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試験的なイラストぶろぐ
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対魔征伐係.56「腕試し②」


「そうね、隊列はキチンと考えないとねぇ・・・」
先生らしく、生徒へダメ出しを行う郁。
先ほど受けた奇襲に習って後衛である雪菜は後ろへ下げ、守るように前衛として真司と恵理佳が雪菜の前に立つ。
「・・・あの右目が兄さんの言ってた?」
「・・・まぁ、そういうことだ・・・アレで見られているうちはほとんどまともに当てることは出来ないな」
「・・・それじゃあどうするの?」
「長時間は維持出来ないって言ってたからな・・・師匠の攻め手を防いで時間を稼ぐか」
逆三角形のような隊列を取って前衛二人は戦法を決める。
「雪菜の技でも師匠を動かすことは出来るし、そこを攻めの起点にするか」
「りょうかーい」
前衛二人が身構えたことを確認し、雪菜も再度郁へ攻撃を仕掛ける。


「んー・・・とっ」
相変わらず右目の力で氷結される座標は前もって分かる郁。
更には前衛である二人がそれをきっかけに攻め込んでくることも分かっていたので大人しく後ろへとステップを踏む。
「いくぞ、恵理佳」
「いつでも」
郁が立っていた場所はやはり身の丈以上はある氷柱が出来上がっており、その氷柱から分かれるようにして二人は左右から郁へ攻め込む。
リーチの長さもあり、先制は真司からだった。
避けられることの無い様に、当てることだけを考えて真一文字に斬りつける。
真司とほぼ同時に恵理佳も上から振り下ろすような当てることだけに集中した蹴りを見舞う。
「・・・なるほどね」
後ろへなるべく隙なくステップを踏んだものの、そう動かされた郁はこの同時攻撃を避けることは分かっていても難しかった。
未来が見えていても対処できるかどうかは別問題なのだ。
「・・・っ」
「・・・」
辺りに金属同士がぶつかった様な乾いた音が響く。
木刀を思い切り振りぬいた真司の手首には鉄板を叩いたような衝撃が強烈に響いている。
それは恵理佳も同じだった。
二人の攻撃はガッチリと郁の両手で防がれている。
たっぷりと力が込められたその両手は素手であって素手ではなかった。
「そんな当てるだけじゃ・・・ガードも要らないくらいよ・・・っと!」
言いつつ郁は身体を捻ると同時に二人を弾き飛ばす。
「っうぉ・・・!」
「ッ・・・」
強烈な力で弾かれた二人はそのまま姿勢を崩す。
「こうなると・・・近いほうから・・・」
「くっ・・・」
姿勢を崩した真司に郁が間合いを詰める。
「「・・・!!」」
刹那、二人の間に冷気を感じる。
「あぁ、もぅ!分かっていたけど鬱陶しいわね!」
言いつつ真司に真っ直ぐ向かっていた軌道を変え、後ろへと飛び退く。
郁と真司の間には氷柱が出来上がっていた。
「っと・・・!?」
飛び退いた郁の視界に恵理佳の姿が映る。
瞬時に何とか片腕だけ差し出し、背中から飛んできた恵理佳の蹴りを何とか防ぐ。
「・・・く」
「・・・いい足癖しているわね」
恵理佳の蹴りを防いだ左腕は霊力の膜を貫通し、皮を貫通し、骨にまでその衝撃が伝わる。
「・・・まだ・・・!」
続けざまに下段から中段、下段とコンパクトに隙のない蹴りの連携を繰り出す。


「雪菜!!」
「・・・分かった!」
恵理佳が郁の足止めをしている最中。
郁の元へ向かう前に、真司は雪菜に目配せをして指示をする。
指示を受けた雪菜は真司の考えをしっかりと汲み取り、意識を集中させる。
「っと・・・と・・・」
恵理佳の連携に更に真司が加わる。
真司の攻撃も只の斬撃ではなく、足技も加えたなるべく止まることのない攻撃を繰り出している。
流石の郁も堪らず大きく後退せざるを得ない状況へと追いやられる。
その時・・・
三人の周りの空気が変わる。
一気に夏の暑さから冬の冷気へと変わったことを肌が感じた。
「あらら・・・」
次の瞬間、三人の周りには巨大な氷柱が壁のように連なっていた。
その高さはかなりのものであり、跳躍などでは越せる高さではなかった。
氷で出来ているため登ることも出来ない。
見るからに分厚そうな氷柱は向こう側が屈折して見えないほどの分厚さだった。
三人は六畳前後の狭い空間へと閉じ込められた。
大きく退こうと思った郁の背中には氷柱がある。
目の前には二人の姿がある。
「・・・疲れたぁ・・・」
仕事をこなした雪菜は流石に疲弊したようだった。
こちらからでは内側の姿を目視することは難しく、しばらくはたった今消費した膨大な霊力を回復させることにした。
郁が時間切れになるそのときの為に。
「今回は・・・勝たせてもらうぜ!!」
「・・・行きます」
勝機と見るや、二人は郁へと仕掛ける。
「うぅん・・・参ったわね」
攻撃をまともに受けてはいない郁だが額からは脂汗が滲み出ていた。
夏の暑さの所為などではなく、右目の行使による疲弊の所為である。
右目で物事を見るだけで長距離走を走っているほどの肉体的疲労を感じると言う。
更にそこに目の前の二人の相手をしているのだから疲弊しない方がおかしいのだが。
恵理佳の休むことの無い演舞のような蹴りの連携。
真司の斬撃と蹴り。
後ろには氷柱で間合いを取ることは出来ない。
何とか凌いでは居るものの、間違いなくジリ貧だった。
「・・・よっし!」
「「・・・っ!!?」」
明らかに攻勢だった二人の攻めてが瞬間、止まる。
それぞれが攻撃し、郁に触れていた部位が弾かれるような衝撃を受けたのだ。
郁の気合と呼応するかのように、二人は僅かに姿勢が揺らぎ、攻め手が止まってしまう。
「・・・はぁ・・・ッ!!」
郁は気合と共に地面を渾身の力で叩きつける。
「な・・・ッ!?」
予想外の行動に思わず声が漏れる。
あたり一面はあっという間に土煙に覆われる。
「くっ・・・」
目の前が土色に染まる。
瞬時に郁の影が移動したことは分かったが、こちらに向かっては来なかった。
すると恵理佳の方に向かったのかもしれない。
「恵理佳!無事か!?」
「・・・兄さん?」
土煙の中、何とか互いに視認出来る位置まで近づいた。
これで残る物陰が郁と判断出来る。
これから・・・と言った、その時。
「・・・なんだ・・・?」
物音がした。
それも強烈な、巨大な硬いものが砕かれる音が。
「兄さん!上!」
「うおおぉッ!?」
頭上から巨大な氷の塊が降り注いできた。
先ほどの物音は郁が氷柱を砕いたようだ。
分かったところで対処の仕様がない。
何とか恵理佳だけでも庇おうとしたその時・・・
「・・・やられた・・・」
巨大な氷の塊は二人に触れる前に粉々に砕け散っていく。
砕けた氷から生じた水滴すらも二人には届かない。
いつの間にか二人の周りには結界が張られていたからだ。
霊気にも指紋や声紋のように個人によって差がある。
結界と言う長時間大きな形で生成される霊力の形になるとその差がよく分かる。
真司は青。
恵理佳は赤。
郁は黄色。
そして二人の周りには淡い黄色い光を放つ結界が張られていた。
「きゅぅ・・・」
「ん~、まだまだあんた達には負けないわねぇ~♪」


1p464.jpg


土煙が晴れ、氷柱も完全に崩壊した二人の視線の先には郁に組み倒されている雪菜の姿があった。
「・・・完敗ね」
「・・・くそぅ・・・」
結界で身動きの取れなくなった二人は完敗を認めざるを得なかった。
結局、終わってみれば三人とも全力で挑んだにも関わらず、誰一人として怪我を負うことなく負かされてしまっていた。
郁は全力と言っていたが、明らかに三人に怪我はさせぬように配慮していて戦っていたと思える節があった。
それでこの結果では流石の郁先生と思わざるを得なかった。


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プロフィール

シンヤ(nanpP

Author:シンヤ(nanpP
・東方では始めて会った時からレミリア一筋。
・生粋の黒ニーソスキー。
・えろい。
・アイマスでは千早一筋。
・けいおんは澪。


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