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【東方CG集(紅魔館編)】
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夏休みが終わり、新学期が始まった。
それは同時に放課後の郁との修行再開ということでもある。
そして・・・放課後の修行が再開されると言う事は・・・
「・・・あっついな・・・」
放課後の校内。
外に比べればまだマシではあるが、やはり汗は流れてくる。
(・・・やはり、あそこしかないか・・・)
修行再開と共に、放課後の暇つぶしも再開された真司。
当初は何処か良いところがないか探していたが、しばらく探しても良さそうなところは無かった。
そして何時もの場所に行き着くことになる。
放課後の図書室。
夏休みが終わったばかりだと言うのに既に何人かの生徒は熱心に読書や勉強に励んでいる。
そんな真面目な生徒たちを横目に、真司は図書室内にある別室へと続く扉を軽くノックする。
(今日は・・・居る筈だが・・・)
新学期ということで、委員の仕事日が変わっていなければ今は霧月が居る筈だ。
涼むことが目的で来ているのか、霧月目当てで来ているのかは本人でも怪しいところだった。
(・・・両方か・・・)
そんなことを考えていると扉が小さな音をたてて開く。
「お・・・?久しぶり」
「・・・やっぱり・・・どうぞ」
扉を開けた霧月の口ぶりからするとどうやら誰かは予想していたようだ。
(・・・まぁ、それはそうか・・・)
霧月に言われるままに中へと入る。
大体いつも決まった曜日で決まった時間にノックをしていれば誰でも予想は出来ると言うものだ。
「・・・ん・・・?」
久しぶりの小部屋へ入った真司は机の上にぽつんと置いてある一冊の本を見つける。
遠目なのでどんな本なのかまでは分からないが、随分と色彩豊かな表紙だった。
「霧月ちゃん、この本・・・」
「あ・・・」
霧月に質問しつつ本に手を伸ばそうとした、その時・・・
何かを思い出したかのような霧月が真司へ体当たり(?)をしてきた。
「おぉ・・・!?」
まさかの行動に何の用意も準備もしていなかった真司はそのまま流れるように床へと身体が向かっていく。
咄嗟のことではあったが、とりあえずは霧月を下にしてはいけないと思い、自分が下になるように庇う。
二人が倒れた衝撃で回りに積んであった何冊かの本が崩れる。
だが、下になった真司はさほど衝撃は受けておらず、この分では霧月も特に怪我は無い筈だ。
「・・・大丈夫か?」
「え・・・、あ、はい・・・」
しばし呆然としていた霧月は返事をするのだけで精一杯の様子だ。
(・・・細いな)
庇うのが目的で回した腕越しに霧月の華奢な身体のラインが伝わってくる。
「・・・あ、す、すいませんでした・・・私・・・」
「いやいや、気にしないでくれ」
真司の目と鼻の先で申し訳無さそうに謝罪する霧月。
「・・・それと・・・出来れば・・・」
「・・・ん?」
今度は多少表情を変え、何か言いづらそうに口ごもる。
「・・・手を・・・」
「・・・お・・・?いや、わざとじゃないんだ、決して疚しい気持ちは・・・」
霧月に言われ、初めて霧月の身体に回していた手が微妙に動いていたことに気がつかされる。
急いで身体を起こし、立ち上がる。
霧月に手を差し出し、立ち上がらせてから回りに散乱していた本を元へ戻す真司。
散らばった本も数は少なく、すぐに元に戻せた。
落ち着いたところで椅子に座り、先ほどの本のことを今一度聞いてみる。
「・・・さっきの本って・・・」
「・・・はい、これ、です」
対面に座っていた霧月は言いつつ膝の上に乗せていた本を机の上へ置く。
どうやら相性診断の本のようだ。
相性診断以外にも血液型診断など、色々なテストが出来る本だった。
「へぇ、こんな本もあったのか」
てっきり参考書やお堅い本ばかりだと思っていた真司だったが、多少考えを改めた。
そこでふと思ったことがある。
「・・・もしかして霧月ちゃん、気になってる男でも居たり?」
この手の本を読むときは大体異性との相性を占うのが相場だ。
ならば占いたい相手が居るのではと思うのは当然である。
「・・・・・・」
しばし霧月は俯いたまま黙ってしまう。
「悪い、変なこと聞いちゃったな」
「・・・いえ、その・・・居ます、一人・・・」
軽い気持ちで聞いたことを後悔しつつ侘びを入れた真司に意外な答えが返って来た。
「おぉ・・・で、どうだったんだ?その相手とは」
「・・・それが・・・」
流石に相手は誰だとまでは聞けなかった真司はせめて結果だけでもと質問したが・・・
霧月の表情は冴えない。
「・・・あまり芳しくなかったか・・・?」
「いえ、そうではなく・・・その、恐くてまだ試していません・・・」
「・・・」
「・・・」
どうやら霧月はこの手の占いは信じてしまう性分のようだ。
真司のように良い結果だけを信じ、悪い結果は忘れるような楽観的な考えではないらしい。
「・・・まぁ、それなら実際に良い結果になるように頑張るしかないな」
「・・・そう、ですね・・・」
霧月に意中の男が居たことは驚きだったが、夏休みに何かあったのかもしれない。
最初出会った時は恋愛など興味はまるで無かったように見えたのだが・・・
一応は年齢でも恋愛経験でも先輩である真司は出来れば霧月の応援をしていこうと思ったのだった。
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