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試験的なイラストぶろぐ
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対魔征伐係.118「共闘②」


「・・・この分なら何とかなりそうだな」
「・・・なりそうじゃなくて、するのよ」
真妃と共闘を始めてしばらく。
この数の災忌相手も徐々に慣れてきており、話す余裕も生まれていた。
だがそれは、背中を任せている真妃の存在があってこそだった。
お互い両手に武器は持っているが、その性質上、真妃の方が殲滅力は高い。
だが、真妃は葵を護衛する仕事も担っている。
目の前に居る二人に狙いを定めている災忌がほとんどだが、稀に葵のほうに向かおうとする災忌が居る。
そんな行動を見せた災忌は葵の元へ近づく前に倒していた。
このような真妃の行動があるからこそ、葵は目の前の災忌の群れを無視し、準備に専念できるのだ。
「・・・そりゃそうだ」
言いつつ真司はまたお喋りは中断させ、眼前の災忌の群れを相手にする。
相手にすること事態は慣れてきているが、その数は一向に減っていない気がする。
やはりここは葵の準備が待たれる展開である。


・・・・・・


穴の中ということもあり、地上よりはだいぶ涼しい空間。
だが、延々フル活動をしている真司は既に汗だくだ。
「・・・後どれくらいだ・・・?」
「・・・そうね・・・後一分ちょっとってところかしら」
「おぉ・・・もう少しか」
真司からは葵の進行具合が見えなかったので真妃に聞いてみた。
真妃も正しい時間など計測している暇はなかった。
だが、今まで何度も砲を組む手順を真妃は見ていたので、残り所要時間はざっとではあるが今の葵の作業状況を見れば計算できる。
そしていよいよ残りはあとわずか、この防戦一方の闘いも終わりを迎えようとしていたその時だった。
「・・・っ・・・?」
「・・・ん・・・?」
背中越しに真妃の異変に気がついた真司。
「・・・どうした?」
「・・・換えの・・・マガジンが・・・ない・・・」
「・・・・・・」
確か以前見たときは腰の辺りからマガジンを取り出していた記憶がある。
「・・・多分ここに落ちたとき・・・一緒に・・・」
「・・・マジか?」
真妃の戦闘は銃がメインとい言うよりもそれ以外見た事がない。
体術も人並み以上には出来るのかも知れないが、それでも災忌相手では意味がないレベルだろう。
そんな真妃が銃を使えないとなれば・・・言い方は悪いが、居るだけ足を引っ張るだけだ。
残り時間は一分。
葵に探してもらってどうこうするよりも葵にはさっさと準備を片付けてもらいたい。
そしてこうしている間にも次の攻撃は来る、迷っている暇は無かった。
「お前はここから離れて葵さんのとこまで行け!」
「ちょ、アンタはどうするのよ?」
「前へ切り込む」
「馬鹿じゃないの!?只でさえ一人じゃ無理だって言うのに・・・」
「馬鹿はお前だ、俺まで後ろに下がったらお前と葵さんにまで狙われるだろうが!」
言いつつ肘で真妃を後ろへと押し飛ばす。
そして真司は前へと切り込んでいった。


「後少し・・・持ったらいいなぁッ!!」
災忌の注意を引くためにも大きく動き、叫びながら群れへと突っ込む真司。
狙い通り、災忌は突っ込んできた真司に狙いを定め、一斉に飛び掛ってくる。
一瞬後ろを確認し、真妃が下がったことを目視で確かめる。
前後左右からくる攻撃を必死で防ぎ、捌く。
だが、今の真司には当初の体力もキレもなく、完全に防げる筈が無かった。
今では背中という最大の死角があるため、半ば回転するようにしながら次々と襲い来る災忌を防ぎ、追い払う。
必死で抵抗はするも、確実に防ぎきれない攻撃がひとつ、またひとつと与えられてくる。
当れば致命傷となる部位は優先的に防ぎ、四肢に傷が増えて行く。
「だぁーッ!くそッ」
腕を振れば自分の血が見える。
今は痛みこそ感じないが、どれほどの傷を負っているのか。
そんな時・・・耳を劈くような銃声が空洞に響いた。
聞き覚えのある音。
その音は続けざまに数回聞こえた。
そして、遠くで何か巨大なものが木々を倒しながら倒れて行く音。
「・・・何とか・・・ギリってとこか・・・」
真司はまるで蜘蛛の子を散らしたように逃げ去っていく災忌たちを確認するとその場に座り込んでしまう。
刀を地面へ差し、鞘を投げ捨てる。
「・・・っはぁ・・・死ぬかと思ったわ・・・」
深い深い安堵のため息を吐く。
安心すると同時に全身に鋭い痛みが走る。
アドレナリンがなくなり、痛覚がよみがえってきたようだ。
「日比谷さん」
「葵さん、おかげで助かりましたよ」
その場に座り込んでいる真司の元へ葵が手に箱、恐らく救急箱のようなものを持って駆け寄ってきた。
「いえ・・・応急処置しか出来ませんが・・・」
すぐに真司の目の前で座ると箱から何種類かの薬を取り出し、手馴れた手つきで処置を施して行く葵。
「・・・いや、手当てしてもらえるだけでも十分」
何箇所かある、出血していた部位から優先的に手当てをしていく。
鋭いような痛み、切り傷などはすぐに痛みがひくようなことはないのだが、それは隠して平静を装う。
「・・・・・・」
「・・・お?お前も無事だったか」
葵の後ろに隠れるようにして真妃が立ったままこちらの様子を伺っていた。
「日比谷さん」
「・・・ん?」
葵が手当てをしながら真司に話しかけてきた。
「先ほどは珍しいものが見れました」
「・・・あぁ、そうだな・・・」
先ほど、あの巨木のような災忌のことだろう。
確かにあんな大きな災忌はそうそう居ない。
「いえ、実はですね?」
「・・・?」
どうやら災忌のことではないようだ。
葵は笑顔で話を続ける。
「先ほど・・・準備が終わる少し前のことです」
「・・・あぁ、あのときか」
「お嬢様が私の元へ来たのですが・・・」
「あぁ」
葵は楽しそうに話しているが、その後ろで聞き耳を立てている真妃の表情は徐々に変化しているように見えた。
「見たことも無いような慌てぶりで・・・早く、急いで、早くと・・・」
「・・・ほぅ・・・」
葵の言っている意味が全て理解出来た真司。
葵につられ、真司もにやける。
「あれほど慌てたお嬢様は私は滅多に見たこ・・・」
「あぁッ、五月蝿い!五月蝿いッ!!!」


1p540.jpg


言葉途中の葵の口を後ろから塞ぐ真妃。
おかげで応急手当をしていた葵の手が止まってしまう。
「おいおい、離してくれないと俺も手当てしてもらえなくなるだろ?」
「そうですわ、お嬢様」
真司は正論で真妃を諭すと、ここぞとばかりに葵も乗っかってくる。
「う・・・い、いいわよ!先に帰ってるから!!」
流石に今回は自分に責任があった所為か、気まずくなった様子の真妃はその場を後にした。
「・・・穴からは出られないけどな」
「・・・・・・」
真司の言葉で思いだしたのか、真妃は穴の下まで行くとしばらく立ち尽くしていた。
そして、こちらを振り返ることなくその場に座り込んでしまった。


「・・・やれやれ・・・」
「今回は・・・お嬢様に代わり私からお礼を・・・本当に有難う御座います」
そんな真妃の様子を見ていた真司に葵が先ほどまでの笑顔ではなく、真面目な笑顔で心からの侘びを入れる。
「いや、お互い様さ。俺も助かったし」
「・・・本当はお嬢様もお礼を言いたいと思うのですが・・・」
「あぁ、それも、な。表情で伝わったし・・・わざわざ言うこともないさ」
「・・・はい、ありがとうございます」
こうして無事に手当てが済むと、真司は恵理佳と雪菜にことの成り行きを電話で説明した。
その後・・・二人と合流し、空洞に残っていた残党を協力し殲滅した。
その時に真司は一人穴の下で留守番をしていたことは言うまでもない。
偶々か、気にしてか・・・その時は真妃が真司の傍に居た。
無事に空洞内部を殲滅した一行は雪菜の氷で足場を作り、無事に空洞から地上へと脱出したのだった。


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シンヤ(nanpP

Author:シンヤ(nanpP
・東方では始めて会った時からレミリア一筋。
・生粋の黒ニーソスキー。
・えろい。
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・けいおんは澪。


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