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試験的なイラストぶろぐ
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対魔征伐係.92「陽那&霧月がやってきた②」


「・・・夕立か・・・」
窓の外から雨音が聞こえてきた。
既に時刻は夕方となっており、今は霧月と陽那が対戦している。
霧月にゲームを教え始めると、飲み込みが早いのか、要領がいいのか、素晴らしい速度で上達していった。
対人戦では技術よりも経験がモノを言うので、その点では二人には及ばなかったが、既に技術だけで言えばかなりのモノになっている。
あれから数時間。
霧月は二人とガチ対戦をしても良い勝負か、やや経験の差で劣っていると言ったところだ。
今まで片手程度だが、白星も取っている。
霧月自身、初めての対人戦なのか、楽しんでいるようだ。
陽那も友人がゲームに目覚めてくれて嬉しいのか、喜んで相手をしていた。
日ごろの仕事疲れもあってか、真司はそんな二人をソファーに座りながら眺めていた。
「・・・うぅん・・・折角だし、今日は夜通し遊ぼうかなぁ」
「・・・えっ?」
ゲームのちょっとしたロード時間中に時計に目をやった陽那が呟く。
霧月は素直に驚いた声を漏らす。
「もうこんな時間だけど、外は大雨だし・・・折角霧月がこうして新しい遊びに目覚めてくれたからさ」
「・・・お前は・・・またか」
確かに陽那の言う事は真司にも理解出来た。
もしも真司が友人の家へ遊びへ行って帰る頃合に夕立が来れば予定さえなければそのまま居座るだろう。
そしてこうした急な提案は陽那相手には既に慣れたものだった。
急にふらっと遊びに来て、そのまま夜通し泊り込みで遊んで翌日帰っていく。
男の一人暮らしする部屋に女性が・・・そんな青臭い考えは最初に少し思っただけだった。
相手が綾音や霧月だったらそれは考えることだが・・・
陽那相手では既にそんな気は全く起きないでいた。
陽那もそれを知ってか知らずか気軽に宿泊までするようになってしまったのだ。
「んじゃ、ちょっと電話するからタイムね」
そういうと陽那はテレビの音が入らない部屋の隅へ移動し、電話をかける。
恐らく実家の両親へ電話をしているのだろう。
「・・・あー、霧月ちゃんまで無理に付き合うことはないんだぞ?傘も貸すし、近くまで送っていくから」
「・・・え、あ・・・はい」
しばし呆然と何かを考えているような霧月を気遣い、言葉をかける。
陽那とは違い、あまりこの手のことに慣れているとは思えない霧月。
無理強いなど出来るわけがない。
「いつも通り私はオーケー取れたけど・・・霧月はどう?」
「・・・私は・・・」
やはりというべきか、陽那はあっさりと両親の承諾は得られたようだ。
別段嘘を言っている訳でもなく、素直にここに泊まると言って承諾をもらえる辺りが流石は陽那の両親と言うべきか。
反対に霧月は渋い顔をしている。
「・・・陽那は・・・泊まっていくの?」
「ん、もう連絡入れちゃったしね。霧月も折角だしさ~、どう?」
霧月はまた考え込んでしまう。
「でも、そんな急には・・・先輩の迷惑も・・・」
「いや、俺なら明日はバイトもないし気にしないでくれ。むしろ嬉しいくらいだよ」
「・・・え?」
真司の言葉に驚いたように硬直する霧月。
「・・・あ、いや、変な意味じゃなくてだな?大勢の方が楽しいって言う意味で・・・」
「あ、はい・・・」
二人の間に微妙な空気が流れる。
「それじゃ、霧月も泊まり決定ね」
「・・・ん、それじゃあ私も連絡・・・」
今度は霧月が携帯片手に部屋の隅へと移動する。
(・・・霧月ちゃんが家に泊まるとはな・・・これで陽那が居なければどれだけ・・・)
などと、口が裂けても言えないような失礼なことを考える。
(・・・逆か・・・陽那が居るから霧月ちゃんも・・・だなぁ・・・)
自問自答し、その結論にがっくりと肩を落とす。
「先輩、夕飯はどうしようか?」
「あー・・・いつも通りうちには何もないぜ」
「この雨じゃ買出しも面倒だしねぇ・・・」
「「出前でいいかぁ・・・」」
真司と陽那。
二人揃って料理は出来ず、面倒くさがりというダメさ加減が一緒だった。
「・・・霧月ちゃんもそれでいいか?」
「あ、はい、私もそれで」
霧月は買出しへ言っても良かったし、料理も出来る。
だが、そこは空気を読み、二人に賛同するのだった。


・・・・・・


「久しぶりのピザはいいものだなぁ・・・」
「・・・前来たときは確かカレーだったっけ・・・?」
小さいテーブルを三人で囲んでピザの入った箱を広げる。
大雨の中、宅配してくれたピザ屋のバイトに感謝しつつ久しぶりのピザを味わう。
久しぶりということもあってか、美味しく食べ進めて行く。
テレビを流しつつ、談笑しつつ・・・いよいよピザも残り僅かとなってきた頃・・・
「・・・ぷ」
真司の対面に座っていた陽那が真司の顔を見て思わず吹く。
「・・・なんだよ・・・」
丁度ピザを食べていたところだったので、食べ方が可笑しかったのだろうか。
「先輩、付いてますよ・・・?」
「む・・・またか・・・」
以前も霧月に指摘された気がする。
がっつき過ぎたのが災いしたかもしれない。
そんなことを思いつつ口の周りを拭うが・・・
「本当に世話の焼ける・・・」
「お・・・」
なかなか取れない真司を見て我慢できなくなったのか、陽那が手を伸ばし、取ってくれた。
「あ・・・」
「・・・へ?」
丁度中腰になり、手を伸ばしきっていた陽那の身体を横から霧月が強引に後ろへと引き戻す。
バランスの悪い姿勢だった陽那は肩口から胸辺りを霧月に抑え込められるような形で後ろへと倒れこむ。
重心を陽那へと傾けていたのか、霧月も一緒に倒れこんでしまう。
「いったた・・・もう、どうしたの?」
「ご、ごめん・・・その・・・髪の毛がピザに触れそうだったから・・・」
軽く床へと頭を打った陽那は後頭部を摩りながら霧月へと文句を言う。
「もー、それならそうと言ってくれれば良かったのに」
「えと、ごめん・・・」
心底申し訳無さそうに詫びる霧月に苦笑しながら答える陽那。
「ぬぁ・・・!?」
「「・・・?」」
そんな二人の耳に真司の驚嘆にも似た声が聞こえてきた。
「油断したぜ・・・」
見ると真司の白いジーパンが黒く滲んでいる箇所がある。
そして目の前の机の上もまた黒い液体が溢れている。
どうやら先ほど陽那が転倒した際に机に衝撃を与えてしまい、机の上のコーラを倒してしまったようだ。
「す、すいません・・・!!」
慌てて霧月がポケットからハンカチを取り出し、拭きはじめる。
陽那は机の上に零れたコーラを拭いている。
そして真司は・・・
「・・・霧月ちゃん」
「・・・はい?」
「その、なんと言うか・・・拭くのは・・・自分でやるからさ」
「・・・?」
「その・・・位置的な問題でな・・・?」
「・・・ッ!!?」


1p510.jpg


慌てていた所為か、今まで自分が拭いていた箇所を把握していなかった霧月。
真司に指摘され、冷静になると同時に理解すると、茹蛸よりも綺麗に赤く染まる。
「そ、そその・・・ご、ごめんなさいっ!!」
先ほどの数倍は慌てて真司の傍を離れようとした・・・その時。
「・・・あっ・・・!?」
当然といえば当然だが、慌てた拍子に机の角に身体をぶつけてしまい、先ほどよりも派手に机が暴れた。
おかげで陽那や霧月の飲み物も零れ、床へと流れ落ち・・・
「あぁ、ご、ごめんなさい!本当に・・・」
「霧月にそんなセンスがあったなんて始めて知ったわ・・・」
「ははは・・・」
どうしていいのか分からない様子の霧月を苦笑しながら眺める陽那。
真司もとりあえず笑うしかないと思った。
そして今夜は予想以上に苦労しそうだと予感するのだった。

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シンヤ(nanpP

Author:シンヤ(nanpP
・東方では始めて会った時からレミリア一筋。
・生粋の黒ニーソスキー。
・えろい。
・アイマスでは千早一筋。
・けいおんは澪。


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