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試験的なイラストぶろぐ
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対魔征伐係.88「久しぶりの仕事①」


「帰ってきてから一週間も待たずに仕事とはな・・・」
夏の夕方。
森林の中を早足で進んで行く真司の姿があった。
肩には竹刀袋を背負っており、久しぶりの仕事現場へ向かうところである。
「私たちは旅行を楽しんできたんだから今度は白鳥さんたちを楽させないとね」
「・・・早く片付けて帰りたい・・・」
真司の後方から激を飛ばす恵理佳と既に暑さで参っている雪菜が着いて来る。
人の出入りが滅多に無いような鬱蒼とした森の中を突き進んで行くと目の前に人だかりが見えてきた。


「中村さん、お久しぶりです」
「お・・・真司君、遅かったね」
旅行に行っていた所為で中村や今井と顔を合わせるのも随分久しぶりだ。
真司達は挨拶を済ませると何時もと違う現場の雰囲気をすぐに感じる。
「・・・ん・・・災忌は何処に?」
「あぁ、それなら・・・」
普段ならば現場に近づくと銃声の音が木霊して来ていた。
だが、今回はそんな殺伐とした雰囲気は無く、森の奥では警官たちが何やら調べている。
「中村さん、僕が・・・こっちに来てくれ」
中村の代わりに今井が三人を森の奥へと案内する。
言われるままに警官たちが集まっている場所へと案内されると、そこには予想外の光景があった。
「・・・コイツは・・・まさか・・・」
「そう、ここで亡骸になっているのは紛れもない災忌だよ」
そこには地面に横になり、ピクリとも動かない災忌の亡骸があった。
その外見は例えるならば猿と人間の中間・・・元々猿から進化したと言われている人類なので、その進化の途中のような見た目と言ったほうが良いかもしれない。
明らかに妖怪とは異なり、当然のように既存の生物でもない。
微かに漂う残り香のような霊力からもこの亡骸が災忌であることに間違いは無い。
体中に風穴が空いており、死因は明らかだった。
だが・・・
「・・・まさか、拳銃で・・・?」
「・・・あぁ、僕達も信じがたいことだけどね」
分かっていても確認せずにはいられない。
そして答える今井自身も未だに半信半疑のようだ。
そもそも対災忌要員として係の人間が仕事をしているのは災忌が持つ特有の力である、霊力の壁の存在ゆえである。
霊力の壁の前では既存の銃火器ではその力は大幅に減少され、満足に傷すらもつけることは出来ない。
だが・・・目の前の災忌は重火器どころか、短銃の射撃で倒されたのだ。
信じる方が難しい話だった。
「・・・その時のことを聞かせてもらっても?」
「あぁ・・・僕達は何時ものように発見情報を元に周囲を捜索していたんだ。
そして警官が発見し、何時ものように君達が来るまで時間を稼ごうと射撃を始めた」
淡々とその時の状況を話し始める今井。
ここまではいつも通りである。
「やはりいつも通りたいして災忌には効いていなかったんだ。せいぜい足を止める程度だった。
だけど・・・そのうち災忌の様子がおかしくなって来たのを感じた」
「・・・おかしく?」
「徐々に嫌がるような素振りを見せたと思うと、今度は後退して行った」
「・・・」
「更に射撃を続けていると・・・」
「・・・銃が通じるようになりこうなった、と・・・」
「そういうことだね」
状況は把握した。
最初は普段どおりだった災忌だが、時間が経つにつれ、壁が薄れ、最後には霊力の壁は消滅したというのだ。
だが、そんな話は聞いたことが無い。
そもそも霊力の壁は災忌の生まれ持っての能力であり、呼吸と同様に自然で何も浪費はしないはずである。
「・・・分かりました」
「・・・まぁ、最近はやたら頻繁に出現するようになっているし、その分質が落ちている・・・とかだと僕たちにも処理が出来るようになるんだだけどなぁ」
納得はせずとも理解した真司は今井の勝手な想像を聞き流し、その場を後にする。
帰り際に中村にも挨拶を済ませ、各々家路へ帰ることにした。
(・・・どうにも・・・腑に落ちんな・・・)
今井の言うとおり、災忌の弱体化ならば願っても無いことだ。
だが、真司には何処か引っかかるものがあった。


・・・・・・


翌日。
昨日と同じ森の中を歩いている三人の姿がある。
「・・・ったく・・・二日連続なんて初めてだぞ・・・中村さんの話しだと昨日のやつと似てるとか言ってたし・・・」
「また私たちが着いた頃には終わってそうだよね~」
真司と雪菜は昨日の無駄足があってか早足で急ぐことも無く、歩いて森の中を進んでいく。
「どのみち私たちが相手をした方が危険は少ないんだし、ほら、急ぐ!」
「おーう」「はーい」
今回は恵理佳を先頭に二人が連れられ、森の中を進んでいく。
程なくすると銃声が聞こえてきた。
どうやら今回はまだ倒されていないようだ。
昨日連絡を貰ってからここに着いたときよりも今日は時間が掛かっているはずだった。
「・・・急ぐか」
嫌な予感がした真司は表情を一変させ、銃声のほうへと走り出した。
「中村さん!」
「お・・・真司君、今回はまた力を借りることになりそうでね・・・」
「はい、後は任せて皆を下がらせてください」
現場に着くと、数人の警官が災忌へ向けて発砲を続けている。
見れば相手は昨日の災忌と同じように見える。
中村の合図によって発砲していた警官たちはその手を止め、素早く後方へと下がる。
こうして何時ものように三人対災忌の図式が出来上がった。


「・・・今回は消えないんだな・・・昨日のが偶々だったのか・・・」
各々が臨戦態勢になる。
真司も災忌を警戒しつつ真剣を抜くと、刀身をしっかりとコーティングする。
「・・・・・・微妙に昨日のとは違うな・・・」
いざ近くで対峙して見ると昨日の災忌とは身体の細部が違うことが分かる。
顔つきや体躯など、ほとんど同じではあるのだが・・・部分部分が変わっていた。
「・・・同種族か・・・」
今までも似たような災忌の群れを退治してきたことがある。
同種族、同じ災忌から生まれた災忌といったところだろうか。
「・・・こいつ、昨日のやつだよ」
「・・・昨日の・・・?」
いつも通りの陣形。
真司を先頭に、恵理佳が続き、後方に雪菜を置く。
後方に居た雪菜が思いがけない言葉を呟く。
「昨日のって言っても・・・昨日の災忌は今頃焼却されて灰になってるぞ・・・?」
「・・・うぅん・・・そうなんだけど・・・感じるのは昨日のやつと全く同じなんだよね・・・」
「同種族だからだろ?とりあえず、さっさっと片付けるぞ」
確かに見た目は昨日の災忌と似ているが、細部は違う。
昨日の災忌は確かに絶命していた。
同種族ならば似ている気配を出していても当たり前である。
詳しい話は後で聞くことにして、今は目の前の災忌を倒すことを優先させる。


「よし、行くぞ」
真司が先制すべく、駆け出す。
災忌も出方を伺っているようだ。
あと少しで接触する・・・そのタイミングで雪菜に後方支援をさせる。
周囲の違和感を感じた災忌は慌てて向かって右へ飛び退く。
右側へと追い込むように周囲を氷結させたので、作戦通りだ。
そしてこうなることを予め想定して動いていた真司の刃は迷うことなく災忌の接地の隙をつく。
だが・・・


「ッ・・・!?」
確実に災忌の身体を捉えたと思った刀身は災忌に触れる前に甲高い音をたて弾かれる。
予想外の出来事に急いで体勢を立て直す真司。
災忌はそれ見たことかと余裕顔に見える。
「・・・おいおい、昨日がアレだったからって固すぎだろ・・・」
しっかりといつも通り刀身には中和用に霊力でコーティングをしてある。
だが、それでも弾かれてしまった。
中和するには霊力が足りなかったようだ。
「・・・兄さん、大丈夫?」
「勿論、こんなもんで何とかなると思ったら大間違いだぜ」
基本的に負けず嫌いの真司。
以前、真妃と出会ったときに退治した巨大災忌に比べればまだ何とかなりそうな手ごたえはあった。
「雪菜、もう一度頼む」
「はーい」
雪菜の的確な援護により、災忌の動きの幅は徐々に狭められていく。
そして今一度、災忌へ向かう真司と接触するように誘導されていく。
今度はありったけの霊力を刀身に込める。
子供が捏ねた粘土のように粗雑なコーティングだったが、今はその霊力を最大限まで引き上げる。
「こん・・・なろうッ!!!」


1p506.jpg


一瞬、壁に遮られたような手ごたえがあったが、霊力と腕力を使って強引にその壁をぶち破る。
一度破ってしまえば後はそのままの勢いで災忌の上半身と下半身を別離させる。
断末魔と共に災忌はその場に横たわり、動かなくなる。
「・・・ふぅ・・・何だって今回はこんなに・・・」
真司がぼやき始めたその時だった。
「なっ・・・!?」
横になり動かなくなった災忌の身体から赤く淡い光を放つ人魂のようなものが空へと昇り、消えていった。
急いで災忌の亡骸の元へ行き、調べてみるが何処も変わった様子は無く、ピクリとも動かない。
「・・・多分・・・あれが本体・・・かなぁ・・・」
災忌の亡骸を調べていた真司に雪菜が声をかける。
「本体ってことは・・・」
「・・・また・・・現れる?」
真司の言葉の続きを恵理佳が代弁する。
「・・・多分・・・それも明日か近日中に」
「・・・なるほど・・・より弱点を補強して・・・か」
雪菜が言っていた通り、昨日の災忌と今日の災忌が同一だとすれば・・・今後の展開は容易に想像が出来る。
「・・・でも・・・」
「・・・あぁ、そんな災忌は聞いたこともないし・・・早いうちに何とかしないとな・・・」
真司と同じく嫌な予感がしたのか、不安そうな表情になる恵理佳の気持ちに答えるように真司は返事した。




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