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試験的なイラストぶろぐ
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対魔征伐係.55「腕試し①」


ある夏の晴れた土曜日。
真司、恵理佳、雪菜の三人は郁の車に乗って郊外にある神社へと来ていた。
雪菜が封印されていた神社である。
「・・・久しぶりに来たな・・・」
「ん~、故郷に帰ってきた気分だわ~」
真司と雪菜は久しぶりの風景を懐かしんでいる。
「ここが雪菜ちゃんが眠っていた神社ですか・・・?」
「そうよ~」
初めて来る恵理佳は周りを珍しそうに見回している。
「それじゃ、こっちよ」
三人は郁に連れられ神社に住んでいる住職に挨拶を済ませ、手荷物を置かせて貰う。
そのまま座る暇もなく、神社の境内から森の中へと入っていく。
「今日は何でこんなところまで?」
「ん~?着いてから説明するわ」
真司の問いかけも流すように先陣を切って森の中を突き進んで行く郁。
道なき道を進んで行くこと数十分。
突如目の前が開けてきた。


「ここよ」
「ここって・・・」
「なーんにもないけど・・・」
どうやら目的地に着いたらしく、立ち止まる。
そこは本当に何も無く、高台の頂上にある草原のような場所だった。
崖から眼下を見下ろすと結構な高さまで登ってきたことが分かる。
眼下を見下ろしても周りには田んぼや森がある程度で人の姿は見かけない。
後ろを見れば今来た道なき道がある程度である。
「・・・ここは・・・」
真司は段々と郁の目的が分かってきた。
「最近は真司ともなかなかマトモに修行できなかったし・・・恵理佳も加わったし・・・」
郁は三人に向けて笑顔で話し掛ける。
「今日は思いっきり暴れようと思ってね」
「・・・暴れるのか・・・」
修行をつけるではなく、自分が暴れたいだけのように聞こえる。
確かに最近は郁の動いているところを見たことがない。
仕事は雪菜に恵理佳が加わったことで安定してこなすことが出来ている。
偶に行う模擬戦闘も時間的に手短なものになってしまっている。
「単刀直入に言うわ。あんた達三人で私に掛かってきなさい」
「「「・・・」」」
予想外の言葉だった。
郁が誰かの相手をするとは思っていたが、まさか三人同時に相手をするとは誰が予想しただろうか。
「・・・いくら師匠でも雪菜と恵理佳を加えた三人同時ってのは・・・」
「ん~?ちゃんと木刀は持ってきた?」
「・・・あぁ、言われたとおり家にあったやつ持ってきたが・・・」
何時もは真剣を入れている竹刀袋から木刀を取り出す。
模擬戦闘では今までずっと真剣で行ってきたが、木刀を持ってこいと言われたのは初めてだった。
「流石に今回は下手すると斬られちゃいそうだしね~」
笑顔で言うようなことではないのだが、笑って話す郁。
「・・・」
そんな郁を不安、心配そうに見つめていた恵理佳。
「恵理佳」
「はい」
「何時もの授業での延長線上にあるものだと思うと怪我するわよ?」
「・・・分かりました」
顔は笑っているが、その目は真剣なものだった。
恵理佳もそれを感じたのか、気を引き締める。
「私も加減はしないわよ~?」
「勿論、負けた方は来週の掃除係よ?」
雪菜も笑顔ながらやる気は十分だった。
この二人の場合は負けるとペナルティーが発生するので俄然やる気があるようだ。


「さて・・・それじゃ・・・アンタ達の実力・・・拝見させてもらうわよ?」
「・・・おう」
夏の日差しが照りつける中、場の空気が変わった気がした。
「後から卑怯だ何だって言われたくないし・・・最初から加減は無しでいくから」
言いつつ前髪で隠れていた右目をしっかりと見えるように直す。
久しぶりに見た血のように赤い瞳は威圧感を覚える。
夏の暑さの所為か、木刀を握る手にも汗が滲む。
肌がチリチリと刺されるような感覚を覚える。
「・・・基本として・・・最初は・・・」
郁の身体が一瞬、揺らいだ。
その微かな動きに反応し、雪菜が動く。
本当に加減はしていないようで、災忌と対峙するときと同様に郁の居る座標を凍結させる。
一秒にも満たない瞬間的な時間で郁が居る周辺は夏の風景には不釣合いな氷の柱が出来上がっていた。
だが、そこには郁の姿は無い。
「・・・後方支援から潰すべきね」
僅かながら未来が見える右目の力は相変わらずだった。
雪菜の氷結させる力は見切られている。
だが、やはり厄介なものは後方支援である。
術後の隙と郁の俊敏な動きが重なり、完全に虚を突かれた形となった雪菜。
「・・・っく!」
目の前に生成された氷柱に僅かながら意識を持っていったそのタイムロスが致命的だった。
横に並ぶように構えていた真司だが、雪菜の方を振り向くと同時に既に郁は雪菜の眼前にまで迫っていた。
「・・・ッ!!」
元々身体を動かして戦う系統ではない雪菜は完全に虚を突かれたことも手伝って身体が咄嗟には反応してくれない。
「まずは・・・一人目ね」
夏の日差しの中でも目に見えるほどにキッチリと霊力を溜め込んだ拳が雪菜へと突き出される。
そして、辺りに乾いた音が響く。


1p462.jpg


「・・・流石と言ったところかしら?」
「・・・先生の言っていたことが良く分かりました・・・」
郁の拳は恵理佳が寸でのところで防いでいた。
郁と同様に目に見えるほどに霊力を溜め込んだ手は赤く腫れている。
何の準備もせずに手だけ出していればどうなっていたかは想像に難しくない。
「た、助かったわ・・・」
雪菜は少々呆然としつつもしっかりと姿勢を立て直す。
奇襲を防がれた郁は一端後ろへと退き、距離を空ける。
これでまた仕切りなおしとなった。
「・・・仕事以上に気合入れないとやばそうだな・・・」
「うぅ・・・次からは油断しないわよ!」
(・・・手、痛い・・・)
三人とも気合を入れなおし、今までのどの仕事よりも厳しい模擬戦闘へと突入して行く。





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シンヤ(nanpP

Author:シンヤ(nanpP
・東方では始めて会った時からレミリア一筋。
・生粋の黒ニーソスキー。
・えろい。
・アイマスでは千早一筋。
・けいおんは澪。


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