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対魔征伐係.202「アスラ①」


「・・・もうしばらくは大人しくしてると思ったんだがなぁ・・・」
「うぅん・・・でも、あれから結構経っているし・・・一匹くらい出ても仕方ないんじゃないかなぁ」
土曜日の昼下がり。
折角の休日ではあったのだが、例によって仕事で狩り出されていた真司と雪菜、恵理佳の三人。
久しぶりの災忌出現情報に文句を言う二人の後を恵理佳は浮かない顔で着いて行く。
「そりゃまぁ、そうかも知れないけどなぁ・・・今は妖怪共の相手で手一杯だっつーのに」
「でも、また災忌が現れ始めれば妖怪達もまた大人しくなるんじゃないかな?」
「・・・まぁ、な・・・変わり目の今が一番面倒って話か・・・」
今回は三人で町外れにある雑居ビルへとやって来た。
閑流、真妃、葵は今頃森の中で妖怪相手をしていることだろう。
真司の言葉どおり、今は妖怪と災忌が混同されておりとても忙しく、二手に別れる形となっていた。
そうは言っても出現情報から察するにさほど脅威とも思えない、あの時の残り物の災忌と言った感じにしか捉えてなかった。
「ここだな」
「埃っぽそう・・・」
目的地である雑居ビル前にたどり着く。
長い間使われているような様子はなく、窓ガラスはひび割れ、壁は汚れきっている。
ビルの周りには規制線が張られており、一般人は立ち入り禁止となっていた。
そんなことはせずとも好き好んで入るような場所でもなくなっていたのだが。
「んじゃ、行くかぁ」
「おーう」
「ん」
真司を先頭に二人も後を着いて行く。
情報どおり、ビルの入り口の自動ドアは何者かによって破壊されており、今ではその意味を成していない。
そんな入り口を通り、ビルの中へと侵入する三人。


・・・


ビルの中を一階ずつ調べていきながら階段を使い上へと移動して行く。
一階、二階と異常は無く、三階へとやって来た一行。
「・・・ここか・・・」
「そうみたいだね~」
以前は何かの店だったのだろうか、目の前には閑散とした空間が広がっていた。
所々に以前の名残も見えるが、今はそんなことよりもこの空間から感じる災忌の気配の方が優先される。
「いらっしゃーい♪」
「・・・お前か・・・」
「うぁ・・・」
そんな緊張感が漂い始めた空気を可愛い少女の声が台無しにする。
その声の主、ネクシブを見て真司と雪菜は素直に嫌そうな顔をする。
「何時来るのかとずっと待ってたんだから・・・待つのは好きじゃないのに」
「・・・知るかよ・・・」
いきなりご機嫌斜めのネクシブに溜息混じりに答える真司。
相変わらずとても災忌とは思えない性格である。
「・・・情報であった災忌は貴方が動かしたのね・・・?また何かたくらんでいるの?」
「・・・さっすが高嶺のお嬢様、どちらも正解よ」
そこそこ広い室内で対峙するネクシブと三人。
そんなある意味で一触即発な状況の中、恵理佳が的確な質問をするが、ネクシブは隠すことなく即答した。
「私じゃ一般人から見ても災忌って見えないしー、それに私が居るって分かったら下手に近寄ってくれなくなっちゃうかも知れなかったし」
「・・・まぁ、お前ほど胡散臭いヤツも居ないからな」
「うんうん」
真司の素直な意見に大きく頷く雪菜。
「・・・で、また何か企んでるって話だが・・・遥香か・・・?」
「ざんねーん、でも惜しいわね」
「・・・惜しい・・・?」
ネクシブの言葉に一抹の不安を覚える恵理佳。
「・・・何だ・・・?」
真司はふと気がつく。
室内の奥、ビルの大きさ上、恐らくは別の部屋があるのだろう。
大きさの程は分からないが、この部屋と同じくらいはあるのかもしれない。
そんな空間から何者かがこちらへ近づいてくる気配を感じた。
その気配は人間でもなく、妖怪でもなく・・・ネクシブと同じく、災忌に酷似した気配だった。
重い足音と共に、金属がぶつかり合うような甲高い音も近づいてくる。
「・・・よく来たな」
「・・・おいおい」


1p640.jpg


現れたのは長身で体格のいい男だった。
ネクシブと同じく、流暢な言葉を話した。
だが、真司としてはそんな言葉を話す新たな災忌という事実よりもその見た目の方が気になっていた。
「・・・ネクシブの羽も大概だったが・・・お前、出てくる世界間違ってるんじゃねぇか・・・?」
男の姿は何処からどう見てもこの世の者とは思えない格好だった。
手に持っている巨大な剣もそうだが、全身に纏っている甲冑がコスプレにしか見えない。
だが、その見た目の質感や、金属同士がぶつかって起こす甲高い音などからするにやはり本物なのだろう。
「・・・私の名はアスラだ。覚えておいて貰おう。日比谷真司」
「・・・ご丁寧にどうも・・・」
アスラと名乗る男の口調は上からの物言いではあったが、とてもハッキリとしたものであり、下手な人間よりも余程聞きやすかった。
そして真司はアスラが自分の名前を知っていること、口にしたことに驚きを隠せなかった。
「・・・悪いが、今回は貴様達と話をするために呼んだわけではないのでな」
「・・・何?」
アスラがそう言った瞬間。
アスラの隣に居たネクシブが小さく頷いたように見えた。
そして・・・
「・・・うぉっ・・・!?」
綺麗に真司と雪菜、恵理佳を隔てるようにその間に火柱が上がる。
咄嗟に前へ飛び出し直撃は避けるが、この室内でこれほどの巨大な火柱である。
冬とは言え、流石に肌が焼けるほどに熱い。
そんな火柱を物ともせずにネクシブは雪菜と恵理佳の居る向こう側へと飛んで行ってしまう。


「さて・・・そんなわけでー・・・貴方たちの相手は私がするから・・・よろしく♪」
「・・・この室内なら、私も攻撃できるから・・・すぐに追い返すわよ、雪菜」
「おっけー」
巨大な火柱をバックに悠々と天井スレスレを飛んでいるネクシブ。
その場に立っているだけでも焚き火のすぐ傍に居るかのようなじりじりとした熱さを感じるが・・・
そんな些細なことに構っていられるような状況ではなかった。
二人は速攻と決めてネクシブと対峙する。


「・・・用件ってのは俺とタイマンでもしたいって言うのか?」
「・・・察しがいいな、その通りだ」
真司の当てずっぽうの意見に真面目に即答してくるアスラ。
「・・・ここでは勝負に集中できんな、こちらへ来い」
「・・・」
言いつつアスラは真司に背を向け、隣の部屋へと導く。
確かにここでは背中に感じる熱さの所為で勝負どころではない。
大人しくアスラの後を着いて行く真司だが、この時点で思っていることがあった。
災忌にしてみれば係の人間である真司は敵である。
そんな敵をわざわざ呼び込み、わざわざタイマンでの勝負を提案してきたのだ。
先ほどの場面。
火柱で真司を孤立させた時。
確かに雪菜を放っておけばすぐにでもあの火柱は鎮火させられていたかもしれない。
だが、それでもあの時に目の前のアスラとネクシブで同時に襲っていれば恐らくは・・・結果は見えていた。
それに敵を目の前にしてこうして背を向けて悠々と歩いている。
その言動からも冷静沈着以外の言葉は見つからない。
そして、アスラから感じる雰囲気。
それらの全てのことを踏まえて真司が思っていること、それは・・・
(・・・こいつ、やばそうだな)
「ここならば邪魔はないな」
アスラは隣の部屋の中央付近まで真司を導くと向き直り、対峙する。
アスラからは独特の雰囲気を感じる。
雰囲気と言うよりも・・・威圧感と言った方が正しい。
真司は当初、その巨大な獲物や、見に纏っている甲冑の所為で感じる威圧感だと思っていた。
だが、そんなことではなかった。
体中の毛穴を刺激してくるようなゾクゾクするような違和感。
自ずと力が入る。
手には気づけば汗が滲んでいる。
今までも何度と無く実戦は経験し、強敵と呼べる相手とも戦ってきた真司。
最近では遥香やネクシブなどがそうだ。
だが、そんな奴らとはまるで次元が違う何かを感じていた。
「・・・ひとつ確認しておきたい」
「・・・何だよ?」
真司は考えていることを悟られないように平静を装う。
「もしも貴様が私に勝てる見込みがないと逃げ出したいのならば私は止めはしない」
「・・・舐めるなって、誰が逃げるかよ」
アスラは真司の考えが分かっているかのような発言をする。
実際は非常に宜しくない現状だったが、そうまで言われては男として引き下がるわけには行かなかった。
「いいだろう、ならば・・・始めるとしよう」
「・・・思い知らせてやるぜ」
アスラは手に持っていた大剣を軽く握りなおす。
それだけでも感じる威圧感は数倍にも膨れ上がる。
小刻みに揺れる足を必死に無視し、刀を構える真司。
閑流とも散々訓練は繰り返してきた。
今こそその成果を発揮する時だった。




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シンヤ(nanpP

Author:シンヤ(nanpP
・東方では始めて会った時からレミリア一筋。
・生粋の黒ニーソスキー。
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