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対魔征伐係.201「男のコイバナ②」


昼休みの屋上。
季節柄、夏場は屋上で休憩などをしていた生徒たちも今となっては教室で暖房に当っている。
現に今も屋上特有の冷たい風が吹いており、余り居心地が良いとはお世辞にも言えなかった。
そんな人影もないような屋上に真司と凌空が居た。


「・・・んで、話って郁先生のことか・・・?」
「いや、俺のことは真司にも色々と相談に乗ってもらったりして助けてもらったんだが・・・」
二人は流石にフェンス付近まで行くと涼しいを通り越して寒いので、屋上の扉を開けたすぐ横の壁に持たれかかる様にして話していた。
ここならば風もある程度は防げて日差しもあるので居られないほどではなかった。
「真司はどうするのかなと思ってさ」
「・・・俺が・・・?どういうこった・・・?」
凌空からの思いがけない言葉に全く思い当たる節がない真司。
「・・・余り俺が言うのもアレなんだが・・・恵理佳ちゃんのことさ」
「・・・恵理佳がどうかしたのか・・・?」
若干の間を空けて答える真司。
「・・・真司も分かっているんだろ・・・?そろそろいい加減に答えてあげたらどうだ・・・?」
「・・・答えるったって・・・何に答えるって言うんだ」
真面目な表情で、決してこの話が冗談などではないことを感じさせる雰囲気の凌空。
そんな雰囲気を緩和させるかのように笑って答える真司。
「・・・中学、高校なんて青春時代の盛りみたいなもんだろ・・・?」
「・・・まぁ、そりゃそうかもしれないな」
「そんな高校生活も恵理佳ちゃんは後一年で終わっちゃうんだぞ?」
「・・・別に俺には関係ないことだろ・・・?」
凌空は中学時代から真司の親友として共に過ごしてきた。
当然のように従兄妹の恵理佳とも数多く接する機会はあり、良き先輩として接してきたのだった。
そして、真司と恵理佳をある意味では最も近くで長い間見守ってきた一人と言えた。


「・・・人によっては高校三年は色恋沙汰なんかしてる場合じゃなくなることもあるし」
「・・・」
「だから、いい加減にさ・・・?どうだ?」
「・・・何度も言うが・・・別に関係ないって」
真司は呆れた様子で小さな溜息混じりに呟く。
「・・・陸上部でグランドなんか走ってるとな?偶に恵理佳ちゃんを校舎の裏とかで見かけることがあってさ」
「・・・」
「遠くから見かけただけだから断言は出来ないが・・・男と二人だったし、何か手渡されてたし・・・そういうことだったと思うんだ」
「・・・それで?」
凌空は変わらず真司を説得するような窘める様な口調で話しを続ける。
対して真司は何処か機嫌が悪そうな雰囲気になってきていた。
「・・・しかも、だ。それが一回や二回程度じゃなくてな・・・?高校入って俺が部活入って・・・何度となく見ているんだ」
「・・・」
「・・・その様子じゃ、聞かされてなかったみたいだし・・・恐らくは今も断り続けてるんだろうな」
「・・・あいつがどう答えようと関係ないって」
冷めた口調で答える真司だが、その様子は普段とは違っていた。
「・・・断り続けてる理由、真司が一番分かっているんだろ・・・?」
「・・・さぁな・・・」
些細な変化ではあったが、親友として長い間共に過ごしてきた凌空には真司が何を考えているかは良く分かっていたのだった。
「・・・運動、スポーツを重んじる鎮守高で秀でて運動神経抜群なうえ、頭も良くてルックスも良かったら・・・アタックされない方がおかしいってもんさ」
「・・・だーかーらぁー・・・俺に言われても何とも言い様はねぇって」
我慢の限界とばかりに真司はこの話題を終えようとしていた。


・・・


冬になると教室には暖房が入る。
授業中は基本的にその時間を担当している教師が温度調節をするのだが・・・
休み時間などはその限りではない。
おかげで昼休み中などは寒がりの生徒などの所為で必要以上に室内温度が高くなることもよくあることだった。
恵理佳や霧月はその手の人工的な冷暖房に弱かった。
特に昼休みなどは長時間そんな状態が続くので稀に廊下や屋上などに行き、外の空気を吸うことが度々あった。
そして今日もまた、恵理佳は一人、気分転換を兼ねて屋上へ風に当りに向かっていた。
屋上へと続く階段を昇り、鉄製の重い扉のドアノブに手を掛ける。
(・・・?)
そんな時、ふと話し声が耳に入る。
別段屋上に誰か居ること自体は不思議でも何でもない。
ただ、その声が聞き覚えのある声だった。
(・・・青砥先輩と・・・兄さん・・・?)
二人の声だと分かった恵理佳は挨拶をするつもりで再びドアノブを回そうとした。
(・・・私の・・・名前・・・?)
だが、二人の会話に自分の名前が出ていたことでその手が止まる。
人間こう言った場合、どんな話題で自分の名前が出ていたのか、気になってしまうものである。
盗み聞きするつもりは無かったのだが・・・少しだけ聞き入ってしまう。


「・・・はぁ・・・全く・・・昔から結局は進展しないままか・・・」
凌空は流石にこれ以上はしつこ過ぎると判断したのか、折れる形でこの話題を切り上げることにした。
「進展も何も・・・言ってるだろ・・・?俺と恵理佳は只の従兄妹同士であって、特に何かあるわけじゃないって」
「分かった分かった・・・でもそのことは恵理佳ちゃんには言わないのか?」
「言わないのかって・・・わざわざ言う必要もないだろ?いきなり俺と恵理佳は従兄妹同士だからって言ってもな」
「・・・やれやれ・・・まぁ、そういうことにしておくさ」
凌空は呆れた様子で大きな溜息を吐く。
真司もまた何故か大きな溜息を吐くのだった。


(・・・・・・)


1p639.jpg


壁一枚隔てたすぐそこから会話を聞いていた恵理佳。
二人の位置が幸いして、会話の内容は一言一句聞き逃さずに良く聞こえた。
寧ろ、聞こえてしまった。
(・・・・・・戻ろう・・・)
先ほどまで過度の暖房で頭がぼやけていたのだが、今は更に頭の中に靄が掛かっているような状態になっていた。
屋上で涼しい風に当れば少しはマシになるのかも知れないが、今の絵理佳はそんな考えが出来るような状態ではなかった。
覚束無い足取りで今さっき上がってきた階段を下りて行く。
屋上に居る二人はそんな恵理佳の存在には全く気がついてはいなかった。

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シンヤ(nanpP

Author:シンヤ(nanpP
・東方では始めて会った時からレミリア一筋。
・生粋の黒ニーソスキー。
・えろい。
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