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【東方CG集(紅魔館編)】
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夏の夜道・・・一人駅前へ歩いている真司の姿があった。
アルバイトも終わり、家路へ着こうとしていたが・・・
今日は客足があまり多くはなく、終始ぶらぶらとバイト仲間と話したりして過ごしたので仕事をしたという実感すら沸いていなかった。
おかげでバイト疲れなどは微塵も感じておらず、翌日も夏休みで早起きする必要性はない。
そして家へ帰っても特にするべきことはなく・・・今の時間では友人へ連絡を入れるのも憚られた真司は深夜まで開いている駅前のゲーセンへ行くことにした。
・・・・・・
(・・・ここだけはこんな時間でも明るいんだよな・・・)
いくら夏休みとは言え、既に日付変更間近の今の時間帯には滅多に人と遭遇することもない。
だが、そんな時間でもこのゲーセンだけは常時誰かしら居るのだった。
自動ドアを跨ぎ、様々なゲーム音が聞こえてくる店内へと歩を進める。
この独特の雰囲気を感じるとゲーセンへやって来たと言う実感が沸いて来る。
(・・・ん・・・?)
何をするかと店内を回っていると見知った二人組みを見つける。
真司としてはあまり会いたくはなかったが、人が沢山居るわけではない店内。
どうせ何時か見つかるのならこちらから挨拶をしに行ったほうがまだ穏便に進められそうだったので自分から挨拶をしに行くことにした。
「・・・よう、こんな時間にこんなとこで何してんだ?」
「・・・馬鹿じゃないの?場所を考えれば聞くまでもないでしょ」
「・・・」
適当に笑顔で挨拶をするも冷ややかな口調と表情で一蹴されてしまった。
「日比谷さん、こんばんわ」
「あ、どうも・・・こんばんわ」
真妃とは違い、丁寧に挨拶をしてきてくれた葵にはこちらも丁寧に挨拶を返す。
葵は一人ガンシューをプレイしている真妃の隣でその姿を眺めているだけのようだ。
それでも暇そうにも見えず、満足気にすら見える。
「葵さんはゲームとかはしないんですか?」
「はい、私はお嬢様の隣で見ているだけで十分ですので」
やはり本人は満足しているようだ。
だが、こんな時間に少女二人でゲーセンとは珍しい・・・それも今では古い考えなのかもしれないが。
(・・・むしろ、葵さんの服装じゃ・・・今の時間のほうが都合がいいのか・・・?)
葵は以前に出会ったときと同じくメイドのような服装(メイドなのだが)をしている。
どう見てもコスプレにしか見えない格好で昼間に人ごみの中を移動しては目だって仕方がないだろう。
ならば今のような時間帯の方が・・・とは考えすぎなのかもしれない。
「・・・真妃はゲーセン好きなのか?」
「普通」
「・・・」
たった一言答えるだけでも面倒そうに呟く。
だが、真妃の答えは真実ではないと思わざるを得ない。
何故なら真妃の腕前がそれを物語っている。
真妃のプレイしているガンシューは最近出たばかりのモノだ。
それを二丁拳銃スタイルでプレイしている。
それだけでも素人ではないのだが。
画面に湧き出てくる敵を出現と同時にヘッドショットで倒していく。
当然のようにライフは減っていない。
ここまでなら、戦闘でも銃を扱う真妃が出来ても不思議はないのだが・・・
何の違和感もない壁や、背景を撃ち、アイテムやライフをゲットしてる。
素人目にはそんなところに撃っても意味がないとしか思えないような場所だ。
とてもではないが、並みの人間が出来るプレイスタイルではない。
もしかすると真司以上にゲーセン好きなのかもしれない。
だが、ここでそれを言ってもまた何か言われるだけなので、言わないでおくことにした。
(・・・まぁ、俺は俺で何かするか・・・)
何時までも隣で見ていてもアレだったので、二人に挨拶だけして真司はアーケードゲームの方へとやって来た。
丁度最近出たばかりの格闘ゲームがあったので、練習ついでにプレイすることにした。
・・・・・・
練習をしながら進めていき、そろそろクリアー目前と言った所で・・・画面に乱入者の表示が出る。
(・・・こんな時間でも来るやつはいるんだなぁ・・・)
流石はここら辺でも珍しい深夜営業のゲーセンである。
そんなことで感心しながらも対人戦を始める。
・・・・・・
(・・・つ、つえぇ・・・)
結果は一ラウンドも取れずに真司の惨敗だった。
相手の動きはゲームに自身が多少はある真司から見ても素晴らしく、プレイヤーが気になった。
もしかすると顔見知りや見たことのある常連のプレイヤーかもしれない。
そう思い、反対側の台へと回り込む。
「・・・」
「・・・あら?何処のヘタレかと思ったら・・・やっぱりヘタレだったのね」
「・・・お前かよ・・・」
真司を打ち負かしたのは先ほどまでガンシューをしていた筈の真妃だった。
ガンシューの腕前は素晴らしかった。
だが、まさか格闘ゲームまでこれほどとは誰が予想しただろうか。
女性の格闘ゲームプレイヤーも少なくはないが・・・ここまで上手いヤツには会ったことがなかった。
「・・・くそぅ、リベンジだ」
「・・・なら、負けたほうは罰ゲームでもどうかしら?」
「・・・何?」
もう一度だけ対戦しようと思った矢先、真妃から思いがけないことを言われた。
「まぁ、自身がないなら無理にとは言わないけど」
「・・・やってやるさ、見てろよ?」
正直、先ほどの戦績を見るとキャラ相性や性能ではなく、完全に腕前で負けていたので自信は無かったが、ここまで露骨に挑発されては乗らないわけにはいかなかった。
・・・・・・
「じゃあ・・・そうねぇ・・・これから夜食でも奢って貰いましょうか?」
「・・・くそぅ・・・」
真司の必死のリベンジもやはり一ラウンドも取ることは出来ず、完敗のうちに終わった。
そして先約どおり、罰として深夜のファーストフード店で夜食を奢るコトとなってしまった。
(ファミレスではないだけ良心的なのかもしれないが)
真司はへこたれながらも二人を連れ、ゲーセンを後にしたのだった。
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