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試験的なイラストぶろぐ
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対魔征伐係.195「昔話①」


「・・・折角の休みだってのに・・・何が悲しくてこんな辺鄙な場所へ・・・」
「・・・仕事なんだから仕方ないじゃない」
溜息と共に文句を口にする真司を宥める恵理佳。
長閑な畦道を歩く何時もの四人の姿があった。
折角の休日なのだが・・・真司達は仕事で土野市から数駅先の都市部から離れた場所へとやって来ていた。
周りを見渡せば紅葉も終わりを迎えつつある山々が見える。
ビルなどの大きな建造物は見られない、典型的な田舎の長閑な風景だった。
「・・・最近は災忌の出現が収まって昔のように楽になったと思ったら・・・今度は妖怪達が頻繁に目撃されるようになるとはな・・・」
「前回の廃工場での一件で周囲の災忌は流石に大人しくなったとして・・・これを好機と見て今まで災忌に押されていた妖怪達が幅を利かせ始めた・・・ってところかなぁ」
「・・・まぁ・・・そうだろうなぁ・・・あのネクシブってやつの出現も関係していると思うが・・・何にしろ仕事量が結果的には変わっていないってことは確かだな」
同じ妖怪として予想を述べる雪菜の意見には概ね同意見の真司。
「そろそろ話しにあった森ね」
「あぁ、ここがそうだな」
駅からバスに乗り、そこから更に歩いた田舎の中でも更に山に近い、大きな森へとやって来た一行。
特に入り口と呼べるような場所もなく、人が入るような場所ではないように見える。
中は昼間だと言うのに木々の所為で視界が悪く、奥の様子が詳しく見えない。
何かが隠れ住むにはうってつけの場所だった。
「よし、それじゃ・・・行くか」
真司を先頭に、獣道のような何とかそれらしくなっている場所を探して森の中へと足を踏み入れて行く。


・・・・・・


森の中を歩くことしばらく。
雪菜の探知能力を頼りに森の中を進む一行。
季節が季節なら虫だらけになっていそうな森の中を進んで行くと、やや開けた空間へと辿り着いた。
周りの木々は何本か根元からなぎ倒されたような跡があり、この空間が自然に出来たものではないことを物語っていた。
そんな空間の中央に陣取るように一人の男性がどっかりと座っていた。
「・・・お前か、ここら辺で騒ぎを起こしている妖怪は?」
「・・・」
真司の問いかけに座っていた男はゆっくりと腰を上げる。
男の風貌は見ただけでは筋肉隆々の人間の男性に見えなくもない。
だが、その着衣がとても現代のものではないこと、そしてその筋肉が人並みはずれて発達していることから、やはり一般人が見ても違和感を覚えるだろう。
真司達は更にその男から感じる気配で完全に人間ではないことは確信していた。
男は立ち上がると二メートル近くはあろうかと言う巨体を揺らしながらゆっくりと真司たちへと近づいてくる。
「騒ぎを起こしているとは人聞きの悪い・・・ここら辺の人間はまだ襲っては居ない筈だが・・・?」
「・・・人間は襲っていなくとも家畜は襲っているだろうが・・・それにここら辺のってことはイコールでそういうことになるだろ?」
「・・・やれやれ・・・奴らが大人しくなったと思ったら今度は人間か・・・」
真司の言葉は的を得ていたようで、溜息を吐きながら肩をすくめる男。
どれほどの間生きてきたのかは定かではないが、その感じる雰囲気や中年男性のような厳つい顔つきからは長年生きながらえてきたような貫禄を感じる。
何よりも、こうして退治する人間たちを目の前にしても怯える様子もなく、流暢に会話をすることからもその実力は決して低くはないことを思わせた。
「・・・ん?何だ・・・同属が居たとはな」
「・・・冗談止してよね、アンタみたいな野蛮なヤツと一緒にされたくなんかないわ」
男は真司たちを一通り眺めると雪菜で目が止まる。
雪菜は嫌悪感を露骨に表す。
確かに二人とも人間と同じ見た目ではあるが、例えるならば現代人と野生児くらいに感じる雰囲気や見た目は違う。
「・・・まぁいい。お前がここら辺ではなく、よその土地で人間を手に掛けたのは事実のようだしな・・・退治させてもらうぜ」
「おいおい・・・それはもうお前たちが生まれる何十年も前の話だ。さっきのは言葉の綾ってやつだ」
「・・・」
「時効ってやつにはならないのかね・・・?」
妖怪は災忌と違い、見つけ次第必ず退治しなくてはいけない存在ではない。
中には雪菜のように友好的な妖怪も多数居るからである。
更に、妖怪は災忌と違い、至って普通に・・・かつ流暢に人と会話が出来る。
それが妖怪のいいところであり、厄介なところでもあった。
何か証拠でもない限りは、本人がしていないと言えば残る頼りは感じる雰囲気やその言動からの推測しかない。
目撃証言でもあればまた別ではあるのだが・・・今回の相手は今のところ人間に手を出したと言う証言はない。


だが・・・今回の相手はどう見ても友好的な妖怪には見えなかった。
流暢な喋りも狡猾な性格ゆえとしか思えない。
「・・・その手に持っている鉈みたいなやつに付着している血痕は最近のように見えるが・・・?」
「あぁ・・・こいつはさっきお前が言っていたように家畜のやつだ」
「・・・本当か?」
「・・・勿論だとも」
男が手に持っていた鉈のような刃物。
大きさ的には一般的な鉈よりも数倍大きい。
あれ程のサイズならば牛でも叩き斬れそうである。
そんな鉈にはまだ乾ききっていない血痕が付着していた。
男の端々から感じる見下したような目線と口ぶり。
とても友好的には思えなかった。
退治しておいて間違いはない存在だと真司だけでなく、他の誰もが確信していた。
そんな雰囲気を察したのか、男は時間稼ぎなのか、また流暢に喋りだす。


「・・・そういえば・・・見知った顔・・・否、見知った匂いのやつがいるなぁ?」
「・・・何?」
今から退治を・・・そう思った矢先、男からの意外な言葉により思わず足が止まる。
少なくとも真司はこんな巨漢は覚えていない。
目配せで雪菜に確認をするが、雪菜は首を黙って横に振る。
恵理佳が知っている可能性は低い、だが、閑流は年齢的に言ってもっと低い。
そのことから男の虚言により時間稼ぎだと踏んだ。
だが・・・
「違いない、そこの緑のガキは・・・覚えがある匂いだ」
「・・・悪いが私はお前など知らない」
薄ら笑って閑流に話し掛ける男にキッパリと言い放つ閑流。
「そりゃあそうだろう?あの時は確か言葉も話せないような赤子だったんだからな」
「・・・」
男の言葉に僅かに閑流が反応する。
「お前の匂い、そしてその腰に差している刀の模様は忘れもしねぇ・・・あの時はとんだ邪魔が入ったが・・・」
「・・・」
男は昔を思い出すように語る。
今までのように何処か馬鹿にしたように話しているが、その口ぶりは全く変わっておらず、ある意味で嘘を吐いているかどうかは判別がしづらかった。
「久しぶりにこうして再会出来るとは・・・やはりお前たち家族は揃って殺される運命にあったようだなぁ・・・」
「・・・?何て・・・?」
男の言葉に見て分かるほどに動揺を隠せない閑流。
(・・・不味いな・・・)
男の言葉が虚偽だとしても、どの道いい予感はしない真司は、一歩前へ踏み出す。
「・・・どういうことか・・・聞かせて貰いたい」
閑流は言いつつ真司を無言で制する。
ここで男に飛び込んで行っては男の発言を肯定することとなってしまう。
真司はその場で男の隙を見つつ待機することにした。


「どうもこうもないぜ・・・さっき言ったとおりだ。お前が赤子の時に俺がお前の両親を殺し、お前も殺そうとした時・・・その刀を持った男が邪魔をしに来たってわけだ」
(・・・あのじいさんか・・・)
真司に閑流を預けたあの男性を思い出す。
あの男性の剣の腕前などを考えると、辻褄が合ってしまう。
「戯言を言うな・・・!二人は交通事故で亡くなったとおじいちゃんから聞いている!」
閑流は珍しく声を荒げて否定しているが、その動揺の大きさが閑流自信、疑っている証拠だった。
「そりゃあそうだろう・・・?孫にわざわざお前の両親は惨殺されましたなどと言うと思うのか・・・?」
「・・・ッ・・・お前・・・!」
男は閑流が狼狽する様子が楽しくて仕方が無いのか、頗る楽しそうに流暢に語っている。
閑流は両親や惨殺といったワードに過剰に反応している。
明らかに男は故意的に閑流を挑発していた。
閑流自信、今までの生活や伯父からの言動などで子供ながらにもしやと思っていたのかもしれない。
男の言葉が真実だと確信したのか・・・今の閑流は目の前の男を完全に親の仇として睨んでいた。
「・・・あぁ、だが・・・安心していいぞ・・・?」
「・・・」
「無駄に殺したわけじゃあない、ちゃんと・・・美味しく頂いて・・・」
「うあああぁあッ!!!」


1p632.jpg


(くそッ・・・!)
男の決定的な言葉で我を忘れた閑流は型も構えも関係なく、男へと突進して行く。
閑流よりも僅かに前へと出ていた真司が慌てて閑流へと向かう。
「同じ刀を持っていたとしても・・・所詮はガキだな・・・!」
男は余裕の笑みを浮かべて向かってくる閑流にカウンターをするべく落ち着いて鉈を構える。
そして閑流が男の間合いに入った刹那・・・
「・・・ッち・・・!」
寸でのところで閑流を横から飛び込んだ真司が庇うようにして軌道修正をさせた。
男の鉈は真司の肩口を掠め、僅かながらに血を纏う。
「折角のチャンスだったのだが・・・こうなっては多勢に無勢・・・また会おうか」
「お前・・・ッ!!待てッ!!!」
変わらず余裕の男は笑顔で森の奥へと素早く後退していく。
真司に覆いかぶさられているような格好の閑流は必死に真司をどかそうとする。
「馬鹿か・・・お前が待てってんだ!」
「・・・っく・・・」
斬られた肩口を抑えつつ、閑流を説得する真司。
半ば強引に閑流の身体を押さえつける様にして多少は冷静さを取り戻すまでそのままの体勢で居た。
雪菜や恵理佳も男を追うようなことはなく、今は閑流のケアと真司の治療を優先させたのだった。










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シンヤ(nanpP

Author:シンヤ(nanpP
・東方では始めて会った時からレミリア一筋。
・生粋の黒ニーソスキー。
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