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試験的なイラストぶろぐ
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対魔征伐係.140「恵理佳と水族館②」


「・・・疲れたな・・・」
水族館に入館してから数時間後。
疲弊しきった様子の真司が水族館の出口に現れた。
「久しぶりの水族館はやっぱり楽しかった~♪」
「・・・それは何よりだ」
後を追う様に恵理佳も水族館から出てくる。
だがその様子は真司とは全く異なり、ここに来た当初とテンションも表情も何一つ変わっていない。
下手をすればもう一周したいと言い出しそうな雰囲気ですらある。
今から再度入れば間違いなく閉館まで付き合わされることになりそうなので、真司はすぐにその場から離れることにした。
恵理佳も特に文句などは言わずに後を着いてくる。
このままとりあえずはこの敷地から出よう・・・そう思った矢先のことだった。
「兄さん」
「・・・どうした?」
多少嫌な予感がした真司だが、無視するわけにもいかず、その場に立ち止まる。
「・・・あれ、最後に乗っていかない?」
「・・・あぁ・・・そういえばあったな・・・」
恵理佳が指差した先は水族館の敷地内にある観覧車だった。
水族館以外にも簡易なアミューズメント施設が同じ敷地内にある。
レストランなども複数有り、ここの敷地だけで一日過ごせるような構造になっているのだ。
「・・・まぁ、別にいいぞ?」
「ん、それじゃあ行こう?」
今度は恵理佳を先頭に観覧車乗り場へと歩を進める。


流石に休日だけあってそこそこの客足がある観覧車乗り場だったが、それも少し並ぶ程度だった。
列に並んで会話をしていればすぐに二人の順番はやって来た。
「・・・しかし、久しぶりだな・・・」
「そうだね、私も子供の頃に乗ったきりかな・・・」
真司の場合はそこまで昔ではなく、前の恋人と乗ったのが最後の記憶だった。
狭い個室のような観覧車内で、向かい合うように固い椅子に座る二人。
観覧車はゆっくりゆっくりと上昇していく。
「・・・なぁ、それはどうしても今日買わないといけないものだったのか・・・?」
「・・・え?」
一度こうして乗ってしまえばしばらくは二人きりになる。
無言で景色を楽しむような趣味も無かった真司は丁度いい機会だと思い、先ほどから思っていたことを訪ねた。
「・・・だって、ここでしか売ってないかもしれないじゃない?」
「・・・そんなもん、何処でも売ってそうだが・・・」
そんなものと言う真司の視線の先には大きなペンギンのぬいぐるみが入った袋がある。
恵理佳の隣でそのペンギンは鎮座している。
「何処でもって・・・こういうところでしか買えない物とか沢山あるじゃない」
「・・・まぁ、限定とかはありそうだが・・・ペンギンのぬいぐるみなら何処でもありそうだよな」
「・・・兄さんは本当に分かってないんだから・・・」
溜息混じりに肩を落とす恵理佳。
たかだかペンギンのぬいぐるみでここまで言われたくはなかった。
「ペンギンのぬいぐるみなら何でも良いって言うわけじゃないの、この子が可愛かったから買ったんだから」
「・・・へいへい・・・せめて袋からはみ出ないサイズにして欲しかったがな・・・」
珍しく熱弁する恵理佳に呆れた様子で返事をする。
「えぇ・・・?これでもお店にあった一番大きなサイズよりはひとつ下にしたんだよ?」
「・・・それは・・・心遣い痛み入るわ・・・」
今目の前にあるペンギンのぬいぐるみでも袋から頭がはみ出ている。
その身の丈は一メートルはあり、こいつを持って電車に乗るのかと思うと軽く鬱になる。
だがこれでもまだ上があるという。
しかも恵理佳の様子では渋々こいつで妥協した様に見える。
恐ろしい話だった。


「・・・そろそろ天辺か・・・」
「そうみたいだね」
ぬいぐるみ談義をしていると、気がつけばそろそろ景色も遠くまで見える位置にまで来ていた。
今日は天気も良く、そんな趣味はない真司だったが、観覧車から見た景色は素直に良い景色だと思えた。
高度が上がれば上がるほど風は強く吹く。
そして観覧車は天辺付近まで近づくと僅かにその速度を緩める。
その時に少しだけ生じた揺れと、風の力で生じた揺れの所為でもともと単独で立つことが難しかったぺんぎんが床へと落ちてしまう。
「・・・あ」
すぐに気がついた絵理佳が慌てて身を屈めて手を伸ばす。
「ん・・・?」
それに気がついた真司もまた手を伸ばす。
その結果・・・
「「ッつ・・・?」」
身長差がさほど無かった二人は同時に身をかがめた所為で見事に頭がぶつかり合う。
良かれと思って取った真司の行動は裏目に出てしまった。
「ってぇ・・・」
「ご、ごめん・・・」
まさかぶつかるとは思っていなかったので思いのほか痛かった。
真司はぶつかった場所を摩りながら顔を上げる。
「「・・・・・・」」


1p565.jpg


恵理佳もまた同じように同じタイミングで顔を上げた。
おかげでいいかんじに二人の顔の距離はまさに目と鼻の先になってしまう。
「あ・・・ご、ごめんね・・・?」
「・・・いや・・・」
慌ててぺんぎんを手に取るとしっかりと膝の上で抱きかかえる恵理佳。
真司も慌てこそはしなかったが何となしに目が合わせ辛い空気から逃げるように外の景色へと視線を移す。
「・・・・・・」
「・・・・・・」
先ほどまでくだらない話でも気軽に振れた真司だったが、今は妙に話しかけづらい雰囲気になってしまっている。
結局この後は地元へ戻り、別れるまで妙な空気は続いたのだった。


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シンヤ(nanpP

Author:シンヤ(nanpP
・東方では始めて会った時からレミリア一筋。
・生粋の黒ニーソスキー。
・えろい。
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