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【東方CG集(紅魔館編)】
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そこには一人の少女が居た。
見た目だけで見ればかなり幼い。
レミリア…フランと同じくらいだろうか。
ここでは外見での年齢は殆ど意味を成さない場合が多いのだが、少なくとも見た目だけ見ればずっと年下に見えた。
身長もかなり低い。
そんな身体的特徴よりも一番目立つのは背中にある刀である。
その刀身、鞘は少女の身の丈ほどはあろうかという大きさである。
更に腰にも一本別の刀を差している。
あまり不用意な言動は控えた方が良さそうな相手に思えた。
「人間がこんなところに何の用件で来たの?」
「…ん?いや、まぁ、待て」
先ほどから少女の言葉で引っかかる単語があった。
「さっきから人間人間って…お前は妖怪か何かか?」
「お前に気安くお前と呼ばれる筋合いはない!それに、私は人間よ!半分だけだけど」
少女を怒らせてしまったようだ。
刀を抜きながら威嚇してくる。
最近の子供はキレやすいと聞くが、怖いものである。
「…それじゃあなんて呼べばいいんだよ?名前が分からなければ仕様がないだろう」
「…それもそうね…私はこの白玉楼で庭師、お嬢様の世話係をしている魂魄妖夢よ」
少女…妖夢は納得した様子で素直に自己紹介をした。
見た目どおり、素直で幼い性格のようである。
「そうかそうか、俺は紅魔館在住の日比谷真司って言うものなんだが…」
「…紅魔…?あの紅い館の?」
「そうそう」
妖夢の眉がぴくりと動き、表情が険しくなった。
嫌な予感しかしない。
「…あそこの人間と分かれば…斬り捨てて追い払うのが一番ね」
「…いや、待ってくれ」
住人になってすっかり失念していたが、幻想郷での紅魔館の評価というのはあまりよろしくはない。
特に悪さをしているという記憶はないのだが…
何にしろ、いきなり在住というだけで斬り捨てられては堪ったものではない。
「問答無用!」
「うぉ…ッ!?」
妖夢は真司の制止を全く聞かずに斬りつけて来た。
まさに問答無用である。
咄嗟に身を引いて刀を避ける。
「避けるな!」
「無茶を言うなッ!」
妖夢は続けざまに斬撃を浴びせてくる。
刀は勿論、丸腰の真司では避けるしかなかった。
しかも妖夢の斬撃、身のこなしは速く、俊敏だった。
それほど時間は掛からないうちに直撃は免れないと直感した。
「…お前!丸腰の相手に刀を振り回して来て…それでも剣を扱うものか!?卑怯だぞ!」
「…なに?」
妖夢の動きが止まった。
苦し紛れに吐いた言葉が功を奏したようである。
「しかも俺は紫にいきなりこんなところへ連れてこられて右も左も分からないっつーのに…」
「…お前…真司は紫様と知り合いなのか…?]
妖夢の表情が変わった。
とりあえず、戦闘続行の雰囲気はない。
「残念ながら知り合いでな…おかげで人攫い紛いの事をされてこのざまさ」
「…なるほど…それは…うん、てっきり侵入者かと思っていたけど…」
妖夢は酷く納得した様子である。
この様子では紫の仕業で過去何度もこのようなことがあったのだろう。
「私が悪かったから…お詫びに出口まで案内するわ」
「ん…?あぁ」
妖夢は刀を納めながら真司を階段の下のほうへと誘導をする。
しかし、ふと思った。
「その前に…ここは何処なんだ?白玉楼って言ってたけど…そんな場所聞いたことないが…」
「それはそうでしょう…?ここは冥界。本来生きた人間が来るべき場所ではないのだから」
幻想郷で非常識には慣れてきた真司だったが、妖夢の言葉には耳を疑わずには居られなかった。
妖夢の言動に嘘や冗談だという印象は全く受けないが…
所謂…あの世という場所が今現在の場所だと言うのだ。
「…いや、妖夢もそうだろう…?」
「言ったでしょう?半分だって」
何が半分なのか…そう思っていると、妖夢の背後でふよふよと半透明の何かが先ほどから浮いているのが目に付いた。
大きさこそでかいが…人魂…のように見えなくもない。
真司は、それ以上突っ込むことは自重した。
「…お詫びなら、是非上に見える屋敷に行ってみたいんだが」
「…それは駄目」
少し考えた風だが、断られてしまった。
だが、その思案したところに光明を見出した。
「…さっきはいきなり真剣で斬り付けられてすんごい疲れたな…マジで一息つかないとおちおち帰り道も飛んで帰れないぜ…」
真司は身振り手振りを交えてオーバーリアクション気味にアピールをした。
「……お茶一杯で帰ってもらうから」
「喜んで」
妖夢はそういうと渋々ながら踵を返し、階段を上へと昇り始めた。
真司は始めての冥界観光に期待しつつ…妖夢の後を追い、屋敷へと向かったのだった。
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