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試験的なイラストぶろぐ
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対魔征伐係.59「森②」


「行くぜ~!」
勢いよく駆け出す真司に続いて恵理佳と雪菜も続く。
「今回は一人一匹で大丈夫か?」
「馬鹿にしないでよ~?おーるらうんだーなんだから」
いつもは後衛に回ってもらっている雪菜も今回は相手の数が数だったのでタイマンという形になってしまう。
どこで覚えたのか分からない、怪しい横文字を使うほどの余裕はあるらしい。


三人は目の前の相手へとそれぞれ戦闘を開始する。
「なるべくさっさっと終わらせないとな!」
言いつつ刀を袈裟斬りの形で振り下ろす。
妖怪狐はすぐに反応し、右前足の長く伸びた爪でしっかりと防ぐ。
競り合いが生じると思った矢先・・・妖怪狐の左前足が真司の視界へと凄まじい速さで入って来た。
「っと・・・」
咄嗟に素早く身を引く。
微かにシャツに掠った程度で無事に避けることが出来た。
だが、完全に避けた筈のタイミングが思ったよりも遅かった。
相手が早かったというべきか。
(・・・流石に速いな・・・)
今まで退治してきた災忌はほとんどが力押しで攻めてくるタイプだった。
力こそ絶大だったが、反面その速度は人並みか、それ以下だったのだ。
目の前の妖怪狐は流石は獣と言ったところなのか・・・速さは今までの災忌の比ではない。
だが力は比例するかのように恐れるほどでもないので、倒せない相手では無い筈だ。
「よっし・・・!」
ある程度相手の特性を考えた上でこちらも速度重視の斬撃を見舞う。
今度は防ぐことは無く、軽やかな後ろへの跳躍でひらりと避ける妖怪狐。
追従し、さらに真一文字で斬りつける。
急いだことが災いしたのか・・・放った刃はがっちりと狐の口の間に挟まれていた。
「てっめ・・・!人の商売道具咬むんじゃねぇよ!!」
急いで抜こうとするも、流石に顎の力は強大で、易々と抜けるものではなかった。
そして当然のように武器を固められ、無防備になった真司へと攻撃は行われる。
妖怪狐の左前足が勢いよく振り下ろされる。
「うぉっと・・・!」
振り下ろしだったことを確認し、勢いよく垂直へ跳び、何とか避ける。
このままでは先は見えているので思いつきで打開策を講じる。
まだ刀はしっかりと握っている。
その刀に思い切り力を込め、同様に霊力も込める。
そして、炸裂させるイメージで爆発させる。


蒼い光が破裂し、辺りに自動車のタイヤがパンクしたときのような耳につく音が響く。
妖怪狐は堪らず口を離し、後ろへと引き下がる。
こちらを睨みつけてくるその顔つきからするに音だけではなく、どうやら内にもダメージも与えられたようだった。
「・・・面倒なやつだな・・・」
言いつつ腰に下げていた鞘を手に取る。
右手に刀、左手に鞘。
「・・・要は一本が二本になっただけだろ・・・」
刀を覆っていた淡い光が消え、徐々に真司の両手、両手に握っている刀と鞘が淡く光る。
今まで二刀流などは試したことも無かったが、形になり始めている。
これも日々の郁との修行の成果なのかもしれない。
そして、一本だけに比べれば確実にコーティングしている霊力は安定しておらず、若干弱くも感じるが、十分に実戦投入可能なレベルだと思えた。
「よーし!いくかぁ!!」
気合充填と共に身構えている妖怪狐へと詰め寄る真司。
相手は動かず、こちらの動向を伺っている。
そして後数歩で交戦する・・・その瞬間。
「・・・!?」
眼前の妖怪狐は何かを察し、慌てたようにこちら側、真司の方へと中途半端な跳躍をする。
何事かと思った次の瞬間には事態が把握できた。
先ほどまで妖怪狐が居た場所は真司側へ追い込むような形に扇状の氷柱が生成されていた。
「サンキュー、雪菜!」
雪菜の方まで見ている余裕はないが、恐らく先ほどの掛け声でこちらとタイミングを合わせてくれたのだろう。
眼前には中途半端な跳躍の所為で、これまた中途半端に着地をしようとしていた妖怪狐の姿が映し出されていた。
絶好の好機と、右手の刀を振り下ろす。
相手も姿勢を崩しつつも何とか右前足で防いでくる。
だが、続けざまに放たれた左手に持った鞘での一撃は左前足で防げるほど姿勢が良くなかった所為か、口で何とか不恰好ながら防いでいた。
「もらっ・・・たぁッ!!!」
目の前で曝け出されている巨大狐の口、その顎に思い切りよく跳び膝蹴りを見舞う。
霊力によるコーティングも何もされていない純粋な膝蹴りだったが、相手が災忌ではないことが幸いしてか、顎と言う場所が良かったのか・・・
妖怪狐は慌てて口から鞘を離し、情けない鳴き声を出しつつ後退、森の奥へと姿を晦ました。
そんな一匹の声に呼応して、他の二匹も情けない鳴き声と共に森の奥へと消えていった。


「さっすがしんじぃ~♪」
「いや、流石の援護だったぜ?」
森の奥へと走り去っていった後を眺めながら真司の元へ雪菜が歩み寄ってくる。
その息すらも切らしていない様子からするに、宣言どおり、余裕だったようだ。
「二人とも、ごめんね・・・?」
続いて恵理佳も二人の下へやってくる。
こちらも傷などは負っていないようだ。
「気にすんなって、それより・・・」
真司は傷ついた災忌へと目配せをする。
それに従うように恵理佳は災忌の元へ小走りで向かっていく。
災忌の方も危険は去ったと言うことを認知したのか、その眼差し、姿勢は安心して若干ながらリラックスしているようにも見える。
「・・・これで当分は・・・」
恵理佳の方も安心させるように笑顔でゆっくりと歩み寄り、頬を撫でようとする。
その時だった。
「恵理佳ッ!!」
辺りに雪菜の叫び声が木霊する。
何事かと皆が雪菜の方を振り向こうとした瞬間、恵理佳の頭上に気配を感じる。
何が起こったのか、慌しくも、その気配がした方を恵理佳が振り向いた。


「・・・・・・」
1p469.jpg




一匹の巨大な狐の姿をした妖怪が目の前、傷ついた災忌の頭上を通り過ぎていった。
先ほどの妖怪狐よりも更に大きな、まさに巨大狐だ。
そしてそいつが過ぎ去った後には赤黒い血の水溜りに身を寝かせている災忌の姿があった。




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シンヤ(nanpP

Author:シンヤ(nanpP
・東方では始めて会った時からレミリア一筋。
・生粋の黒ニーソスキー。
・えろい。
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