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試験的なイラストぶろぐ
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対魔征伐係.230「最終決戦③」


「・・・うぅむ・・・凄まじい効果のドーピングを得たような感じだなぁ・・・っと・・・」
足場の結界から地上神の頭部目掛けて飛び込む真司。
引力によって落下しながらも自分の身の丈の何倍にも伸ばした刀身を思い切り振り下ろす。
赤く光る刃は地上神の肩口付近を深く切り裂く。
切ったそばから再生が始まっているが、その速度は今度こそ僅かに遅くなってきていた。
真司は勢いが付きすぎる前に落下先に足場となる結界を再び瞬間的に展開させる。
そして足場に着地する瞬間・・・
目の前に地上神の巨大な腕、拳が向かってきていた。
「お・・・」
軽く驚きの声をあげながらも相手の拳と自分との間に人間が入れるくらいの結界を展開させる。
瞬間、地上神の巨大な拳と小さな結界がぶつかり、激しい衝突音と共に結界は消え失せる。
だが、地上神の攻撃もまた退けることが出来た。
そう思っていたが・・・不意に側面から気配を感じた。
目の前にまでもう一本の腕による攻撃が迫っていたのだ。
「うおッ・・・!?」
先ほどの攻撃を防ぐことに集中していた真司は僅かに反応が遅れた。
既に相手の攻撃は届く寸前だったが・・・
「全く・・・」
その瞬間、頭上から声と共に郁が落下してきた。
目の前まで迫ってきていた巨大な腕を思い切り蹴り飛ばし、その進行先を大きく逸らした。
「いや、フォローしてくれると思ってたぜ」
「・・・世話に焼ける弟子を持つと苦労するわね・・・」
相変わらず軽い調子で言ってのける真司に、予見で先読みをして折角フォローに来た郁は深い溜息を吐いた。


真司達と地上神の戦いが始まって少しの時間が経過した。
個々の力では当然のように地上神とはまともに戦えるほどではなかったが・・・
逆に全く歯が立たない程でもなかった。
真司の攻撃でも大ダメージではないものの、確実にダメージは与えている。
相手の攻撃も集中して狙われない限りはしっかりと捌いていける。
四人で連携しつつ、攻めと守りを展開することによって、純粋な力の差を確実に埋めていた。
僅かな時間ではあるが、現状までの戦闘の流れを見る限りは五分五分だと感じていた。
「・・・羽虫が・・・」
自分の周りで小さいながらも纏わり付きながら攻撃をしてくる真司たちに苛立ちを隠せない様子の地上神。
そんな時・・・何かに気がついた。
「・・・?何だ・・・?」
地上神の人間部分の僅かな変化により真司も遅れながらにそのことに気がついた。
頭上、上空を見上げると影が見えた。
それほど遠く離れては居ない距離にヘリの姿が見えた。
軍用などではなく、民間のヘリだった。
大きく開かれた扉から二人の人間が見えた。
一人は肩にカメラを担いでいる男。
一人は手にマイクを持ちこちらを凝視しながら何やら叫んでいる様子の女だった。
「・・・あいつ等・・・近づくなって言われてなかったのかよ・・・」
真司は出発前に中村を通して、お上へ本日までは危険なので土野市一帯には民間人は近づけないで欲しいと要請を出していた。
その要請はしっかりと受理されたとの連絡も受けていたのだが・・・
「近づくな、見るなって言われれば見たくなる、撮りたくなるのが報道者ってヤツなんじゃないの?」
「・・・何とかあそこまで行って言い聞かせるか・・・」
遥香の言葉に納得しつつも僅かながらに離れている頭上のヘリまで何とか足場を繋いで行く決意を固める。


「くく・・・」
不意に地上神から笑い声が聞こえた。
その瞬間、地上神は両腕、背中の触手など使えるものは全てを使い、真司達へ一斉に攻撃を仕掛けてきた。
今までで最も激しいと思える攻撃だった。
「・・・!?何だ・・・?」
その突然の攻勢に戸惑いながらも何とか対応し、防御に回る真司たち。
このような激しい攻撃では頭上のヘリの安否も心配になる。
防ぐことだけで余裕は無かったが、僅かな隙を見て頭上のヘリを確認する。
「・・・!お前!何をする気だ・・・!?」
「・・・案ずる事はない、アレは実体を持たない幻影に過ぎぬよ」
ここからでも視認出来るヘリから乗り出すような姿勢の二人の前に・・・見たことも無いような女が居た。
その女は浮いており、それが誰の仕業かと言うことはすぐに分かった。
最悪の事態を察し、声を荒げた真司だが、地上神の返事は予想外のものだった。
「・・・何・・・?っと・・・くそっ!」
どういうことかと考えようにも考える暇すら与えない相手の攻撃が続く。
この攻撃が真司たちを上のヘリへ近づかせないようにするための攻撃だと言うことはすぐに分かった。
つまり、相手は何かしようとしているのだ。
何とかしてそれを阻止しようと上へ向かおうにも防ぐことだけで手一杯な現状では思うように移動すら出来ずに居た。


「・・・こんにちわ」
真司達が激しい攻撃に苦戦している最中・・・
上空のヘリでは優しい笑顔をする突然の女性の出現にその場の人間全員が驚愕の様子で居た。
女性は白髪のボブヘアーで、服装は小奇麗な民族衣装のような格好をしていた。
今まで、この現場に着いてから眼下の巨大な化け物と数人の人間に見える者たちとの戦いを撮影し、リポートをしてきた二名。
ここに来る前に既に地上神の眷属と呼ばれる化け物を見ている。
信じられないことばかりだが、目の前で起きていることは事実であり、今更驚くこともないと報道者魂で腹を括りリポートをしていた。
そんな二人からすれば目の前の幽霊のような女性は驚くべき存在だったが、その笑顔の所為もあり、すぐにカメラを女性へ向けてリポートを試みた。
「私はあの巨大な生物とあの人間達の戦いを今まで見守ってきた者です」
女性は自己紹介を頼まれるとそう答えた。
「あの人間達は・・・自分で撒いた種を、今必死で刈ろうとしています」
女性の言葉の意味を理解できずにどういうことかと聞き返すリポーターの女。
「・・・こういうことです」
女性がそう呟くと二人の前に映像が現れる。
それは空中にテレビのブラウン管だけが現れたような状態だった。
驚きつつもしっかりとカメラを向ける。
そこには昨日の様子が映っていた。
学校の地下での出来事。
甚平と真司、そして恵理佳の会話の一部始終だった。
だが、それは只の映像ではなく、端々が切れており、編集されていた。
その映像は全て地上神に都合の良い様に編集されていたのだ。
だが、その映像に映る言動は実際にあったことである。
そして最後が真司の台詞で締めくくられた。
『世界のことなんか知ったことじゃない』
その言葉で映像は消えた。
「・・・ご覧の通り・・・少女が身内の不始末の責任を取ろうと決意したというのに・・・あの青年がそれを阻止してしまったのです。
その結果は皆さんも知っての通り・・・各地に正体不明の者が現れ、皆さんは命の危機に瀕し・・・更にはあのような巨大な生物まで現れてしまったのです」
映像には恵理佳の命がどうという場面は当然のように無かった。
映像を見ただけでは単に真司が恵理佳に儀式を止めてくれと言っただけにしか見えなかったのだ。
その映像を見たリポーターの女は知りたかったことが分かったと大声を出しながら興奮している。
今の現状の要因、そしてそれを引き起こした犯人・・・それがリポーターの口を通して、カメラを通し・・・
全国の避難所にあるテレビ、或いは携帯のテレビを通して全国民へと伝わったのだ。


そんな放送を見聞きした皆はそれぞれが口を揃えて文句を垂れる。


関係のない自分たちが何故こんな目に。
冗談じゃない、身内の不始末を飛び火させるな。
どんな方法かは知らないが、責任を取って済んだなら何故そうしなかったのか。
何故自分達があんな化け物どもに殺されかけなくてはならないのか。
あの男は死ねばいいんだ。
あの人間達の所為で自分たちまで。
責任を取ってあいつらだけ死ねばいいのに。


各地の避難所からは不満、愚痴が際限なく紡がれて居た。
今の状況から逃避するように、当てつけるように真司達へ向けて怨みの声は増大して行く。


1p669.jpg


「先輩・・・?」
「恵理佳まで・・・何であんなところに居るんだ・・・?」
テレビを見ていた霧月と陽那は驚きの声を上げながらテレビの画面を食い入るように見つめている。
「・・・やってくれる・・・」
「アスラ様・・・これって不味いんじゃ・・・」
人々を死守していたアスラとネクシブも避難所の中から聞こえてくるテレビの音、人々の罵声でことの流れを察する。


「・・・聞こえるか?人間達のお前達に対する声が」
「・・・お前・・・ッ!」
地上神はとても楽しそうに口の端を吊り上げる。
真司たちもレポーターが大声で中継していたおかげで端々は聞こえていた。
そして狙いが分かりはしたものの・・・それを止めることは出来なかったのである。


「・・・そんな、何で・・・真司の取った行動は間違っては・・・」
「・・・映像では恵理佳の命に関することには一切触れていなかったわね・・・」
ことの流れを見て不安に思った雪菜達は携帯でテレビを見ていたが・・・
そこには各地で不平不満を連呼する人々の姿と今の現場の姿が交互に映し出されていた。
理解できない様子の閑流の言葉に付け足す真妃。
「・・・今の世界の状況で先ほどの映像を流されては・・・」
「・・・言いにくいけど・・・皆が皆ってわけじゃないのよ・・・」
葵と雪菜が冷静な答えを呟く。


「・・・恵理佳、気にしては駄目よ・・・?あれは意図的にアイツがそう見せようとしてただけなんだから」
「・・・はい、分かってはいるんですが・・・」
郁の励ましの言葉にも俯き加減で返事をする恵理佳。
今のこの状況は恵理佳にとって酷く辛い状況だった。
だが、地上神の思惑通りに進んでしまった状況の悪化は留まることを知らない。
「くく・・・実に心地良い・・・世界が、人間達がお前達を怨み、憎むこの感覚・・・」
「・・・くそッ・・・」
恍惚とした表情の地上神の威圧感は膨れ上がっていく。
少し前までは良い勝負を出来ると思っていた相手・・・それが今では神の力を手に入れる前に逆戻りをしてしまったような感覚に陥る。
「この世界は本当に素晴らしい世界だ・・・力が溢れてくる・・・」
その地上神の言葉どおり・・・今の地上神は時間が経つに連れてその力を飛躍的に増大させている。
遥か昔・・・天上神が地上神を退けた時・・・その正反対の場面になりつつあった。
「自らが守ろうとしているこの世界・・・この世界の人間達の手によって死ぬが良い・・・!」
「・・・そう簡単に行くかよ・・・!」
攻撃態勢を取る地上神に対峙する真司たち。
だが・・・劣勢は誰しもが痛いほどに分かっていた。
何よりも、この世界の人々が自分達を怨み、憎しみを抱いていると言う事実が真司たちの心を磨り減らしていた。
勝機が見えたのも束の間・・・世界を敵にしての絶体絶命の窮地に追い込まれてしまった。

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Author:シンヤ(nanpP
・東方では始めて会った時からレミリア一筋。
・生粋の黒ニーソスキー。
・えろい。
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・けいおんは澪。


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