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試験的なイラストぶろぐ
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対魔征伐係.45「酒と休日①」


「・・・暑い・・・」
夏の日差しがさんさんと照りつける炎天下の鎮守高校正門前。
時間は正午過ぎ。
休日である土曜の最も暑いとされる時刻に真司は学校の前に居た。
(・・・遅い、暑い、帰りたい・・・)
約束の時間は既に過ぎている。
事の発端は数日前の修行後。
郁に「今度の土曜日は仕事があるので昼頃に学校前で待ち合わせ」と言われたのだ。
流石に幾らバイトも休みの完全休日である土曜日とは言え、仕事と言われては断ることも出来ず、こうして汗を流しつつ郁を待っているのだった。


「・・・来たか・・・」
目の前に見覚えのある車が停車される。
車の窓が開き、中からは冷風と共に郁の顔が見えた。
「待たせたわね・・・って、あっついわねぇ・・・早く乗りなさい」
「・・・こっちは脱水症状で干からびる寸前だったんだ」
約束の時間に遅れたことも詫びず、さっさと急かして来た郁に悪態をつきつつ、助手席に乗り込む。
車内は冷房が効いており、外気のとの温度差で肌寒く感じるほどだった。
「・・・それで、こんな真昼間から何処に行くんだ・・・?」
過去何度か昼間にも仕事はあったが、その頻度は至極少ない。
「まぁ、そんなに時間は掛からないから向こうについてから話すわ」
何故か詳細を知らせない郁を不思議に思うも、何かあってのことかと思いそれ以上は追求しないことにした。
しばらく車を走らせ、市内のコインパーキングへと駐車し、歩くこと数分・・・
遂にその現場へと到着した。


「・・・ケーキ屋・・・」
真司の目の前には高級そうなスィーツのお店があった。
どう見ても真司の携わる仕事の匂いなど微塵も感じさせない。
「・・・どういうことだ・・・?」
当然の質問をした。
「ここを見て御覧なさい」
「・・・?」
郁に言われるがまま、店の前に立てられていた立て看板に目を向ける。
「只今イベント期間中・・・カップルでご来店のお客様はスィーツ半額・・・」
看板に書かれていた文字をそのまま音読完了。
「そうゆうことで・・・行くわよ♪」
呆然としている真司を尻目にさっさと店へと入ろうとする郁。
「・・・ちょっと待て。仕事って・・・」
「決まってるじゃない。重要な任務よ?」
「・・・冗談じゃない、折角の休日を師匠のダシで浪費させられるなんて御免だぜ」
「そう?なら仕方ないけど・・・帰るなら一人で帰ってるのね?」
「・・・」
言われて周りを見てみる。
市内であることは間違いない。
だが、ここが何処かは定かではない。
少なくとも歩きで帰れる距離ではないのは確かだ。
「大人しく付いて来るなら涼しい店内で美味しい物を私の奢りで味わえるけど?」
「・・・ぐ・・・」
とても理不尽な話だったが、ここまで来てしまった自分を呪いつつ、次の選択肢は決まってしまった。
「それじゃ、行きましょうか?」
「何で腕を組むんだ・・・」
「何言ってるの、店内ではカップルらしくしないと半殺しよ?」
「・・・間違っても師匠とは付き合いたくないぜ・・・」
笑顔で脅迫されつつ重い足取りで店内へと足を踏み入れる。


入り口で綺麗なウェイトレスのお姉さんにカップルか否かを聞かれた。
何とか作り笑顔で乗り切った真司は無事店内へと侵入することに成功した。
店内は落ち着いた雰囲気で高級感があり、とても学生なんかが気軽に来れるようなお店では無かった。
チラッとショーウィンドウにあった値札に目をやったが、桁がひとつ多かったきがする。
店内はそこそこある席数もほぼ満席で当然のように全員がカップルだった。
下は真司と同じ程度から上は中高年まで幅広いカップルたちがティータイムを楽しんでいる。
実際は一人身の真司には非常に居心地の良くない場所だった。


「それじゃあまずは・・・ショートケーキとショコラとモンブラン・・・それとアイスティーで」
「・・・チーズケーキとアイス珈琲で」
席に着くなりウェイトレスに注文をする郁。
真司もメニューの中から目に入った物でとりあえず甘すぎないチーズケーキを頼んでおいた。
「・・・いきなり三つかよ・・・」
「何言ってるの?最初はそれくらいで様子見が基本じゃない」
少なくとも真司の身内ではいきなりケーキを三つも頼む人間を知らなかった。
(・・・それとも女は甘い物は別腹と言うが・・・今度委員長にでも聞いてみよう・・・)
そんな馬鹿なことを考えていると頼んだスィーツが運ばれてきた。


「ん~・・・値段相応に美味しいわぁ~♪」
「・・・まぁ、確かに・・・」
流石に高級そうな店と商品だけあって、味もまたコンビニなどで買える物とは違う気がした。
気がしただけだが。
目の前の郁は甘いものを食べるときのいつもの幸せそうな顔をしている。
今だけ見れば十分付き合ってもいいと思える女性に見える。
写真に性格は出ないとは誰の言葉だったか。
「・・・なぁ、ひとつ聞きたいんだが・・・」
「ん~?」
流石にケーキひとつ程度はすぐに食べ終えた真司が珈琲を飲みつつ目の前で早くも三つ目に取り掛かっていた郁に質問を投げかける。
「良くも無いんだが、こうなってしまった以上付き合ってやるけど・・・俺寝てていいか?」
いつもの郁の食欲を考えればケーキ二桁は堅い。
そして別段早食いでもないので、それだけの数を食べるならば相応の時間が要る。
そして郁が食べている間は基本的に真司は手持ち無沙汰である。
「何言ってるのよ・・・?彼女とお店に入って居眠りする男が居ると思うの?」
「・・・いや、それはそうかも知れないが・・・」
言う前から真司も分かってはいたが、しかし言わずには居られなかった。
同じ理屈で携帯を弄るのも恐らく禁止されるだろう。
「・・・仕方ないわねぇ・・・ほら」
「・・・どういうことだ」
言いつつ真司の目の前に一口大のケーキをフォークに乗せ差し出してくる。
分かってはいるが聞かずには居られない。
「どうって、カップルらしく食べさせてあげようとしているんじゃない」
「・・・遠慮しておく」
確かに回りは皆カップルだらけで同じようなことをしている輩も見受けられるが、相手は郁。
先生であり師匠である女性にそんなことをされたくは無かった。
「こうすれば真司も色んな味を味わえて居眠り防止にもなっていいこと尽くめじゃない」
「・・・いや、だがな・・・」
いちいちそれっぽいことで言いくるめられそうになるが、何とか抵抗を試みる。
「ほら、あーんってしてご覧?」
「・・・く・・・」


1p451.jpg


目の前、口の前へとぐいぐいと差し出されてくるケーキ。
郁は子供に与えるようなからかうような笑顔で強引に差し出してくる。
心なしか周りからも見られているきがする。
ここで無下に断るとどう見ても仲睦まじいカップルには見えないだろう。
覚悟を決め、口を開き一口食べる。


「美味しいでしょう?」
「・・・まぁ、なぁ・・・」
まるで自分が作ったかのように自慢げに話してくる郁は年上とは思えなかった。
妙な気恥ずかしさを覚えつつ、この後も全てのケーキを一口ずつ食べさせられた真司だった。


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シンヤ(nanpP

Author:シンヤ(nanpP
・東方では始めて会った時からレミリア一筋。
・生粋の黒ニーソスキー。
・えろい。
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