2ntブログ
試験的なイラストぶろぐ
試験的な何か。のイラスト、漫画専用ブログです。 知り合いからお前のHPは絵の感想が書きづらい。 と言われ、ブログ形式に移行。

はぢめてのCG集DLサイト様で発売中ですよ(゚∀゚)
【東方CG集(紅魔館編)】DLsite.com直リンク


◇お仕事・依頼募集中◇

絵・イラストのお仕事、依頼を随時募集中です。
もしもあればお気軽にメール、メッセなどでお声掛けください。

その他、アイマス、東方、ボカロ、etc…などで企画、1枚絵、挿絵などで描いて欲しいという方が居れば、またはゲスト依頼なんかも上記と同じようにお気軽にご連絡ください。
お待ちしております~(´ω`)


この度、スティッカムに登録をしました。
イラスト製作過程などを配信していきたいと思いますので、宜しかったらお気軽にお越しください(゚∀゚)
スティッカムマイページ
今更ですが、ピクシブのマイページもおまけにリンク先を明記しておきます。
pixvマイページ

今までうpしてきたアイマス動画、ニコ動へうpしてきた投稿動画は、コチラのページに公開投稿動画として纏めてありますのでどうぞ~(゚∀゚)
◆アイマス動画、ニコ動公開投稿動画ページへ◆
◇現在→アイマス動画10作品、オリジナル動画8作品。


スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

対魔征伐係.192「閑流と洋服①」


平日の夜。
学校も終え、アルバイトもない。
だが、真司は家でまったりと・・・とはいかなかった。
閑流が同居を始めてからというもの、休みの日の空いた時間や、今日のような家でまったり出来るような時間があれば閑流と訓練をする日々になってしまったからだ。
今日も今日とて、夕飯を食べ終えた二人は真司のマンションから歩いてしばらくしたところにある人気のない公園で竹刀を使っての打ち合いをしていた。
訓練をしようと思った時はマンションのすぐ近くにある公園でとも考えた真司だったが・・・
いくら夜になり、人気があまりなくなったとは言え、マンションから近いこともあって、住人やその他の人々も稀には通るのだ。
そこでいい年をした男と年端もいかない少女が夜中に打ち合っている姿は余り見栄えが良いとは思えない。
事情を知らない他人から見れば剣道少女に稽古をつけている・・・と、見えなくも無いが・・・
閑流の動きがどう見ても素人ではないことや、他人の目を気にせずに思い切りやりたいことなどから、多少は離れていても人目を気にせず訓練出来る公園で行うことにしたのだった。
歩いていくにはやや遠い距離である。
車は使えないが、自転車ならば当然所有している。
最初は自転車で二人乗りをしていこうと考えた真司だったが・・・閑流の袴が原因で断念したのだった。
特に最近では冬とは言えない時期だとしても夜ともなれば冷えるを通り越して寒く感じる時期である。
そんな中を歩いて行き来するのは億劫ではあった。


「・・・やはり・・・歩きは面倒だな・・・」
「・・・歩くことは健康にいいのですよ?」
「・・・この歳で健康のことなんて考えたくはないぜ・・・」
そんな寒いと感じる夜道を真司と閑流は家へと向けて歩いていた。
既に二人は訓練は終えており、特に真司の方はだいぶ疲れている。
「・・・やはりその袴を・・・ってか・・・今更なんだが・・・」
「・・・?」
真司は横に並んで歩いていた閑流を見て呟く。
「閑流は・・・常々その服装だよな・・・」
「・・・えぇ・・・確かにそうですね」
閑流と同居生活を始めてからだいぶ経つが・・・
寝る時以外に、閑流が胴着姿ではないところを見た記憶がなかった。
箪笥の中にある着替えも記憶では同じような胴着が何着かあった気がする。
「・・・それ以外は・・・寝巻き以外でないのか・・・?」
「・・・必要ありませんし」
「・・・」
真司の当然のような質問をあっさりと即答する閑流。
「・・・街中とか、デートの時とか・・・どうするんだ・・・?」
「・・・?買物などでしたらこのままでも大丈夫です・・・よね?」
「・・・いや、まぁ・・・その格好じゃ駄目って訳じゃないんだが・・・」
閑流は街中では胴着禁止とでも思ったのか、確認をしてくるが、そういうことではない。
どうやら閑流としてはこの格好が当たり前になっているようだ。
「・・・百歩譲って夏場はいいとして・・・冬場とか寒いだろ・・・?俺も経験はあるし」
「冬場はこの上から上着を着れば問題ないですよ」
「・・・そうか・・・」
やはり即答してくれる閑流。
確かに真司も冬場に道場などで稽古をしていて、その休憩中などは上着などを着て寒さを凌いだ。
だが、何かが違うような気もしたのだった。


「・・・考えてたらより冷えてきたな・・・流石に俺も薄着だったか・・・」
真司は下に一枚薄手の長袖シャツを着ているだけで上着で何とか調整している程度だった。
訓練中は暑く感じるし、家を出るときに細かい調整が面倒だったためである。
「・・・けど・・・やはり閑流の方が見ているだけで寒そうなんだが・・・」
「・・・そんなことはないですよ、気の持ちようでだいぶ違うものです」
「あぁ・・・心頭滅却すればなんとやらってやつか・・・」
なんとも閑流らしい理屈だった。
「はい、この程度でしたら・・・・・・くしゅんっ」
「・・・」
「・・・」
閑流はそっぽを向いてしまっているが、どう聞いても先ほどのはくしゃみ以外に捉えようがない。
寧ろ、上着まで来ている真司が寒いと感じているのだから袴に胴着だけで寒くない筈がないのだが。
「・・・寒いんだろ?」
「・・・寒くなんてありません」
「・・・」
「・・・」
前々からちょくちょく思うことがあった。
閑流は何気に強情な気がしていたのだった。
だが、このまま閑流に強がられて風邪でもひかれては真司の私生活に支障が出てしまう。
「・・・まぁ、寒くなくてもいいからコレ着ろって」
「・・・結構です、大きさもあってませんし」
真司は自分の着ていた上着を差し出す。
「小さくはないんだから問題ないって、着ないと家からほっぽり出すぞ?」
「・・・真司はその強引なところを直したほうがいいですよ?」
「・・・閑流の強情さと良い勝負だと思うんだがな」
閑流は溜息を吐きながら真司から受けとった上着に袖を通す。
(くぁ・・・やはり・・・流石に・・・堪えるな・・・)
上着を着ていても寒いと感じた真司。
当然のように上着がなくなった今では寒いというレベルではない状態だった。
思わず身体を揺すらずには居られない寒さである。
「・・・んで・・・でかいとは思うが・・・どうだ?」
「・・・はい、大きいですが・・・暖かいです」


1p629.jpg


「・・・それは何より」
閑流と同居を始めてだいぶ経つ真司だが・・・
初めて閑流の笑ったところを見た気がした。
「・・・真司は寒くないのですか?」
「・・・馬鹿言うな、俺が寒いと思ってたら上着なんて貸さないだろ」
「・・・そう、ですね」
「あぁ」
閑流は何が可笑しいのか、クスリと笑った。
「・・・真司は強引な上に強情なのですね」
「・・・うるせぇよ・・・」
からかう様に呟く閑流に悪態をつく真司。
閑流の笑顔を見れたことで少しだけ同居人との距離を縮められたような気がした夜だった。



コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する

スティッカムで簡単ライブ動画配信

プロフィール

シンヤ(nanpP

Author:シンヤ(nanpP
・東方では始めて会った時からレミリア一筋。
・生粋の黒ニーソスキー。
・えろい。
・アイマスでは千早一筋。
・けいおんは澪。


◇mixi(http://mixi.jp/show_friend.pl?id=1342834 )
◇メッセ(nanp728あっとhotmail.com)
◇ついったー(https://twitter.com/nanp00)
◇スカイプ(nanp00)
お気軽に登録してやってください(゜∀゜)


<近況報告>
ひたすら描き続ける時期に入ってます(゚∀゚)

ブロとも申請フォーム

ブログ内検索

FC2カウンター

FC2ブログランキング