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試験的なイラストぶろぐ
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対魔征伐係.63「勉強会③」


無事に晩御飯も済ませ、勉強を再開させ・・・時計の短針が九時を指し示した頃。
室内に携帯の着信音が鳴り響く。
「あ、ちょっとごめん」
「おぅ」
綾音の携帯だったらしく、机の上に置いてあった携帯を取り、電話に出る。
他人の電話内容を盗み聞きするような趣味もないので、途中だった数学の数式に取り掛かる。
「・・・え?今から・・・?」
「・・・ん?」
不意に驚いたような声を上げた綾音に思わず顔を上げて反応してしまった。
その一文と声色から察するに今から綾音の部屋に誰か来るようだ。
だが、来るなら来るで自分は帰ればいいし、綾音が断るのならそれでいい。
そう考えた真司はまた教科書に目を移す。
ところが・・・


「あーやーねぇー♪」
「「・・・・・・」」
玄関から飛び切り元気のいい声が聞こえる。
玄関の外からではなく、内側からだ。
思わず呆気に取られる二人。
だが、事態を把握した綾音は急いで玄関へと向かう。
「ちょ、ちょっと!来るならもっと事前に・・・!」
「サプライズで驚かそうと思ってね~・・・?・・・ん、誰か来てるの?」
玄関からは綾音のほかに少女の声が聞こえる。
会話内容、対応からするに友人のようだ。
真司は聞き覚えのない声だったので、少なくともクラスメイト、バイト先の知り合いではない。
「え、っと・・・ううん、誰も?」
「ふぅん・・・?まぁいいや、入っていい?」
真司の靴を見ての質問だったのか、何とか誤魔化す綾音の声が聞こえた。
そして、誤魔化したということは、このままここで見つかると具合が悪い。
(・・・どうするか・・・)
考えつつ、机の上に散乱していた勉強用具一式を鞄に詰め込み、適当な物陰へと押し込む。
後は真司自身が何処かへ隠れるだけだ。
玄関先では綾音が必死に時間を稼いでいるが、何時まで持つか。
友人も雪菜や陽那のようにアクティブな性格のようでいつ強引に入って来てもおかしくはない。
急いで辺りを見渡す。
リビング・・・隅々まで綺麗に整頓されていて、とても成人男性が隠れられそうな場所は無い。
寝室・・・ベッドがあるが、冬場だったらまだしも、夏場のベッドなど薄地のタオルケットがある程度でやはりここに隠れるのも無理がある。
キッチン・・・友人がキッチンまで来なければいいが、冷蔵庫に用でもあって来ようものならアウトだ。
(あぁ・・・くそぅ・・・押入れか・・・!?)
寝室に押入れらしき襖を見つける。
足音を立てないように移動し、ゆっくりと襖を開ける。
(・・・ダメか・・・)
中はやはり綺麗に整頓されており無駄はなく、隅々まで上手く収納されている。
とてもじゃないが入るような空間はない。
いよいよ持って大ピンチだった。
(・・・トイレ・・・?ダメだな・・・あぁ・・・くそぅ・・・!!)
周りに見える箇所ではダメだと判断した真司は抜き足差し足でリビングから出てすぐの浴室へ移動した。
前回ここに来たときに場所は把握していたので、玄関先で話し合っている二人には見つからずに何とか浴室内へ入ることに成功した。
(・・・ま・・・少しの辛抱だろ・・・)
電気すらつけられないの薄暗い浴室の中、一人ボケッと座って時間が過ぎるのを待つことにした。


・・・・・・


やがて二人の話し声は玄関からリビングへと移動し、会話内容こそ聞こえないものの、未だに友人が居ることは確認できた。
真司が浴室に入ってどれほど経過したのだろうか。
ここからならリビングにいる二人にばれずに外へ出ることは可能だが、鞄がリビングに隠してある。
その中には携帯や家の鍵もあるので、このまま帰っても家へ入ることすら出来ない。
仕方ないので勉強疲れでだるくなっていた頭を休めるためにも一眠りすることにした。


・・・・・・


「・・・ん・・・?」
話し声が聞こえる。
どれくらいの間意識を失っていたのか。
数分か、数十分か・・・定かではないが、未だに友人は健在のようだ。
気の所為か、話し声がリビングではない気がする。
もっと近い場所、廊下辺りから聞こえる。
(・・・やっと帰るのか・・・)
このまま玄関先まで移動し、そしてお別れ・・・そんな楽観的な想像はすぐに打ち砕かれる。
やがて話し声は止み、足音はまたリビングの方へと消えていった。
そして違う足音はこちら、浴室の方へと近づいてきていた。
(・・・マジか・・・?いや、だが・・・綾音もここに居ることを知らないんだったな・・・)
嫌な予感がするが、二人にばれないように隠れたため、友人はおろか、綾音すら真司がここに居ることは分かってない。
ならば、友人に夏の暑さで掻いた汗を流させてその隙に真司を探し、ばれない様に帰ってもらう・・・
そう綾音が考えても不思議ではない。
そんなことを考えていると、浴室前の脱衣スペースになっている洗面所の灯りがつく。
思わず曇りガラス越しにでも見えないようにとお湯の張られていない空の浴槽へと入り込む。
ガラス戸一枚隔てた向こう側では布の擦れる音が聞こえる。
髪色から察するに綾音ではないようだ。
(・・・やべぇ・・・今から出るか・・・?いや、手遅れか・・・)
既に友人は一糸纏わぬ姿になろうとしている状況だ。
今出て行ってもここで見つかってもアウトならば、僅かな可能性でも、綾音が室内を探し、浴室に居ると言うことに気がついてくれることに賭けることにした。
浴室の灯りが付けられる。
(・・・く・・・ダメか・・・?)
思わず息を飲む。
その時・・・


「「・・・・・・」」


「こんばんわ」


1p473.jpg




・・・・・・


予想通り、悲鳴をあげられたものの、友人の性格が幸いしてか、綾音と真司が頭を下げると渋々ながらも条件付で機嫌を治してくれた。
その夜は友人を連れ、二人の奢りで近所にあるカラオケボックスで朝まで歌い通した。
明け方には友人はすっかり機嫌を取り戻していたので、軽くなった財布と勉強が途中だったことを嘆きつつも、とりあえずは一安心して帰路へと着いたのだった。


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シンヤ(nanpP

Author:シンヤ(nanpP
・東方では始めて会った時からレミリア一筋。
・生粋の黒ニーソスキー。
・えろい。
・アイマスでは千早一筋。
・けいおんは澪。


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