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-紅魔館・ヴワル魔法図書館-
紅魔館の中にある図書館。
ここには普通の人間では一生掛かっても読みきることが出来ないほどの本が置いてある。
読書が趣味というわけではなく、どちらかと言えば眠くなってくる性質の真司だが、ここにはよく足を運んでいた。
理由はここにある本の殆どが小説や物語の類の本ではなく、図書館の主であるパチュリーが自分で調べ纏めた本だからである。
中には信じられないような話や研究成果などが記されており、読書が苦手な真司もついつい読みふけってしまうのだった。
更に魅力的なのはこの図書館の居心地の良さである。
夏は涼しく、湿気は無く…
冬は暖かく、乾燥も無い。
本を気にしてのパチュリーによる処置なのは考えるまでも無かったが、それが真司にとってはとても魅力的だったのだ。
だが、元々読書が苦手な真司。
興味のある本とはいえ、長時間読み続けるのはきついものがあった。
そんな時、決まって向かう先がある。
「…また来たのね」
「まぁ、そう言うなって」
図書館の奥にあるパチュリーの部屋である。
彼女の部屋にある学校の教室にあるような机。
そこに向かい合うように座ってカードで勝負をする。
そんな暇つぶしが日常的になって随分と経っている気がした。
読書中だったパチュリーは大きな溜息を吐きながら読みかけの本を自分の机に置き、真司の前に机を挟んで向かい合って座る。
既に何度も行われている勝負。
多少拒んだ程度では真司が引き下がらないことをパチュリーは承知していた。
それならばさっさっと勝負を受けて片付けた方が時間的な損失はないと考えていたのだ。
「今日こそ目にもの見せてやるぜ」
「何時もどおり、始まる前だけは威勢がいいわね」
意気揚々と既に机の上に置いてあったトランプを切りながら真司が強気な発言をするも、言われたパチュリーは気にも留めていない様子である。
互いに確認することも無く、行うゲームがポーカーであることは分かっていた。
真司は慣れた様子でカードを切り終えると、そのまま互いのカードも配り終える。
「よし…いくぜ?」
「何時でも」
こうして過去何度も行われてきた勝負が今日もまた行われたのだった。
・・・・・・
・・・
・・
勝負開始からしばらく。
何戦したか覚えていないくらいには対戦した二人。
その結果…
「…四百八十二ね」
「…何の数字だ…?」
「今まで対戦した回数」
「・・・」
「私の勝ち数でもあるわね」
「くっ…!」
見事に惨敗だった。
惜しいところなどなかった。
一勝も出来ていないのだから。
その場に崩れるように、机に突っ伏す真司。
「…何故だ…幾らなんでも少しは運の要素もあるはずなのに…!!」
「それは貴方が日頃から何も考えずに頭を使わずにぼけっと日々を安穏と過ごしているからよ」
「・・・」
凹む真司に酷い追撃をするパチュリー。
言われた真司は哀れになるほど凹んでいる様子だったが、言った本人のパチュリーは涼しい顔である。
「くっ…お…覚えてろよッ!!」
「…ちゃんと覚えていたじゃない」
小悪党のような捨て台詞を吐きながら席を立った真司に、冷静に応えるパチュリー。
最早それ以上返す言葉もなくなったのか、脱兎のように図書館を逃げ出していく真司。
これもまた何時もの光景だった。
「…ふぅ」
真司が去っていた方を見ながら小さな溜息を吐きながら席を立つパチュリー。
「お疲れ様です」
「…アレが散らかしていったところ、綺麗にしておいて頂戴」
何処からとも無く現れた小悪魔が主に労いの言葉をかける。
先ほどまで二人が勝負していた机の上にはトランプが散乱していた。
これを綺麗に片付けて戻すのも小悪魔の何時もの仕事だった。
「パチュリー様、ちょっと楽しみにしてらっしゃいますよね…?」
「…楽しみに…?」
小悪魔が手を動かしながらも笑顔で質問をする。
パチュリーにはその質問の主語が理解できていない。
「はい、だって以前はこの部屋だって足の踏み場もないくらい本で埋まっていたのに、今では何時でも…」
「…小悪魔」
パチュリーは話の途中で小悪魔を制した。
自分の机に戻る足を止め、小悪魔のほうに振り向き…今度はパチュリーが小悪魔に問いただした。
「貴方が好きな曜日は何曜日だったかしら…?」
「…え?あの、それは…」
淡々と聞いてくるパチュリーに小悪魔は怯えずには居られなかった。
寧ろ、この後の展開が予想できてしまい、逃げ出さずには居られなかった。
小悪魔は引きつった笑顔で何とか誤魔化しながらその場を去ろうとした。
だが…
「今日は…土ね…土符…トリリトン…」
「ま…まっ…」
その日。
紅魔館には小悪魔の衣を裂くような声が響いたとか何とか。
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