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試験的なイラストぶろぐ
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対魔征伐係.58「森①」


「・・・すっかり山の中だな・・・」
「つーかーれーたぁー・・・」
よく晴れた夏のある休日。
いつもの三人はいつものように仕事の都合により人気の無い森の中、山の中に居た。
「もうすぐ報告のあった場所だから・・・」
歩き疲れている真司と雪菜を励ます恵理佳。
今回は郁の車での移動ではなく、電車とバスと言うとても学生らしい移動方法だった。
「今回は調べるだけなんでしょ~?」
「あぁ、どんなのが居るかだけ調べればいい。災忌だったら退治しないといけないがな」
恵理佳を先頭にし、だらけた二人を付き従えながら、山道を歩いていく。
獣道とまでは言わないが、とても舗装されているとは言いがたい。
今回の仕事内容は最近この付近で噂されている怪奇話しについての確認だった。
滅多に人の踏み入らない場所ではあるが、そんな噂が流れている以上は確かめなくてはならない。
場所が場所なことと、今はまだ実際に被害にあったという報告はないことを加味し、妖怪や幽霊の類ならば発見したとしても、退治するかどうかは係の者に判断は委ねられている。
災忌だった場合は理由はどうあれ必ず退治しなくてはいけない。
基本的に今回の仕事はどのようなモノが存在しているのかと言う確認、捜索任務だ。
言い方はアレだが、無理に退治、戦う必要性はない。


「・・・で、どうだ?」
「ん~・・・確かに・・・居るね~」
探索任務にはやはり雪菜の力を借りるに限る。
何時ものように雪菜に周辺に人ではないモノが居るかどうか調べてもらう。
「・・・種族と数は分かるか?」
「うぅん・・・数は一匹じゃなくて、そこまで多くもないけど・・・種族は良く分からない」
雪菜と言えど万能探索機というわけではない。
こうして真司や恵理佳には感じることの出来ない遠くの気配にまで気づけること自体が既に有益な力なのだ。
「よし、とりあえず気づかれないように慎重に近づくぞ」
「うん」
「りょうかーい」
雪菜に何かが居ると言う方角と大まかな距離を教えてもらい、今度は真司を先頭に山道の中を進んで行く。
周りからは蝉の鳴き声と葉の揺れる音のみが聞こえる。
すぐ傍から野生の熊辺りがひょっこり出てきてもおかしくないほどの大自然である。
そんな大自然の中を歩くこと数十分。
いい加減歩き疲れてきた頃・・・雪菜ではなく、二人にも感じられるほどに強い力を感じる。
「・・・居るな」
「でも、何か・・・」
二人は確かに何かを感じたが、どこか様子がおかしいことにすぐに気がついた。
「・・・これ、争ってるね」
二人の違和感の理由を雪菜が答える。
「・・・内輪もめってことか?」
「・・・ううん、これは・・・もうすぐだし、実際見てみた方がいいかも」
「そうだな」
何か言いかけた雪菜だったが、確信が無かったのか、途中で言葉を止めてしまう。
真司もそれ以上は言及せず、百聞は一見にしかずと更に力の感じる方へと歩み寄ることにした。


・・・・・・


「こいつは・・・」
「・・・予想以上だね」
茂みに隠れるようにして身をかがめている三人。
視界の先は森の中でぽっかりと開けた場所になっており、そこに何匹かの獣が居た。
三匹ほどの狐のような風体をした獣。
一匹は全身が長く白い毛で覆われた狼に似た風体をした獣。
どちらも風貌こそ既存の動物に似ている節はあるが、その体躯の大きさはやはり妖怪の類と思わざるをえない大きさだった。
遠くから見ていることを加味しても、どちらの獣も巨大なライオンの倍近くはある。
一匹だけならいざ知らず、この中に突っ込んでいくのは流石に自殺行為に思える。
だが、眼前ではそんな真司たちの思惑など全く気づきもしない獣たちが睨みあっている。
白い狼のような獣は全身傷だらけになっており、所々白い毛並みが赤黒く滲んでいた。
そんな手傷の相手を扇状に囲むように構えている巨大狐たち。
優劣は歴然としていた。
「・・・あの白いのは・・・災忌か?」
「うん、あの狐たちが妖怪だね」
微かに感じる二種の違いを雪菜に確認する。
どうやら妖怪内部の抗争ではなく、災忌と妖怪という異種族での争いだったようだ。
「・・・しかし、妙だな」
「・・・?」
「妙・・・?」
真司の発言に首をかしげる二人。
「あの災忌・・・どう見ても勝てる見込みは無さそうだが・・・何で逃げないんだ・・・?」
「・・・そう言われれば・・・」
「・・・」
目の前の戦況は今さっき来たばかりの真司にもすぐに分かるほどに歴然としていた。
無傷の集団に傷だらけになりつつ単体で挑んでいる災忌。
もしかすると種族で逃げてはいけないと言う掟でもあるのかもしれないが、そんな話は聞いたことも無い。
災忌の後ろ側には巨木が一本立っているが、後ろには木々が続いているだけで、崖でも壁でもない。
逃げようと思えば逃げれるように思える。
だが、目の前の災忌は逃げるどころか果敢に目の前の三匹を威嚇している。


「・・・兄さん、あれ・・・」
「ん・・・?あの穴は・・・」
恵理佳が指差した先、巨木の下部には大きな穴が空いていた。
災忌はその穴を塞ぐようにして三匹と相対している。
「あの中・・・何か居るね。すんごく弱いけど、微かに感じる」
雪菜が恵理佳の予想を確信へと変える。
「中に子供が居る・・・?」
「・・・なるほど・・・大いにありえるな」
恵理佳の発言に頷く真司。
動物の番組などで子供を守るために劣勢でも必死に立ち向かう親の姿が映し出されていたことがあったのを思い出した。
目の前の災忌はまさに同じような状況に見える。
だが、動物ではなく、災忌だ。
どんなことがあっても退治する相手、このままやられてくれれば手を煩わせずに済む。
あの狐たちは存在していたということだけ伝えれば今回の仕事は戦わずに済む。
とても楽になる。
だが・・・
「・・・助けないと」
「・・・言うと思ったぜ・・・」
恵理佳は目の前の獣同士の睨みあいを真剣な眼差しで観察しており、何時介入するかと機会を伺っているように見える。
だが妖怪にしろ、災忌にしろ・・・人間を襲うことはあっても好意を抱いてくれているなどという話は聞いたことが無い。
どちらも見た目だけで判断するならば、下手に出ようものならすぐに襲ってきそうなほど獰猛な顔つきだった。
「・・・雪菜はどうする・・・?」
「ん~・・・別に妖怪仲間って言っても私は雪女であいつ等は別種族だし、やっぱりここは強きを挫き、弱きを守るってやつ?」
「・・・ご立派だな・・・」
「そういう真司もね?」
「・・・はぁ・・・」
妖怪と災忌の争いに妖怪である雪菜を加えるのはどうかと思ったが、そんな些細な心配はすぐに消え去った。
「・・・でも、やっぱり危ないし、ここは私・・・」
「お前ら~!!」
言わば敵であるニ勢力の間に挟まれに行くのだ。
言いだしっぺである恵理佳が先陣を切って行こうとした矢先、遮る様にして真司が目の前へ飛び出していった。
「に、兄さん!!」
「ほら、私たちも行くよ~?」
真司、雪菜に続いて恵理佳も慌てて二種の間に割って入る。
突然の乱入者に一瞬場の空気が固まる。
やや災忌寄りへと割って入った三人。
両者を見つつ間合いを取っているが、どう見ても前門の虎、後門のなんとやら・・・だった。
「さて、勢いで出てきたけど・・・どうすっか~」
長いこと睨みあいも続かないと思い、勢いよく出てきたのはいいのだが、策などあるわけもなく。
両者を視線で威嚇しつつ、これからのことを考える。
とてもではないが、手傷を負っているとは言え、災忌を背中にしたまま、目の前の妖怪たちと戦うわけにはいかない。
一人が災忌を見張り、残り二名で妖怪三匹と戦う・・・それが無難な選択だった。
「・・・」
相変わらず災忌、こちらの方を睨みつけている妖怪狐たちと視線で牽制しあっている真司と雪菜を他所に恵理佳は一人、災忌の元へと歩み寄る。
「おい、恵理佳!?」
真司の制止も聞く様子はなく、その距離を徐々に詰めて行く。
真司や雪菜も下手に動くわけには行かず、ただ恵理佳の行動を見守っている。
「・・・少しだけ、手伝わせてもらっていい?」
鋭い眼光を光らせていた災忌にそっと手を差し出しつつ、言葉をかける。
獰猛な野獣に手を差し出すようなモノだ。
見守る二人も気が気ではない。
「・・・ありがとう」


1p467.jpg


差し出された手は躊躇することなく災忌の即頭部付近をそっと撫ぜる。
気のせいか、少しだけ目つきが変わったような気もする。
無事に触れたことによる気持ちの問題かもしれないが。
相変わらずの臨戦態勢は崩していない災忌だが、恵理佳をどうこうしようという気配は感じられない。
優しく頬を撫でる恵理佳の表情は何時も犬や猫を撫でるときと同じような優しいものだった。
そんな表情に気を許したのか、恵理佳の動物好きが功をそうしたのか・・・ともあれ災忌に敵意は感じられない。
「・・・動物好きもあそこまで行けば技だな・・・」
「それだけじゃなさそうだけどね~」
多少は安心した二人だったが、問題はまだ解決したわけではない。
「・・・それじゃ、ちょっと待っててね」
災忌にそう言い残し、恵理佳は二人の下へ戻って来た。
「お待たせ、あの子は大丈夫だから・・・心配しないで」
「おう、あの子って感じじゃあないけどな・・・まぁ、さっさと片付けるか」
言いつついつもの竹刀袋から真剣を抜く。
恵理佳、雪菜も戦闘態勢へと入る。
目の前に居る三匹は後ろの災忌と違い、ひしひしと殺気、敵意が感じられる。
それは後ろに居る災忌に向けられているものではなく、邪魔者である三人に対してのものだった。
(・・・まさか災忌を守るための闘いをすることになるとはな・・・)
真司は自分でも信じられない現状に苦笑しつつ、目の前へ駆け出す。

コメント

待ってました\(^o^)/
【2007/05/03 00:07】 URL | ダガー #-[ 編集]
(゜∀゜)
ダガーさんには数ヶ月ぶりにお目にかけることになる噂のアイツがそろそろ出番ということで・・・

出陣(゜∀゜)
【2007/05/04 04:59】 URL | シンヤ #-[ 編集]

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プロフィール

シンヤ(nanpP

Author:シンヤ(nanpP
・東方では始めて会った時からレミリア一筋。
・生粋の黒ニーソスキー。
・えろい。
・アイマスでは千早一筋。
・けいおんは澪。


◇mixi(http://mixi.jp/show_friend.pl?id=1342834 )
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<近況報告>
ひたすら描き続ける時期に入ってます(゚∀゚)

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