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【東方CG集(紅魔館編)】
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「・・・さて、そろそろ良い時間か?」
公園に来てしばらく。
まだまだ辺りは十分に明るかったが、時間的に見れば世間一般的な夕食の時間に近づいていた。
会話のキリがいいところで真司からきっかけを作る。
「・・・帰るん・・・ですよね?」
「まぁ、俺はバイトもないし一人暮らしだからいいんだが・・・霧月ちゃんは確か実家だったろ?」
霧月の性格上、自分から帰りたいとは言い出せないと思った真司なりの優しさでの申し出だった。
「はい、でも・・・ちゃんと連絡を入れれば大丈夫です」
「・・・まぁ、霧月ちゃんが良いなら俺としては歓迎こそしても拒みなんかしないけど・・・」
「はい、それでは・・・少し失礼します」
そういうと霧月は携帯で電話を掛け始めた。
相手はやはり家族の誰か、恐らくは母親だろうと思われた。
・・・・・・
真司は家へ帰る途中、近所のスーパーに寄っていた。
隣に霧月を連れて。
「やっぱり霧月ちゃんも料理とかは得意なのか?」
「いえ、得意というわけではないです。人並みくらいで」
何時ものように夕食は外食かコンビニで済ませようとしていた旨を霧月に伝えると、それなら私がとなり、こうなっていた。
「・・・先輩は何か食べたいものとかありますか?」
「そうだなぁ・・・麺類とかがいいかなぁ・・・」
真司がカゴを持ち、冷房の効いた店内を物色しながら今夜のメニューを決める。
「・・・何か苦手なものとかは・・・?」
「それはないな、何でも食えるぜ」
好きな食べもは数あれど、苦手な食べ物は無い真司。
作る側としてはとても助かるタイプだった。
「・・・なら、カルボナーラとか・・・」
「お、いいね~、最近は全然食べてなかったし」
「はい、ではそれで」
そういうと霧月は先頭に立ち、品々を選び始める。
「・・・先輩は家に生クリームとか、白ワインとかありますか・・・?」
「・・・いや、ないなぁ・・・やはり出来物の缶詰とかじゃないんだな」
霧月が作ると言ったからには麺を茹でて出来物の缶詰ソースを開けておしまい。とはいかないと思っていたが・・・やはり予想は当っていた。
「・・・私でもそれなりには出来ますから・・・大丈夫です」
「え?いや、そういう意味で言ったんじゃないんだって」
なにやら軽く誤解された様子の霧月に慌ててフォローを入れる。
「冗談ですよ」
「・・・霧月ちゃんが言うと冗談に聞こえないぜ・・・」
二人はそんな会話をしながらカルボナーラ作成に必要な材料をカゴに入れて行く。
「霧月ちゃんはどっちかというと洋食が得意なのか?」
「はい、和食よりは洋食の方が作りますね」
材料を買い揃え、レジに並ぶ二人。
流石に夕飯時間の前というだけあって、レジ前には奥様方の列が出来ていた。
「恵理佳が和食で霧月ちゃんが洋食か・・・何となく分かる気がするな」
「いえ、恵理佳ほど美味くは作れませんよ・・・?」
「そんなことはないだろ?それにあいつの料理は趣味の一環みたいなものだし」
「それは・・・確かにそうですね」
そうして並んでいると二人の番になった。
会計はそこそこの値段が表示される。
当然のように真司が財布から全て払う。
そしてそのままサッカー台へ。
「・・・あの、今回は私の分も入っていますし・・・私も・・・」
「作ってもらうんだし、手間賃で」
呆れたような表情で言い放つと、真司は袋を持ってさっさと店の外へと向かう。
「・・・はい」
霧月は軽い溜息ひとつ吐くと真司の後を追った。
・・・・・・
帰宅後、すぐに霧月はキッチンへ向かい準備を始める。
家主の真司はやはり特に手伝えることも無かったので、まったりとソファーで座って待っている。
既に何度か目になるキッチンだったので、迷い無く使いこなしている感じの霧月。
家主よりもずっと使いこなしている気がする。
「・・・あ、そうだそうだ。霧月ちゃんは制服だし、エプロンとかいるだろ?」
「・・・そうですね、あれば助かります」
今回は霧月が制服ということもあり、流石にエプロン無しでは作りづらいだろうと思い提案した真司。
「あぁ、ちょっと待っててくれ」
立ち上がり、タンスの引き出しから恵理佳のエプロンを引っ張り出す。
自分のエプロンなどは存在しない。
だが、週一で料理を作りに来てくれる恵理佳のものはしっかり置いてあった。
「これで良ければ」
「はい、ありがとうございます」
霧月にエプロンを手渡すと真司はまたソファーへと戻っていった。
・・・・・・
霧月の料理の腕はやはり相当なもので、久しぶりのカルボナーラということもあり、非常に美味しい夕食となった。
夕食後は霧月が珈琲を淹れてくれた。
これもまた、自分で淹れるよりもずっと美味しく頂いたのだった。
そして更にはその後の使った調理器具や食器などまで片付け始める霧月。
流石にいい加減に黙っていることは出来なくなった真司はソファーを立ち上がる。
「霧月ちゃん」
「ッ・・・せ、先輩・・・?」
洗い物をしていた霧月の肩を叩く。
驚かしてしまったのか、身体が一瞬だけぴくりと動く。
「洗い物くらいは俺も出来るし、霧月ちゃんは座って待っててくれ」
「いえ、器具は私が使ったものですから」
「いやいや、そうは言っても今まで散々やってもらってきたしだな?」
「散々使ってきたからこそ自分で片付けたいんです」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
霧月は意外と堅物な一面もあるようだ。
だが、男としてもここで譲るわけにはいかなかった。
「・・・ならせめて俺にも手伝わせてくれ」
「・・・はい、それなら・・・」
霧月の承諾を得て、横に立つと食器類を洗い始める真司。
「美味い飯も食えてその後には美味いお茶まで味わえて・・・霧月ちゃんが毎日居てくれれば最高だな」
「・・・・・・」
霧月が洗っていたフライパンが手から滑り落ち、けたたましい音をたてる。
「・・・私は・・・」
独り言のような声量でぽつりと呟く霧月。
「・・・ん?」
只でさえ聞き取りづらい声量に加え、蛇口から流れ出ている水の音が邪魔をしてハッキリと聞き取れなかった。
ただ、何か喋ったような気はした。
「・・・いえ・・・何でもないです」
「・・・そう、か?」
真司は本人がそういうのならそういうことにしておこうと思った。
だが、その後の霧月は何処か様子がおかしかったのだった。
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