ三時間。



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シンヤ(nanpP

Author:シンヤ(nanpP
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