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【東方CG集(紅魔館編)】
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-紅魔館・中庭-
紅魔館の広大な敷地の中には広い中庭があり、赤い薔薇を主として多くの花々が咲き乱れていた。
そんな中庭の手入れをし、花たちに水やりをしているのが門番でもある美鈴である。
「今は水やりの時間だったか」
「あ、真司さん、こんにちわ」
館内をぶらぶらとアテも無く歩いていた真司は中庭に美鈴の姿を見つけたので声をかけた。
何時ものやる気のなさそうな真司の挨拶に元気に笑顔で答える美鈴。
真司の周りでは貴重な素直で明るい少女だ。
「そういえば…数日前だったか…珍しく門番の仕事をしていたな?」
「え…?」
美鈴の顔を見てふと思い出したことを口に出す。
しかし、言われた美鈴はきょとんとしていた。
「門の辺りで男とやりあってなかったか…?」
「…あ、それは門番の仕事とは関係ないんですよ」
「…ん…?どういうことだ?」
確かに真司は数日前に紅魔館の門の辺りで美鈴が男と戦い、追い払っている様子を見ていた。
見間違いや記憶違いではない。
しかし、美鈴との返答とはどうにも食い違いがあった。
「あれはですね?侵入者とかではなく、私と手合わせを願いたいって言う人間の方でして…」
「…手合わせ…?」
いまいち美鈴の発言が理解できていない真司。
「はい、私…こう見えても体には自身があるんですよ!」
「・・・」
言われて美鈴の頭からつま先まで見直してみる。
綺麗とも言えるし、可愛いとも言える顔つき。
綺麗な朱色の長髪。
無駄な脂肪など微塵も無い、引き締まった肉付き。
スリットから見える、脚線美。
そして何より…真司が知る中でもトップクラスの立派な胸。
「…まぁ…こう見えてもって言うか…見たままの…中々…」
「ッ…!?ちょ、ち、違いますよ!私が言っているのは武術の心得があるって言う意味です!!!」
真司の不埒な視線に気がつき、慌てて体を丸くしながら叫ぶ美鈴。
「え?あぁ…そりゃ…知ってたさ。冗談だよ、冗談」
「…と、兎に角…そういう訳でして、偶に手合わせをしたいって言う人が来るんです」
真司の誤魔化しが功を奏したかどうかは定かではなかったが、とりあえず話は戻ったようだった。
「しかし…その割には霊夢や魔理沙にはホイホイ通り抜けられてるよな」
「・・・」
真司の一言は美鈴にとって弁慶の泣き所だったのか、見るからにテンションが下がってしまった。
「あ、いや…まぁ、いくら格闘が出来ても近づけないとな!」
「・・・」
フォローのつもりで言ったのだが、真逆の効果しか生まなかった。
「それなら、良ければ俺ともひとつお願いできないか?」
「…え?」
フォローのフォロー。
それと、少しの気まぐれで真司は美鈴に申し出た。
外の世界に居た頃には人並みに喧嘩やちょっとした事件も起こした。
男である以上、強さには憧れるがあるし、格闘にも興味はあった。
こちらに来てからは霊夢に術を教わることはあっても、体を動かすことは特に意識して練習などはしていない。
身近にレミリアという身体能力に関しては抜群に秀でている存在が居るには居るが、余りにも次元が違う。
丁度いい機会だという思いもあった。
-紅魔館・正門前-
「よし、それじゃあ…これからはちょくちょく頼むわ」
「はい、それは構わないんですが…」
美鈴の水やりが終わったところで二人は正門前へ移動した。
真司は美鈴に今後の約束も取り付け、乗り気だった。
「とりあえず…最初だし、思い切りやってみるかー」
「お、思い切り…ですか…?」
真司の何時もの考えなし発言に戸惑う美鈴。
「ああ、まずは美鈴がどれくらい強いのか見てみたいしな、遠慮は要らないぜ」
「…わ、分かりました」
何処から沸いてくるのか謎の自身で真司は言い切る。
その自身を見て美鈴も戸惑いながらも覚悟を決めた様子だった。
「では…」
そういうと、美鈴は手袋、グローブを取り出し、両手にはめた。
それが一種のスイッチになっているのか、美鈴の雰囲気が変わった気がした。
(…これは…)
真司は今まで、幻想郷に来てからレミリアの付き添い、支援という形で何度か戦闘、実践を経験している。
自ら対峙していたわけではないが、それでも強大な妖怪、魑魅魍魎が相手だとそのプレッシャーは肌で感じることが出来ていた。
そして…
そんな時に感じる威圧感を今まさに感じていたのだった。
自分など足元にも及ばない、到底勝てることなど出来ない相手。
マイナス思考などではなく、そう考えさせられてしまうほどの実力差。
それが自分と美鈴の間にはあると考えてしまう。
「…よし、何時でもこい」
「はい」
しかし、男に二言は無く…
真司の頭には何時ものまったりとした美鈴の姿があったので、それを糧にして虚勢を張った。
「お…?」
瞬間、美鈴が動いたのは見えた。
初動だけは。
刹那、天地が入れ替わっていた。
そして、辺りには何かがぶつかる大きな音が響いた。
「し、真司さん…!大丈夫ですか…!?その、ご、ごめんなさいっ!!!」
「ははは…いや、これくらい何でもないぜ」
気がつけば、真司の目の前には先ほどまで居た中庭の綺麗な光景が広がっていた。
「今までレミリアに何度も痛い目に遭わされてるからな。頑丈になってるのさ」
「はぁ…」
とても情けない格好で強がっている真司に美鈴はとりあえずの返事をするしかなかった。
「ところで美鈴…頭抜くの…手伝ってくれないか?」
「・・・」
真司にとって自分が紅魔館、我が家で一番の弱者だということを痛感した一日となってしまったのだった。
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