はぢめてのCG集DLサイト様で発売中ですよ(゚∀゚)
【東方CG集(紅魔館編)】
◇お仕事・依頼募集中◇
絵・イラストのお仕事、依頼を随時募集中です。
もしもあればお気軽にメール、メッセなどでお声掛けください。
その他、アイマス、東方、ボカロ、etc…などで企画、1枚絵、挿絵などで描いて欲しいという方が居れば、またはゲスト依頼なんかも上記と同じようにお気軽にご連絡ください。
お待ちしております~(´ω`)
この度、スティッカムに登録をしました。
イラスト製作過程などを配信していきたいと思いますので、宜しかったらお気軽にお越しください(゚∀゚)
⇒
スティッカムマイページ
今更ですが、ピクシブのマイページもおまけにリンク先を明記しておきます。
⇒
pixvマイページ
今までうpしてきたアイマス動画、ニコ動へうpしてきた投稿動画は、コチラのページに公開投稿動画として纏めてありますのでどうぞ~(゚∀゚)
◆アイマス動画、ニコ動公開投稿動画ページへ◆
◇現在→アイマス動画10作品、オリジナル動画8作品。
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
校長の長い話を聞くだけの始業式は早々に終わり、教室へと戻ってきた真司達。
この後はホームルームがあり、そこで課題提出や、新学期に向けての予定発表などがある。
どちらかと言えば今日の予定は式よりもこの後のホームルームの方が重要だ。
だが、そのホームルームはすぐには始まらない。
始業式を終えた教師たちは職員室へ戻り、必要な書類やプリントなどを用意しなくてはいけないからだ。
その間生徒たちは教室で待機することになるのだが・・・皆それぞれにこの時は夏休みの思いでや土産話をするのが通例・・・だった筈なのだが。
いきなり転入生が来た今日は流石に例外のようで、クラスメイトたちはほぼ半々に分かれて葵と真妃の机の周りに群がっている。
(・・・よくもまぁ・・・)
二人に関して既に知っていた真司はそんな人の群れを達観していた。
葵の席の周りには男子が多い気がする。
皆がそれぞれに矢継ぎ早に質問をしている。
趣味、特技、好きなタイプ・・・良くある質問からマニアックな質問まで様々だ。
だが、そんな質問攻めにも葵は丁寧に敬語で答えていく。
(・・・明日からはうちのアイドルだな・・・)
既に周りの男子の数名は完全に入れ込んでいる様子だ。
ルックスが綾音と同じくらいに良い上に性格がきつくなく、優しい葵。
人気が出るのも無理からぬ話である。
(・・・それに比べて・・・)
視線を葵から真妃の机へと移す。
やはり人だかりが出来ているが、葵に比べて女子が多い気がする。
こちらでもやはり質問攻めが続いていた。
だが、質問をされている真妃の対応は葵とは真逆のものだった。
聞こえてくる真妃の答えは「・・・さぁ」とか「・・・別に」などと言ったとてもやる気の無い答えだけだ。
どう見ても印象が良いわけがない。
それでも人だかりがあるのは皆新しいもの好きなのか、珍しいものも見たさなのかもしれない。
「皆、そろそろ席に戻って」
例年通りだとそろそろ担任が来る頃合だ。
察した綾音が席を立ち、人だかりに近づくと皆を席へ戻らせる。
(・・・流石は委員長だぜ)
テキパキと皆を戻らせていく綾音。
言われたクラスメイトも渋々ではあるが、反抗したり文句を言うものはいない。
そこら辺は信用され、頼られている証なのかもしれない。
まだ自分の席の周りで数名立っていたりするものは居るが、騒がしいほどではなくなった教室内。
綾音は最後に真妃の席にまで近づくと自己紹介を始めた。
「こんにちわ、私は桜瀬綾音って言うんだけど、良かったら貴方の名前も教えてもらって良いかしら?」
真妃の最初の自己紹介(?)では名前すら言っていなかった。
やはり委員長としては名前くらいはしっかり覚えておきたいのだろう。流石である。
「・・・狐」
「・・・狐?」
真妃は何故か動物の名前を呟いた。
もしや偽名でも使うつもりなのだろうか。
(・・・それとも真妃って名前が偽名だったり・・・?)
真妃のことは基本的に信用していない真司はふとそんなことを考える。
「あんた・・・狐っぽいと思わない?」
「なっ・・・」
見た目からか、性格からか、何故か綾音を狐呼ばわりする真妃。
言われた綾音は驚きを隠せない。
(・・・狐・・・うん、分からんでもないな)
妙に納得してしまう真司。
聞き耳を立てていたほかのクラスメイトたちも賛否両論の様子ではあるが、頷いている者も居る。
「狐というか・・・女狐かしら」
「・・・」
更に続けざまに綾音を煽る真妃。
どうやら性格的に二人は反りが合わないようだ。
流石の綾音も初対面でこれだけ言われれば怒らない方がおかしいというものだ。
「・・・私が狐なら・・・さしづめ貴方は狸かしら?」
「・・・」
(おぉーいっ!!?)
綾音の思わぬ反撃に真妃の表情が小馬鹿にしたような笑顔から一気に険しいものへと変わる。
思わず真司は心の中で突っ込まずには居られなかった。
「・・・・・・」
「・・・・・・」
二人は黙ったまま睨み合っている。
両者とも、ガッチリ視線は合わせたままだ。
この二人に限って手が出るということはありえないとは思っていた真司だったが・・・
「・・・まぁまぁ、二人ともそこら辺にしとこうぜ・・・?」
気がつけば席を立ち、二人の間に割って入っていた。
「・・・そうね、席へ戻るわ」
「・・・」
綾音は真妃に背を向けると自分の席へと戻っていった。
一方の真妃は黙ったまま不機嫌そうに窓の外へと視線を移す。
(・・・精神衛生上宜しくないぜ・・・)
思わず溜息をせずには居られなかった。
「・・・何時までそこに居るの?邪魔なんだけど」
「・・・へぃへぃ・・・」
最後に真妃の悪態のオマケを頂いて自分の席へと戻る真司。
久しぶりの学校生活初日は今後にいきなり影を落として行ったのだった。
|
copyright © 2005 試験的なイラストぶろぐ all rights reserved.
Powered by
FC2ブログ.