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試験的なイラストぶろぐ
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対魔征伐係.48「酒と休日④」


(・・・ん・・・?)
薄っすらと瞼を閉じていても周りが明るいことが分かる。
朝に目が覚めるとこんな感じだろう。
頭や背中には身体にしっくりとくる柔らかい感触がある。
長年使い慣れた自分の枕とベッドだ。
ゆっくりと身体を起こしつつ重い瞼をゆっくりと開ける。


「・・・ぐぁ・・・」
身体を起こした途端、激しい頭痛と眩暈、吐き気に襲われる。
頭は酷く重く、頭の中には濃霧が発生していた。
未だにアルコールは元気に残っているらしいことは自覚出来た。
「・・・気がついた?」
「・・・何で、ここに居るんだ・・・?」
部屋の奥、台所の方から聞きなれた声、恵理佳の声が聞こえてきた。
何やら作っていたのか、調理中の手を置き、こちらへ様子を見に来る。
壁の掛け時計を見ると時刻は朝ではなく深夜の丑三つ時程度。
恵理佳はとっくに帰っている時間の筈だ。
そもそもこんな時間に起きていること自体おかしい。
(・・・いや、その前に何で俺は・・・?)
「何で・・・じゃないわよ・・・全く・・・」
「・・・」


恵理佳の話しによれば、真司は郁の部屋を脱出後、徒歩で帰路に着いた。
だが、その後に家へたどり着く前に座り込んでしまい、道端で熟睡。
夏季は夜間の外出や事件が増えるため、強化巡回中だった警察官に保護される。
交番へ連れて行かれるも、泥酔状態でロクに話しも出来なかったため、財布にあった身分証明書から身元を割り出す。
係の者と分かり、中村さんへと連絡。
中村さんから恵理佳へと連絡が行き、無事自分の部屋へと連れてこられ今にいたる・・・らしい。
早い話がとんでもない醜態を晒したということだ。


「・・・そうだったのか・・・」
徐々に思い出してくる。
数時間前に雪菜を押し倒したことも鮮明に思い出されてくる。
今まで短時間で二度に渡る理性、アルコールとの闘いに辛勝してきたが、未だにアルコールは健在だ。
そして手淫をしたわけでも夢精をしたわけでもない身体は相変わらず欲求不満だった。
だが、間違っても従兄弟には手を出すようなことはないと自覚はしている。
「・・・大丈夫?」
俯き葛藤を繰り返していた真司を心配して肩に手をかけてくる。
冬場は人肌が恋しくなると良く言われるが、酒が入れば季節は問わないのか、それとも久しく一人身だった所為なのか。
気がついたときにはそっと肩に置かれていた細い手を握り締め強引に引き寄せていた。
「・・・に、兄さん?どうしたの・・・?」
「・・・」
悲鳴をあげるでもなく、逃げるような素振りも見せず、倒れた姿勢を正す恵理佳を後ろから抱きしめる。
こんな状況ならば・・・と状況を作った本人が心の隅で思っていたのだが、当の恵理佳は落ち着いたものだった。
ここでその気があればそのままどうとでもなってしまうが、今の真司にそんな気は微塵も沸いて来ることはなく、ただこの触れ合っている感覚が心地よかった。
それを知ってか知らずか恵理佳も回された腕に優しく触れてくれた。
「・・・悪い」
「・・・世話のかかるお兄さんね・・・」


1p454.jpg


迷惑をかけたことへお詫びか、勢いで現状を作ってしまったお詫びかは定かではなかったが、軽いため息ひとつだけで恵理佳はそれを受け入れてくれた。


・・・・・・


「・・・んぁ・・・?」
眩しい日差しに攻撃され、重い瞼を開ける。
「ぐっおぉおおぉ・・・二日酔いだ・・・」
ベッドから何とか起き上がるも、それだけで非常にしんどい。
とてもじゃないが、通常の私生活すらロクに送れそうもないほどの二日酔いだった。
「あ、おはよう・・・」
「ん・・・?」
恵理佳が水の入ったコップを片手にベッドの前まで近づいてきた。
とりあえずはコップを受け取り一気に水を胃にまで流し込み、多少はスッキリとした。
「・・・そ、その・・・大丈夫・・・?」
妙にそわそわしているというか、余所余所しい恵理佳に疑問を感じつつもその前にどうしても聞いておかなくてはならないことがあった。
「・・・お前、何でここに居るんだ・・・?」
幾ら二日酔いが激しいとは言っても、今日が日曜日であることくらいは分かる。
恵理佳は昨日のうちに帰ったはずだった。
「・・・」
「・・・?」
みるみる恵理佳の表情が変わっていく。
いや、見た目的にはそんなに変わっていないのだが、目つきや雰囲気は豹変している。
「・・・覚えてないの?」
「・・・何を?」
真司にはさっぱりと心当たりはない。
昨日は郁のマンションから家へ歩いて帰り、そのまま熟睡した、筈だった。
「・・・帰る」
「は・・・?」
言いつつ身につけていたエプロンを外し、バックにしまい、そのままバックを持って部屋を出て行こうとする。
台所には鍋が火に掛かったままである。
「ちょ、待てよ!料理はどうすんだ!?」
訳が分からずとりあえず目に付いた気になる点を問い詰めてみた。
「温めれば食べられるから、後は知らない」
「知らないって・・・何怒っているんだ?」
リビングのドアノブに手をかけつつ、こちらを振り返ることなくどう聞いても不機嫌な声色で。
「お大事に」
「・・・」
それだけ言い残して恵理佳の足音は玄関、そして外へと消えていった。
「・・・何だったんだ・・・」
一人ベッドの上で呆然としている真司の目に吹きかけている鍋が映る。
「・・・とりあえず・・・朝飯か・・・」
酒は呑んでも呑まれるな。
そんな言葉を頭の中で反芻しつつ、朝食の準備をすることにした。


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シンヤ(nanpP

Author:シンヤ(nanpP
・東方では始めて会った時からレミリア一筋。
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