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試験的なイラストぶろぐ
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対魔征伐係.85「海へ行こう⑦/途中経過」


「・・・それで、まだ明日もあるが・・・どうなのさ?」
「・・・うん、なかなか・・・良い感じだとは思っているが・・・」
二日目の夜。
今日は一日中海を満喫した一行。
その分疲れたのか、夕方近くに旅館へ戻るとぐったりと夕食の時間まで部屋で過ごした。
夕食の後は温泉へ浸かり、各々最終日へ向けて遊び疲れを癒していた。
そんな中、真司は凌空を連れて部屋の外へ出ると旅館内にあるサロンへとやってきていた。
郁との進展具合の途中経過を聞くためである。
「へぇ・・・それは何よりだ」
「あぁ、真司の後押しもあったおかげでな。今まで知らなかったこととか色々聞かせて貰えたし」
凌空は嬉しそうに郁と話した内容を誇らしげに伝えてくる。
今までは学校で偶に隙を見て立ち話をする程度だった二人が昨日今日とじっくり会話する時間が出来たのだ。
当然のように今まで知らなかったことや聞きたかったことなども聞いたのだろう。
「それじゃ、この旅行が終わったら次は何時遊ぶんだ?」
「・・・え?」
真司は当然のように聞いてきた質問だったが、凌空にとっては予想外もいいところだった。
「・・・なんだ、旅行の後の約束とかしてないのか?」
「・・・全然?」
「・・・まぁ、明日もあるしいいんだが・・・出来るうちにしておかないとまた旅行前に逆戻りになってしまうぞ?」
「・・・それは・・・確かにありえる・・・」
今回の旅行はたまたま凌空が郁と良いタイミングで会えたのでこうして同行しているが・・・
また旅行が終われば以前と同様にいいとこ校内での立ち話程度・・・そうなってしまっても何ら不思議ではない。
「・・・ちょっと郁先生と話してくるわ」
「だな、話せるうちに話しておけ」
真司の話を聞いて不安になったのか、郁と話すべく部屋へと戻る。


・・・・・・


「郁先生居る?」
部屋へと戻ると見回しても郁の姿は無かったので、三人娘へ所在を聞いてみる凌空。
真司は後は任せたとばかりにごろんと畳に横になってしまった。
「郁先生なら・・・少し前に外へ行くって言ってたわよ」
「多分、海じゃないですか?」
凌空の問いかけに綾音と恵理佳が答える。
「分かった、ちょっと俺も出かけてくる」
「気をつけて」
「頑張ってね~」
すぐさま踵を返し、部屋を出て行く凌空。
そんな凌空に声援で送る恵理佳と雪菜。
真司ではなくとも、昨日今日の凌空の言動を見ていれば誰でもその気持ちは分かると言うものである。
「・・・青春だねぇ~」
「雪菜ちゃんも同い年でしょ・・・」
雪菜の実年齢を知らない綾音は素直なツッコミを入れる。
「・・・兄さんは・・・」
凌空と郁のことで真司に聞いてみたいことがあった恵理佳は畳の上でだらけていた真司へ声をかける。
「・・・ぐぅ・・・」
「・・・」
横になったのは数分前の筈だが、既に真司は夢の中だった。
深いため息を吐きながらも、二人の仲を願う恵理佳だった。


・・・・・・


夜の海辺。
流石に人の姿は無く、目の前には月に照らされた水面が揺れている。
旅館から目と鼻の先にあるため、浴衣姿のままでも気軽にここまでは歩いてこれる。
凌空もまた浴衣にサンダルという軽装で海辺までやって来た。
(・・・居た・・・)
綾音の話しの通り、郁は誰も居ない砂浜で海を眺めていた。
心なしか、多少近づきがたい雰囲気があったが、ここまで来ては後にも戻れないので意を決して近づく凌空。
「・・・郁先生、散歩ですか?」
「・・・青砥か」
滅多に海を見ることの出来ない自分たちにとって見れば、夜の海辺を散歩したくなる気持ちはよく分かる。
「・・・まぁ、そんなところかしら」
「・・・こうして静かな海って言うのもいいものですね」
初日から今まで、常に海辺には他の海水浴客も当然のように居たので、このような静かな海というのは初めてだった。
何よりも月明かりに照らされた海辺というシチュエーションが神秘的である、普段とは違った雰囲気になる。
「・・・そうね・・・」
「・・・」
普段は常に笑っていることが多い郁。
滅多に真面目な表情を見ることは出来ない。
仕事で付き合いのある真司ならば別だが、校内でしか郁と接する機会のない凌空にとっては郁の真面目な表情は珍しく思えた。
更にその場の雰囲気の所為もあってか、しばらくの間、二人は喋ることなく夜の海を眺めていた。
「・・・こうして居ると・・・普段の喧騒が嘘のようね」
「・・・そう、ですね」
凌空に対しての言葉ではあるのだが、何処かそれは呟くような誰に言うでもないような口調だった。
「・・・やっぱり、人間平和が一番よねぇ・・・」
「はは、そうですね」
まるで今まで修羅場に居たかのような郁の言葉におどけながらも笑顔で答える凌空。
「郁先生は忙しそうですし」
「・・・まぁ、ちょっとねぇ・・・」
「俺たち学生は夏休みもあるけど、先生はないですしね・・・」
「あはは、そうねぇ、先生も楽じゃないわ」
凌空に心配をかけまいとの笑みなのか、笑って答える郁。
「・・・」
「・・・ん~?どうかした?」
「い、いえ」
郁と遊びの約束をするためにここまでやって来た凌空だったが、流石にそんな話を聞かされてはしり込みしてしまう。
忙しい仕事の中、折角の休日を自分と過ごすために使って貰っていいのか。
そんなことを考えてしまう凌空は言うに言えないで居た。
「・・・・・・」
「・・・・・・」
言いたいことはあるのだが、言えないでいる凌空。
そんな何とも言えない間と空気がしばらく続いた。
「・・・ん~」
「・・・?」
不意に郁が呟く。
思わず過敏に反応してしまう。
「またいつかこうして来たいものね?」
「・・・」


1p503.jpg



凌空は思わず言葉を返せなかった。
今まで真面目な顔をしていた郁が不意に笑顔になったから。
そして、その投げかけてきた言葉の内容。
それは些細な、またいつかこうしてみんなで海へ遊びへ来ましょう。そんなありふれた言葉だったのかもしれない。
だがそこにはみんなという単語は無かった。
万が一にもそれは自分だけと、と考えるのは妄想が過ぎるのかもしれないが。
だが、その笑顔と言葉からそう連想してしまっても仕方が無い雰囲気もあった。
「は、はい・・・!でも、その前に・・・」
「前に?」
このチャンスを逃すまいと流れに乗って凌空は旅行が終わってからの遊ぶ計画を郁に打ち明けた。
それを聞いた郁は仕事の無い日が決まったら連絡を入れると約束してくれた。
結果的に今回もまた、郁にリードしてもらった形となった凌空だったが、何時かは逆転する日も来るのかもしれない。
かも、知れない。


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シンヤ(nanpP

Author:シンヤ(nanpP
・東方では始めて会った時からレミリア一筋。
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・えろい。
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・けいおんは澪。


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