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東方夢幻能RE/第29話「慧音①」


今回はゲストキャラとしてDさんちの娘さんが出ております(´ω`)


(確か…ここら辺に…)


良く晴れた日。
真司は一人で人里までやってきていた。
しかし、目的は買い物でなく、別にあった。


「…お」


しばらく里の中を散策していた真司の目の前に目的の建物が現れた。


-寺子屋-


お世辞にも綺麗とは言えない小さな寺子屋の前へと辿り着いた真司。


何故こんな場所に着たかというと、理由は単純なる思い付きである。
何時ものように部屋でごろごろしていた真司はふと、以前会った妹紅の言葉を思い出した。
先生という単語を。
一度気になってしまうと、人間中々忘れられないもので。
そして此処ではそれを妨害されるようなこともなく。
真司は館を抜け出し、こうして早速先生の居そうな場所、寺子屋にまでやってきたのだった。


寺子屋があるということは前々から知っていた真司だが、そこに知り合いも居なければ特別用事があったこともない。
興味があったわけでもない。
それ故に今までは近寄ったことさえなかった。


しかし、今回は目的が出来たため、初めて寺子屋の中へと足を踏み入れることにしたのだった。




古びた門を潜り、敷地内に足を踏み入れる。


「おぉ…中々広いな」


流石に自然豊かな幻想郷だけあって、無駄に敷地は広かった。
小さな建物には不釣合いな程に広い校庭のような整備された庭があった。
そこには沢山の子供たちが大きな声を出しながら残暑厳しい気温の中、元気に走り回っていた。


そんな子供たちは敷地内に入ってきた真司の存在に気がつくと、不審そうな目、興味のありそうな目、様々な目で真司に注目をしだした。


この状況でどうするべきかと少し考えていると、数人の子供たちが小屋の中から女性を連れ出してきた。
銀髪に青のメッシュのような色合いが綺麗な髪の女性だった。
見るからに知的そうであり、子供たちが先生と呼んでいることからも、彼女が真司の探していた先生の確率は高い。
この幻想郷に先生と呼ばれる者が多数居るとは余り考えられなかった。


そんな女性が子供たちを連れて真司の下へとやって来た。


「お前、何の用件でここへ?」
「いや、ちょっと探しているやつが居るかなと」


女性は子供たちの面倒を見ているという優しく、温和そうなイメージとは裏腹に、厳しい口調と目つきで真司を問いただしてきた。


「探しているだと…?」
「あぁ、妹紅が言っていた…」
「…妹紅?」


女性の表情が僅かに変化した。


・・・・・・・・
・・・・・
・・・


そして、しばらく。
妹紅との経緯を話し、互いに自己紹介を済ませた。
真司が特に害のない存在だと分かると、女性、慧音の態度はぐっと柔らかくなった。


「…それにしても…一人でこんな沢山の子供たちの面倒を見ているのか…?」


真司と慧音は外の一角に設置してあるベンチの上に座り、外で遊んでいる子供たちを眺めながら話をしている。
ざっと見積もっても数十人は居るのではないだろうか。
一人では面倒を見るのは大変そうである。


「基本的にはそうだが…里の大人たちや、妹紅も手伝ってくれるからな。大変というほどでもないさ」
「…妹紅…アイツがか…?」


真司の中にある妹紅のイメージでは到底子供たちとは結びつかない。


「ああ見えても子供たちからの人気は高いんだぞ?」
「…そりゃあ…驚いたな…」








笑顔で話す慧音の言葉に心底驚く真司。


「一日中遊んでいても疲れることを知らないからな、何時でも人気者なのさ」
「…納得したわ」


屋内での面倒を見るのは慧音。
屋外での面倒を見るのは妹紅という形なのだろう。
非常に納得した。


「…その妹紅は居ないのか?」
「この時間だと…今は仕事中じゃないかな」
「…仕事?」


またもや妹紅に似つかわしくない言葉が出てきた。


「あぁ、自警団の真似事さ」
「…なるほど、そうゆうことか」


以前、妹紅と竹林の前で出会った理由がようやく分かった。


「どうせなら妹紅が戻ってくるまで待っているか?」
「…そうだなぁ…折角だしちょっと待ってみるか~」


ここまで来たのだから、ものはついでと妹紅と再会することにした。


「妹紅ならもう少ししたら戻ってくると思うし、それまで良ければ話でも聞かせてくれないか?」
「話…あぁ、くだらない日常生活の話でよければな」


妹紅が慧音は話を聞きたがって居ると聞いたことを思い出した。


真司は妹紅が戻ってくるまでの間、慧音に館での話や、外の世界での話などを聞かせたのだった。







コメント

(゜д゜)
か…書けばいいじゃないっていうから頑張ってたのに…なんというサプライz

なにはともあれありがとうございます!(゜∀゜)
【2008/09/01 07:03】 URL | ダガー #-[ 編集]
(゜д゜)
本当に書いていたのk
まぁ、それはそれで、出来たら見せて暮れれば。
今月頭は小鳥さん誕生日やアイマス動画絵なんかあって時間的にアレな日もあるが。
1枚程度なら余裕で(´ω`)
【2008/09/01 21:04】 URL | nanpP #-[ 編集]

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シンヤ(nanpP

Author:シンヤ(nanpP
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