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試験的なイラストぶろぐ
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対魔征伐係.87「海へ行こう⑨/アフター」


(・・・遅いな・・・)
海旅行から帰ってきて初めての週末。
真司はバイト先のファミレスに居た。
ランチタイムのピークは過ぎたものの、流石に週末だけあって家族連れやカップルなどで店は混雑している。
そんな滅多にこんな混んでいる時に来ることは無いのだが、思うところがあってこうして人を待っているのだ。


・・・・・・


・・・数日前。
旅行から帰ってきた当日の夜。
心身ともに疲れきっていた真司だったが、まだ旅行は完全に終わったわけではない。
目の前に堂々と置かれた土産イルカを何とか処理しなくてはいけない。
(・・・幾ら借りがあるとは言え・・・こんなものを買わせやがって・・・)
目の前に置かれているプリティーなイルカを忌々しそうに睨む。
こんなもの、頼んだ本人も貰っても仕方が無いだろう。
そう思った時だった。
「・・・良いこと思いついた」
思わず閃いた名案を実行するべく、携帯電話を手に取る。
着信履歴から郁へ電話をかける。
呼び出し音がしばらく鳴り・・・
『んー、どうした~?』
「いや、ちょっと話があって・・・」
真妃に頼まれた土産を渡したいので連絡を取ってくれと頼んだ。
何なら自分が渡しておこうかと言うありがたい申し出があったのだが、自分で出費した土産である。
出来るならば自分で渡したい。
そんな最もらしい言い分で郁を言いくるめた。


・・・・・・


・・・そして郁づてに伝えた約束の場所と日時が今日この場所なのだ。
だが、なかなか真妃は現れない。
もしや忘れられているかスルーされたか・・・そう危惧した時だった。
「・・・お・・・?」
見慣れた二人組みが来店してきた。
自分のバイト先と言うこともあり、予めホールの人間には来たら案内するように頼んである。
そんなバイト仲間に案内され、真司の座っていた席の対面に真妃と葵が座りながら挨拶を交わす。
「日比谷さん、こんにちわ」
「すいません、わざわざ」
座るときに軽く会釈すると同時に丁寧に挨拶をしてくる葵に対しては真司も丁寧に返す。
もう一人に至っては挨拶すらしてこない。
葵は相変わらずのメイド服である。
満席とまではいかないが、混雑している今の店内ではとても目立つ。
だが、少し前のメイドブームの影響か、ファミレスという場所柄か・・・
席の横を通り過ぎていく客が横目に見ていく程度で皆が皆、葵に注目しているわけではない。
店内のウェイトレスの方が華やかでそちらの方に目をやっているのだろう。
何も知らない客から見ればバイトが着替えずに食事休憩している・・・と見えなくもない、気がした。
「・・・で、何?」
「あぁ、少し前に電話で話した土産をな」
第一声から不機嫌そうに言い放つ真妃。
最早慣れたもので、素直に返す。
「・・・土産・・・あぁ、そんなこともあったわね」
完全に忘れていたのか、しばらく考え込んだ後に思い出したようだ。
「・・・それで、これが葵さんに」
「まぁ・・・わざわざありがとうございます」
ポケットに入れていたイルカのキーホルダーが入った小さな紙袋を葵に手渡す。
素直に喜んでくれているようで渡した側としても素直に嬉しい。
「・・・んで・・・お前に言われたモノはちょっと待っててくれ」
「・・・?」
続いて真妃に渡す土産なのだが、真司は席を立ち、店の奥へと消えていった。
不思議そうな表情でその後を目で追う真妃。
しばらくすると真司はあの巨大イルカを抱えて帰ってきた。
一メートル近くはある巨大イルカ人形である。
真司が持って店内を移動するだけで店中の視線が集まる。
「これがお前の言っていたあの店で一番高い品物だ」
「なっ・・・」


1p505.jpg


その巨大イルカを見て言葉を無くす真妃。
まさかこんなものが出てくるとは夢にも思っていなかったのだろう。
「こ、こんなもの、居るわけないでしょ!?」
当然の反応だった。
恵理佳や雪菜だったら喜んで貰いそうだが、真妃の性格を考えれば付き合いの浅い真司でもこうなることは容易に想像できた。
只でさえ巨大イルカの所為で店内の注目を浴びている。
そこへ来てメイド姿の葵も居る。
今となっては店内の誰もが目をやる注目の席になっていた。
そんな視線を感じてか真妃は見たことがない慌てぶりである。
完璧に真司の思惑通りだった。
「・・・俺だっていらないけどさぁ・・・誰かが一番高い物買って来いって言うからさぁ・・・全く俺としては利用価値のないものに諭吉出して来たんだけどさぁ・・・」
「ぐっ・・・」
当然のように返しも準備万端である。
考えてあった反撃をしっかりと行う。
流石の真妃もこうなってしまってはどうしようもないようだ。
「わ、分かったわよ・・・さっさっと渡して」
「喜んで」
ヤケ気味になった真妃に巨大イルカを喜んで手渡す真司。
巨大イルカが動いたことでまた店内の視線が集まる。
そして問題はこの後である。
この後真妃はこんな巨大イルカを抱えて混雑のピークと言っても過言ではない繁華街を通っていかなくてはならない。
報復というにはいささかやりすぎという程の威力が予想される。
真司は前もってバイトの無い日の夜にここまで運んであった。
真司本人も週末の混雑時に人ごみを掻き分けてこんなものを運搬などはしたくない。
巨大イルカは数日間、店内にある休憩室に安置されていたのだ。
「あぁ、もう!葵、帰るわよ!」
「お嬢様、折角頂いたお土産を・・・」
店内の視線に耐えかねたのか、イルカを席に置き去りにし、その場を離れようとする真妃。
「そんなもの、葵が持ってきてよ!」
(・・・む・・・)
今日も仕事ではないので葵はあの巨大なバックを持ってはいない。
手ぶらである。
当然のように巨大イルカを持とうとすれば楽に持てる。
だが・・・
「いえいえ、折角お嬢様が頂いたものですし、お嬢様が是非」
「・・・あぁ、もうぅッ!!」
(・・・流石だぜ!葵さんッ)
葵ならばきっとこうしてくれると期待していた真司は思惑が当たり、内心ガッツポーズを取る。
観念したのか、真妃はイルカを乱雑に取り、乱雑に持とうとするが・・・
そこは巨大イルカ。
下手に持とうとすれば地面へと擦れてしまう。
しばらくあれこれと持ち方を研究し・・・結局は抱えるような形に落ち着く。
「・・・ぷ、似合ってるな・・・」
まるで子供が大きな人形を買ってもらったときのような可愛い格好だった。
本人からすればみっともない、情けない格好なのかもしれないが。
「・・・覚えておきなさいよ・・・」
これでもかと恨みを込めた捨て台詞を吐き、真妃は早足で店を出て行った。
「それでは失礼しますね。今日はありがとうございました。色々と」
「いえ、こちらこそありがとうございました。色々と」
来たときと同様に葵は軽く会釈をすると早足で真妃の後を追い、店を出て行った。
(・・・葵さんが居れば真妃もなんてコトはない気がしないでも・・・ないな・・・)
葵とはある一点で気が合いそうな予感がする。
そんな馬鹿なことを考えていた真司だったが・・・
(・・・しかし・・・あそこまで嫌がっていてもきちんと持って帰るんだな・・・意外と律儀なのか・・・?)
言動からすればとてもそうは見えないが、人は見かけに何とやら。
もしすかするとああ見えて律儀なのかもしれない。
今度会ったときの報復も恐かったので、その対策も練っておくことにした真司だった。




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シンヤ(nanpP

Author:シンヤ(nanpP
・東方では始めて会った時からレミリア一筋。
・生粋の黒ニーソスキー。
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・けいおんは澪。


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