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試験的なイラストぶろぐ
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対魔征伐係.50「嘘吐きは泥棒の始まり②」


(・・・参った・・・)
あの夜以降、どうにも綾音ときちんと話をすることが出来ない。
あの後、中村さんたちに高嶺家へと連れて行かれたのだからあの夜のことは覚えていないはずなのだが。
学校でも必要最低限以外は話さないようにしていた。
今日のバイト中も仕事のこと以外ではまともに口を利いていない。
このままではいけないと思いつつ、今もこうしていそいそと更衣室で着替え、綾音に何か言われる前に帰宅しようとしていた。
「よし、帰ろうぜ」
「珍しいな、何か用事でもあるのか?」
何時もはまったりと喋りながらだらだらと帰宅準備をする真司がテキパキと準備を終えることは珍しいことだった。
「あぁ~・・・まぁ、今日出された宿題が全然終わってなくてな」
「あんなの授業中に片付けておこうぜ」
「授業中は睡眠時間なんだよ」
適当な言い訳を考えていると丁度、数学の授業で出された宿題のことが頭を過ぎった。
「よし、行こうぜ」
「あぁ」
そうこうしているうちに凌空も準備を終え、二人とも更衣室を出て店の出口へと向かう。
そんな時・・・
「あ、日比谷クン」
「・・・」
「委員長、お疲れ~」
「お疲れさま」
綾音に声を掛けられる。
何も知らない凌空は笑顔で挨拶を交わすが、真司は一刻も早くこの場を立ち去りたかった。
「ちょっと話があるんだけど、一緒に帰らない?」
「・・・いや、悪いが今から凌空と・・・」
「俺なら気にするなって、今日は先に帰ってるからさ」
断りを入れようとしたところを凌空に横槍を入れられた。
話しの内容は予測できるが、何も知らない凌空は大幅に勘違いしている様子だ。
笑顔で親友に気を使い、先に一人で帰ってしまう。
「頑張れよ~」
「・・・」
凌空は笑顔で手を振りつつ闇夜に消えていった。
頼みの綱を失った真司は立ち尽くすのみだ。
「それじゃ、着替えてくるから入り口の前で待ってて?」
「・・・おう」
無言で逃げるわけにも行かず、覚悟を決めて待つことにした。


・・・・・・


「・・・」
「・・・」
夏の夜道を二人並んで歩く。
だがそこに会話は無く、ただ周りの景色や空を眺めながら黙々と歩いているだけだった。
真司から話題を振ることが出来なかった。
恐らく話しの内容はあの夜のことだとは思っているが、確かに措置は受けたはずだ。
ならば、勘違いかも知れない。
そう思うと中々自分から話を切り出せないで居た。
そんな気まずい雰囲気が漂う中、帰り道の途中にある小さな公園へと綾音は入っていく。
住宅街の中にある、申し訳程度に作られた子供用の公園だ。
街灯が公園を照らす中、ベンチへと腰掛ける綾音に続き、真司も隣へ座る。


「遠回しは嫌いだから単刀直入に言うわね」
「・・・」
「昨晩、私と会ったわよね?」
「・・・・・・」
綾音は何時も以上に真剣な表情で問いかけてくる。
その表情と問いかけから、やはりあの夜のことは覚えているようだった。
確かに記憶は消された。筈なのだが。
術者の手違いか、原因は定かではないが、こうして覚えている以上は対応を考えなくてはならない。
適当なことを言って騙すか、正直に話すか。
「・・・やっぱり会ってたのね」
「・・・ぐぁ・・・まぁ・・・そうだな・・・」
綾音の問いかけに即答出来なかった時点で既に答えはひとつしか無かった。
そのことに気がつくのが少々遅すぎたようだ。
「変な催眠術みたいなことされてから記憶が曖昧ではっきりしなかったのよね・・・」
(・・・やはり術は受けたのか・・・)
どうやらキッチリと術は施されたらしい。
だがこの時点でそれも完全に意味を無くしてしまった。
「目の前であんなもの見た以上は何を言われても動じないわ。ちゃんと説明してくれるわよね?」
「・・・仕方ないな・・・」
あの夜、中村さんに連絡を入れ、高嶺家へと連れて行かれる時点では酷く動揺、混乱していた様子だった。
何も知らない一般人なら極々当たり前の反応だ。
叫び声を上げたり、失神しなかっただけ強いのかもしれない。
または驚きも極限まで行けば呆然とするしかないのかもしれないが。
隣で自分の話を待っている綾音はしっかりとしており、その目に同様も疑いの感情も感じられない。
やはり綾音は前者のような気がした。
(・・・変に嘘ついて詮索されると色々面倒だしな・・・)
高嶺家や郁のことなど、最低限以上に話さなくてもいいような内容は伏せておいた。
中村の部下である警察官辺りが知りえる、災忌、係の仕事に関することを表面上のみ教えておくことにした。


・・・・・・


「・・・そう、だったんだ・・・」
やはりと言うべきか、話を聞き終えた綾音は半信半疑で無理矢理納得しようとしていた。
昨日まで普通に接していたクラスメイトが実は魑魅魍魎と命がけで戦っています。なんて、突然信じろという方が無理な話である。
「まぁ、夜間警備のバイトみたいなもんさ」
夜間警備の仕事で月に何度も命がけでの戦闘など発生はしなかったが、真司なりに心配をかけまいとの言葉だった。
「・・・でも、意外だった・・・日比谷クンがそんなことしているなんて」
「・・・ん?」
ある程度は気持ちの整理が付いたのか、真司の方を向きながら本日始めての笑顔を見せてくれた。
「だって遅刻常連で授業中はいっつも居眠りばかり・・・目が覚めたら談笑しているか女の子の後を追いまわしてるか・・・」
随分な言われようだった。
第三者から見たイメージというものは本人はなかなか自覚できないものである。
「・・・どんなイメージだったんだ・・・」
思わず溜め息と共に声が漏れる。
「あ、違うの、そういうことじゃなくて・・・私は日比谷クンは・・・」
「・・・?」


1p457.jpg


慌ててフォローに入る綾音だが、何故か言葉に詰まる。
やはり図星ということだったのだろうか。
「で、でも!私に力になれることなら何でも言ってね」
(・・・なんと言う強引な話題転換・・・)
正直に言ってしまえば、特別な力を持たない綾音に係の仕事では協力してもらうことは難しいだろう。
もっとはっきり言ってしまえば出来ることなどない。
だが、やはりそう言って貰える、その気持ちだけでも嬉しいものだ。
強引な話題転換も手伝って、思わず顔が綻ぶ。
「な、何で笑うのよ・・・」
「いや、悪い・・・ひとつ思いついたんだ」
何時ものように不機嫌顔になった綾音に侘びを入れつつ、思いついた協力案を提案する。
「今日の数学の宿題・・・写させてくれないか?」
「・・・却下」
「・・・協力してくれよ・・・」
絶好の機会と思い、提案した協力案は脆くも崩れ去った。
だが、これで今後は多少なりとも小言は減るような気がした。
何よりも、また今までどおり接するようになれて一安心した真司だった。



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シンヤ(nanpP

Author:シンヤ(nanpP
・東方では始めて会った時からレミリア一筋。
・生粋の黒ニーソスキー。
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