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試験的なイラストぶろぐ
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対魔征伐係.139「恵理佳と水族館①」


土曜日の朝。
本来ならばまだまだ静寂を保っているような時間帯の真司の部屋。
だが、今日に限っては少し違っていた。
部屋中に携帯の着信音が鳴り響いていたのだ。
(・・・目覚ましか・・・うぜぇ・・・)
まだまだ身体の大半を夢の中へ置き忘れている状態の真司。
目覚ましならば少しの辛抱だと再び深いまどろみへと落ちて行こうとするが・・・
(・・・あー・・・これ・・・電話・・・か?)
当初は寝惚けていた所為で判別が出来なかったが、聞いているうちにその音楽は目覚ましで使っている音ではなく、着信音として使っているものだと気がつく。
そしてその着信音設定をしていた相手が誰かを思い出すと、そこからの眠気の覚め具合は凄まじいものだった。
血の気がサァッと引くように全身から気だるい眠気が引いていった。
「うおぉおっ!!?」
慌ててベッドから飛び起きると机の上にあった電話を取る。
『・・・明日は五分前にはついているって・・・誰だっけ・・・?』
「・・・そんなこと・・・言いましたっけ・・・」
電話越しの恵理佳は間違いなくご機嫌斜めだ。
そして時計を見ればその理由も痛いほど分かる。
今の時刻は待ち合わせ時間から十分ほど経過している。
『・・・おはよう、起きたなら急いで来てね?』
「・・・おう、光の速さで」
それだけ言うと急いで電話を切り、顔を洗い、服を着て起きてから僅か数分という速さで部屋を飛び出した。


・・・・・・


地元の駅から電車に揺られること数駅。
土曜日ということで混雑していた車内を何とか耐え忍び、バスに乗り・・・本日の目的地である水族館へとやってきた。
流石に休みだけあって沢山の家族連れやカップルの姿が見受けられる。
「今回は遅刻した詫びにチケット奢るわ」
「ううん、いいよ、気にしてないし」
チケット売り場にやって来た真司と恵理佳。
詫びにと言った真司だったが、この約束をした時点で今回は奢ろうと考えていた。
「まぁ、そこで待ってろ」
真司は恵理佳の返事を聞き終わる前に既にチケットを買いに向かっていた。
そんな真司を見た恵理佳はそれ以上食い下がるようなことはなく、大人しくその場で待機することにした。
そしていよいよ、(恵理佳は)一週間楽しみにしていた水族館へと足を踏み入れることにした。


「・・・水族館なんて久しぶりだね」
「・・・まぁ、そうだな」
受付のお姉さんにチケットを渡し、入館した二人。
薄暗い通路をパンフレット片手に順番どおりに見回っていく。
行く先々には普段の生活ではまず見ることの出来ないような海の中の生き物たちが数多く展示されている。
特別水族館やこういった施設が好きではない真司でも少しはテンションが上がってしまう。
だが・・・
「綺麗だね~・・・」
「そうだな」
「可愛いよね~・・・」
「・・・そうだな」
「滅多に見れないよね~・・・」
「・・・・・・そうだな」
真司とは比較にならないほどテンションが上がって浮かれている恵理佳が横に居る。
ひとつひとつ水槽を見るたびに感嘆の声を上げては見とれている。
イルカやペンギンなどと言ったメジャーなものならばその気持ちは分からないでもない。
だが・・・特別人気があるような魚でもないのに物珍しそうに見入っている。
可愛いものならば水陸問わないようだ。
「・・・兄さん、早いよ・・・」
「・・・ん?いや、お前が見過ぎなんだって」
真司としてはそんなマイナーなモノには幾らなんでもさほど興味が湧くわけもなく。
サクサクと流して先へ進もうとしていた。
「ちゃんと待っててよね?」
「・・・って、分かったから手を握るな・・・」
数歩先へ進んでいた真司の手をしっかりと掴む恵理佳。
これにより真司も恵理佳のペースでゆっくりと館内を回るコトとなってしまった。


亀の速度で館内を回ってしばらく・・・
他の客もたくさん居る薄暗い館内を移動している時だった。
「・・・兄さん!」
「どうした・・・?」
いきなり恵理佳は驚いたような声を上げた。
館内だったので相応にボリュームは抑えていたが、その驚き様は一大事かと思わされるほどだ。
「来て・・・!」
「おいおい・・・?」
走ることは禁止されているので、早歩き、競歩のような速度である水槽の前まで移動する。
恵理佳に強引に引っ張られるような形でやってきた真司はすぐに原因を把握することが出来た。
「ラッコだよ・・・?本物のラッコ~」
「・・・まぁ、置物置いておいても意味ないしな・・・」
水槽の中でぷかぷかと浮いている数匹のラッコを見ながら恍惚とした様子でラッコを眺める恵理佳。
真司の冷めた意見も恐らく耳に入っていないだろう。
「可愛い~・・・本当に可愛い・・・」
「・・・・・・そう、だな・・・」
もう、完全にスイッチがオンになっている恵理佳は普段の陽那や雪菜よりもよほど扱いが難しい。
だが、こうなることは既に覚悟していた真司。
頑張って今日一日を乗り越えようと思った。


・・・・・・


館内を巡ってしばらく経った。
上を見上げれば青空。
二人は野外のステージへとやってきていた。
そのお目当てはイルカのショーである。
館内アナウンスでショーをやりますと聞いたときの絵理佳のハイテンションぶりは凄まじかった。
だが・・・真司は甘かった。
ショー本番が始まると恵理佳のテンションは更に向上する。
周りを見れば家族連れが多い。
カップルや友人同士なども少なからず見られるが・・・
子供がやはり多い気がする。
そんなお子様たちと全く同レベルのはしゃぎぶりを披露してみせる隣に座っている従兄妹。
(・・・流石に水を差すようなことは言えないが・・・)
ここまで楽しんでいる恵理佳に水を差すようなことは出来なかったが・・・
正直恥ずかしかった。
新手の羞恥プレーかと思うほどである。


そんな羞恥プレーに耐えているとショーの中である意味、最も盛り上がる時がやってきた。
観客の中から選ばれた数人だけがステージまで行き実際にイルカと触れ合えるというものだ。
ステージ上に居る進行役のお姉さんから希望する人は起立するようにと誘われる。
当然のようにざわつきながら周りでは次々とお子様を中心として観客たちが立ち上がっていく。
「・・・・・・」
「・・・ん?あれ・・・?立たないのか・・・?」
隣で座っていた恵理佳は一向に立ち上がる気配はない。
予想外過ぎて何処か身体の具合でも悪いのかと心配してしまいそうになる。
「・・・だって、こういうのって・・・やっぱり子供たちを優先しないと・・・」
「・・・おぉ・・・」
恵理佳の言うとおり、起立しているのは大半が子供だ。
親御さんは隣でわが子の様子を座って応援している。
だが、友人同士で立っていたり、カップルで立っている者だって居る。
何も決まりがあるわけではないのだが・・・
「何だ何だ、偉いじゃないか?」
「・・・私だってもう子供じゃないんだし・・・」


1p564.jpg


自分の欲を堪えて振舞う従兄妹を頭を撫でて褒める真司。
強がりを言う恵理佳だが、その必死で我慢している様子はまだまだ大人だとは言い難い。
だが、ここは本人の心配りを買い、無粋なことは言わないでおくことにする。
我慢する場面もあった恵理佳だが、真司に励まされつつショーを最後まで楽しむことが出来たのだった。

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シンヤ(nanpP

Author:シンヤ(nanpP
・東方では始めて会った時からレミリア一筋。
・生粋の黒ニーソスキー。
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・けいおんは澪。


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