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特に豪邸というわけでもなければ、由緒正しい武家屋敷というわけでもない。
何処にでもあるようなごくごく一般的な中級家庭。
そんな家に幼い日の真司が居た。
まだまだその顔は可愛いと呼べるものであり、小学校の低学年くらいだろうか。
外は茹だるように暑いので、こうして今日もまた家でゲーム機を前にして遊んでいる。
外で子供らしく遊ぶことも嫌いでは無かったが、やはり暑いのは嫌いだった。
この時から既に真司の性格の一部は形成されていたのかもしれない。
暑さ以外にも理由はある。
こうして家でゲームをしているのは遊ぶ相手が居るからである。
今も昔も他人と遊ぶことが大好きな真司。
一人で家に篭ってゲームをするのは好きではない。
あくまでも一緒にやる相手が居てこそのものだった。
幼馴染の恵理佳の家に行っても今時は珍しくゲーム機がない。
なので、ゲームがしたいときはこうして家で遊ぶことが多いのだ。
当然のように遊ぶ相手もゲーム好きな子でないと駄目だ。
最近は結構な頻度で同じ子と遊んでいる気がする。
同じゲーム好きが興じて、今となっては恵理佳と同じかそれ以上に良く遊んでいる。
「相変わらず・・・よわいなぁ・・・」
「・・・うぅ・・・」
呆れたような顔で正直な感想を言う真司。
包み隠さず言われた相手の子、銀髪の少女は悔しそうにしているが、それ以上に凹んでいた。
ゲーム好きなのは良かったのだが、下手の横好きというやつで、腕前はそうでもなかった。
子供同士の遊びである。
腕前と言ってもたかが知れているが、それでもこの二人には圧倒的な実力差があった。
真司もそれが分かっているならば胸を貸す気持ちで手加減をすればいいのだが・・・
子供の思考ではそんなことは思い浮かぶ筈も無く、何時でも全力で気持ちのいいようにコテンパンにしていた。
相手の少女もここまで毎日毎日負け続けていればゲームが嫌になりそうなものだが・・・
そのような雰囲気は一切感じさせなかった。
「・・・今日くらいは勝ちたかったなぁ・・・」
「・・・今日くらい??」
少女が呟いた言葉に真司は違和感を覚えた。
「うんー・・・実はね・・・?私、明日引っ越しちゃうの」
「・・・ひっこし?」
聞きなれない言葉に頭を捻る真司。
「うぅんと・・・遠くに行っちゃうっていうことかな・・・?」
「えぇ・・・?それじゃもう遊べないじゃん!?」
最近ではこうして遊ぶことが日常と化していた真司には衝撃だった。
「・・・だからー・・・今日くらいは勝ちたかったなぁって」
「・・・」
この時、真司は初めてそれならば、とそう考えるようになった。
だがそう気づいたときには遅かった。
時計を見れば子供はそろそろ帰る時間だった。
少女もそれを分かっていて今のタイミングで言ったのかも知れない。
まんまとやられた感のある真司は子供ながらにどうすることも出来ないなんとも言えない感覚を覚えていた。
「・・・ねぇ、真司くん」
「・・・?」
誰から見ても、それこそ幼い少女から見ても落胆している様子が分かる真司に話しかける。
「ひとつだけ・・・約束して欲しいんだけど・・・」
「・・・約束・・・?」
なるべく真司に重い感じを受けさせないように笑顔で振舞う少女。
「うん、そしたら私、きっとその約束を叶えるためにまた戻ってこれると思うから」
「・・・いいけど・・・何だよ・・・?」
何故かふてくされたように刺々しく言い放つ真司。
「うん、私ね?いっぱい練習して今度会うときはきっと真司くんにも勝ってみせるから・・・」
「・・・」
「・・・そしたら、その時は・・・」
少女は満面の笑みで真司と約束をして笑顔のままその日は真司と別れたのだった。
・・・・・・
「・・・はぁ・・・また・・・」
目を薄っすらと開ければ見慣れた天井が見える。
朝起きてからの開口一番が溜息交じりとは今日一日が思いやられる。
「おはようございます、お嬢様」
「・・・おはよう」
真妃の起床に気がついた葵が挨拶をしてくる。
まだまだ半分は寝ている頭で返事をする真妃。
(・・・何度見ても・・・相手が思い出すわけじゃないんだから・・・)
真妃は自分に言い聞かせるように心の中でそう呟くとベッドからのっそりと立ち上がった。
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