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対魔征伐係.69「深夜の二人②」


「さて・・・まだまだ残っているんだし・・・アンタ達の仕事なんだから、もっとテキパキ働きなさいよ」
真妃は辺りを見回し、まだまだ残っている災忌の群れを眺めながら三人へ命令する。
「あ・・・は、はい」
「はいはい、言われなくてもやりますよ~」
恵理佳と雪菜はそれぞれ言われるがままにまた眼前の災忌退治へと乗り出していった。
「ほら、ヘタレも行きなさいよ」
「・・・へぃへぃ・・・」
きっとコイツには何を言っても無駄だと思った真司もまた大人しく戦線へ復帰する。


その後、真妃が加わった戦闘はそれまでとは比較にならないほどの効率だった。
扱う武器、戦術の差もあるが、真司たち三人分の働きを真妃一人でこなしている。
群れなす災忌の頭部を的確に撃ち抜き、一撃で仕留めていく。
それどころか三人の援護射撃まで時折混ぜてくる。
まさに一人で数人分の働きをしていた。
(・・・しかし・・・あの子は・・・?)
そんな優勢になった戦況の中、真司は真妃の傍に居るもう一人の少女に目をやる。
真妃が一騎当千の働きをしている中、少女は何もせずに立っているだけだ。
その独特の服装と、背中に背負った身の丈ほどはあろうかと言う大きなゴルフバックのようなモノが目に付く。
真妃の戦闘を眺めながら時折応援などしているが、当然のように災忌はそんな少女も狙ってくる。
だが、少女は驚くことも戦うことも無く、微動だにしない。
少女を狙ってくる災忌は全て真妃の弾丸が撃ち滅ぼしていった。
その行動から一般人ではないことは確実だったが、何のためにここに居るのかが甚だ謎だった。


・・・・・・


「・・・ふぅ・・・片付いたか・・・」
大広間には幾重にも災忌の骸が折り重なっている。
独特の嫌な臭いが充満しており、一刻も早く脱出したいところだ。
だが、そんな最中・・・地面が揺れた。
「・・・なんだ・・・?」
次の瞬間、床のアスファルトをぶち破り、巨大な災忌が這い上がってきた。
その風貌からして辺りに散乱している災忌のリーダーか親と言ったところだ。
「・・・」
「ええぇぇ~・・・」
そのあまりの巨大さに恵理佳と雪菜も驚きを隠せない。
学校の体育館ほどはあろうかと言うこの大広間の半分程埋め尽くすその巨体は威圧感十分だった。
「やっと本命のご登場ね」
「・・・勘弁してほしいぜ・・・」
真妃は待ってましたと言わんばかりの余裕の表情だ。
対して真司は既にヘトヘトになっており、この相手を倒すのには骨が折れそうだった。
「無駄なリスクは背負わなくて良いから、アンタ達も時間を稼ぐことだけに集中しなさい」
「・・・どういうことだよ?」
目の前の巨大蟷螂は既に臨戦態勢になっている。
こちらも体勢を整えていると三人にまた真妃から命令が下る。
「五月蝿いわね。いいからさっさと始めるわよ」
「・・・」
真司の当たり前の質問は即座に却下された。
「・・・兄さん、ここは・・・」
「分かってるって・・・あぁ、くそ・・・行くぞ!」
恵理佳に言われなくとも、今の状況では策がある様子の真妃に従うのが最も得策であることは分かっていた。
「ローリスクローリターンで時間を稼ぐ、あの性悪がなんとかするって言ってるからな」
「・・・兄さん、あまりそういうことは・・・」
「は~い」
不満いっぱいの表情だったが、真司は二人に行動を指示すると既に巨大蟷螂の相手をしていた真妃へと続く。


真妃の弾丸は巨大蟷螂へと撃ち込まれるも、体に届いていないように見える。
先ほどの災忌の数倍、数十倍はあろうかという巨体だ。
それだけ体の周りを覆っている防護膜は分厚いのだろう。
通常サイズの災忌に何の力も持たない警官が発砲しているようなものだ。
まさに、時間稼ぎにしかならない。
「葵、準備なさい!」
「畏まりました、お嬢様」
真妃に命令されたロングヘアーの少女、葵と呼ばれた少女は背中に背負っていた大きなバックを開く。
(・・・なんだ・・・?)
真妃の言葉につられる様に葵の方に目を向けた真司はそのバックから出てきたモノを観察する。
薄暗く、良く見えなかったがなにやら鉄パイプのような大きく長い筒状の物が見える。
葵はそんな筒状の物を何本か取り出し、作業を開始する。
(・・・アレは・・・マジか・・・?)
やがて薄暗い闇の中でもそれが何なのかがハッキリ見えてくる。
「準備完了いたしました、何時でも・・・どうぞ」


1p482.jpg


葵が抱えていたのは巨大な銃・・・ライフル、砲と言うべき重火器だった。
どう見ても少女が、人が扱うようなサイズではない。
薄っすらと砲を抱えている腕が光を帯びていることから霊力により物理的なサポートをして扱っているようだった。
「いいわ、外さないでよ?」
「・・・承知しました」
真妃の合図と同時に、手馴れた様子でバックの中にある鞄から砲に勝るとも劣らない巨大な弾丸を取り出し、充填・・・そして・・・
「うぉッ!?」
辺りに爆音が響く。
同時に巨大蟷螂の眉間に風穴が空く。
二度目の閃光。
同時に今度は首に風穴が出来る。
三度目の射撃。
同時に胸に風穴が出来る。
「上出来ね」
「有難う御座います」
あれほど真妃の銃弾をものともしなかった巨大蟷螂は奇声を発することも出来ず、その場に崩れ去った。
比較的薄かった災忌の首を撃ち抜いた弾丸はその後ろの壁すらも貫通している。
(・・・どんな殺傷力だ・・・)
葵が何のために真妃と共に居るのかが良く理解出来た真司だった。


・・・・・・


戦闘を終え、まだ自己紹介をしていなかった恵理佳と雪菜は真妃へお礼を言う意味も兼ねて紹介をすることにした。
「先程はありがとうございました。私は・・・」
「高嶺家の一人娘でしょ?そっちの小さいのは確か雪女だったかしら?」
「小さいのって何よ!雪菜って言う名前があるんだから!!」
「別に妖怪の名前なんて興味はないわ」
恵理佳の自己紹介も真妃の一言で片付けられてしまった。
雪菜に至っては紹介すらされていない。
「ま、一応こちらも紹介くらいはしておくわ・・・葵」
「はい、お嬢様の専属メイドをさせて頂いております守随葵と申します。以後お見知りおきを」
真妃の後ろから一歩だけ前へ出て三人へ自己紹介をする葵。
真妃とは対照的に非常に丁寧で柔らかい印象を受ける。
「あ、どうも・・・こちらこそよろしくお願いします」
相手がこう丁寧に出られると真司もまた物腰丁寧に返すしかない。
「まぁ、明日からは私たちもこの町で仕事するから・・・ヘタレ係は平和に学校生活でも満喫してなさい」
「・・・」
面と向かって嫌味を言われても真司は反論することは無かった。
だが、その手は怪しく動いている。
「に、兄さん・・・何・・・」
恵理佳が真司を制止しようとした瞬間、結界術の印は完成してしまった。
「は・・・?」
刹那、真妃の周囲は淡く光る結界で覆われていた。
しかも一畳程の狭いものだ。
真妃は何もすることは出来ず、気がつけば檻の中といったところだった。
「ちょ、ちょっと!!アンタ何考えてるのよ!!」
「悪い、手が滑った」
「ふざけないるんじゃないわよ!!早く解きなさいよ!!!」
係の、退魔師の中でも結界術を扱えるのはごく僅かな者のみである。
結界術は術者か同じく結界術を扱えるものにしか解くことは出来ない。
「・・・よし、帰るぞ」
「は~い」
真妃の言葉は耳に入っていないかのようにして真司は二人を連れて部屋を出ようとする。
雪菜も賛同しているようで後に続く。
「ちょっと!!待ちなさいよ!!」
「あ、その・・・多分一時間くらいで解けると思うので・・・」
恵理佳も申し訳無さそうにその場を後にする。
恵理佳の場合は兄の気持ちを汲んでのことだったのだが。
「・・・・・・」
「・・・・・・」
その場に本当に残されてしまった二人。
「困りましたね・・・お嬢様」
「・・・葵・・・アンタ止めようとすれば止められたでしょ・・・」
「いえいえ・・・こうして困り果てているお嬢様もまた・・・」
「・・・どいつもこいつも・・・」
深夜の廃工場に楽しそうな少女の笑い声と大きな溜息が響いていた。



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シンヤ(nanpP

Author:シンヤ(nanpP
・東方では始めて会った時からレミリア一筋。
・生粋の黒ニーソスキー。
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