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試験的なイラストぶろぐ
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対魔征伐係.218「対峙①」


「・・・あそこか・・・」
郁と分かれ、真妃と共に再び階段を降りていた真司はより強くなっていく不快感と共に目の前にある階段の終点を見つけた。
時間がいよいよ一時間を切ろうとしている手前、すぐに階段を駆け下り、目の前にある入り口を通る。


中は今までどおり巨大な空洞になっており、やはり松明のような灯りがあった。
だが、そこは今までとは大きく違う点があった。
ひとつは空洞の半分ほどの空間を埋める巨大な石、石碑の存在。
遠目から見ても何やら文字が彫られていることと、その石碑が淡く赤い光を発しているのが確認できた。
もうひとつはその石碑の前にある朱色の鳥居の存在である。
これも古ぼけてはいたが、神社にあるような立派な鳥居だった。
そして・・・更にその鳥居の前には・・・
「・・・恵理佳・・・!」
鳥居の前で横になっている恵理佳を見つける。
その四肢は地面に鎖と杭によってしっかりと固定されていた。
何よりも恵理佳自身が眠っている、気を失っているので真司が声を掛けても返事はない。
その恵理佳の身体の下には見たことも無いような大きな陣が描かれていた。
陣を描く文字もまた、淡く光を発していることからも神卸しがいよいよ始まろうとしていることを否応なしに伝えてくる。
「・・・来たか、真司」
「・・・じいさん・・・!」
そんな恵理佳の傍らに立っていた、この件に関しての黒幕と思われている高嶺甚平が真司、真妃へと振り向く。
後姿からでは分からなかったが、甚平の顔や手などには恵理佳の下に描かれている陣と同じような文字が体中に描かれていた。
恐らくは全身にあのような文字が描かれているのだろう。
恵理佳の下の文字と甚平に描かれている文字は石碑が赤く光ると、呼応するかのように淡い光を放つ。
それが何を意味するのかは容易に想像が出来た。


「・・・時間がない、そこを退くか、恵理佳を放せ」
「それは出来ぬ相談だな、折角の儀式を中断させるわけには行かぬ」
語気を強く言い放った真司の言葉を真っ向から拒絶する甚平。
真司としても昔からの知っている仲、それどころか幼い頃には係りになるために色々と面倒を見て貰った関係の甚平とはなるべくならば穏便に済ませたかった。
だが・・・このような大事を起こすくらいである。
その決意は揺らぐものではなかった。
「・・・どうしても退かないと言うなら・・・力ずくにでも退いてもらう」
「面白い・・・昔を思い出すな、真司よ」
刀を抜き、身構える真司に余裕の表情で仁王立ちの甚平。
「だが・・・私としてもお前を手に掛けるのは忍びない。大人しく手を引いてはくれぬか?」
「ふざけるな!何が忍びないだ?実の家族を人柱にしておいて何を・・・!!」
「・・・そうだな、確かに恵理佳にはすまないと思っておる・・・だが、これも仕方の無いことなのだ」
熱くなる真司とは対照的に酷く冷静な甚平。
「真司よ、お前は今のこの世界をどう見る?」
「・・・」
甚平の突然の問いかけにその内容からも即答は出来なかった。
「世界中ではこうしている間にも無益な争いが起こり、何の罪もない人間が犠牲になっている」
「・・・」
「更にこの国でも国を治めるべき者達が、その国の中心である筈の市民からの血税で娯楽の日々」
「・・・」
「分かるか?真司よ・・・今の世界では最も苦汁を舐めているのは最も日々を必死で生きている、何の罪もない者達なのだ」
「・・・それで、それが何故今回の一件と関係がある」
そこで否定できなかったのはある意味では甚平の意見も分からなくもなかったからである。
だが、だからと言ってこのままこの凶行を眺めているわけには行かない。
「誰かがこの世界を変えねばならんのだよ。何者も恐れぬ、何者にも縛られぬ圧倒的な力を持った存在がな」
「・・・詭弁を語った末が結局は世界制服ってオチかよ」
「分からぬか?真司よ・・・これはそんな陳腐なものではない。私は今の世界を嘆いている世界中の者の為にこの世界を治め、ひとつにしようとしているのだ」
「・・・結局は同じことじゃない・・・」
黙って聞いていた真妃も思わず口を挟む。
「・・・所詮、お前達などには私の考えは理解出来ぬか・・・ならばそれもいいだろう・・・」
「とりあえず、そこは邪魔だから退いてくれないかしら」
真妃は甚平の話しにこれ以上付き合いたくはないと言わんばかりに甚平に銃口を向ける。
「白鳥の娘か・・・お前に私が、人間が撃てるのか?」
「撃てるわよ」
真妃がそう答えた瞬間、その空間に銃声が響いた。
同時に甚平はがくりと膝を地面へと着き、両手で身体を支える。
真妃の放った弾丸はピンポイントで甚平の両足を捉えていた。
「真司、今のうちに恵理佳を」
「あぁ、分かってる」
言いつつ真司は恵理佳の元へ駆け寄る。
恵理佳の四肢を拘束している鎖を刀で切断しよう。
そう思った矢先・・・
「真司!」
「・・・?な、ん・・・だ!?」
突然の真妃の声に振り向いた瞬間、辺りの景色がぐるりと回転した。
そして気づけば全身を堅い地面へ強打して接地していたのだった。
「・・・くっそ・・・何が・・・」
「真司!大丈夫・・・?」
上半身を起こしつつ何が起こったのか分からない真司に真妃が駆け寄ってくる。
そこで真司は驚くべき光景を見る。
「そう易々とは近づかせるわけにはいかぬな」
「・・・じいさん・・・何で・・・」
そこには仁王立ちしている甚平の姿があった。
先ほどは真妃に両足を撃たれ、確かに膝を折っていた筈である。
だが、今はふらつく様子も無く、しっかりと両足で地面を踏んでいる。
先ほどは甚平に思い切り投げ飛ばされたと言うことが分かった。
だが・・・
何故甚平がこうして立っていられるのかが理解できなかった。


「・・・単なる強がりなら止めておきなさい」
真妃は言いつつ今度はその四肢を撃ち貫く。
甚平の手からは赤い血が流れ、やはり当ったことは明白だった。
だが・・・
「強がり・・・?馬鹿なことを言うものだ」
甚平はその撃ち抜かれた腕を何事も無かったかのように振ると血を振り払った。
「・・・何だ・・・?どういうことだ・・・」
分けのわからない真司の呟きに甚平が答える。
「お前は・・・恐らく災忌の連中から神卸しの完了時間を聞いているな?」
「・・・あぁ、それがどうした・・・」
「残念なことを教えてやろう・・・それは完了時間であり、既に神卸しの義は始まっているのだよ」
「・・・な、何だと・・・!!?」
驚愕の事実を知らされる。
だが、言われれば先ほどから光を放つ文字を見れば確かにと思わざるを得ない。
「既に私の身体には恵理佳を通し、神の力が流れ始めている・・・一部もいいところでまだその力を使えぬことが残念だがな」
「・・・まさか、その所為で銃弾が効かないって言うの・・・?」
「それは少し違うな。どれだけ私が傷を負おうとも、次々と流れてくる神の力が瞬時に傷を癒してくれるというのが答えだ」
「・・・何だそりゃ・・・」
思わず苦笑するしかない真司。
只でさえ高嶺甚平と言えば高嶺家の頭首であり、その力は対魔師の中でも随一である。
更にそこにどれだけ傷を負っても瞬間的に完治する能力が付与されてしまったのだ。
そんな相手をどうこう出来るとは・・・思わなかったが、何とかするしかないのが現実だった。
「お前達には神の力の偉大さを味わう最初の人間と言う権利を与えてやろう・・・!」


1p656.jpg


甚平は言いつつ臨戦態勢に入る。
今まではやはり戦う気がなかっただけなのか、一気に二人に圧力が押し寄せてくる。
そこには真司の知っている優しい小父の姿は無く、二人に向けて遠慮することのない敵意と殺意を放つ甚平が居た。
「・・・やっぱりラスボスはインチキ臭いのが王道なのか・・・」
「・・・そんな王道は是非とも遠慮したいものね・・・」
互いに苦笑しながらも身構える真司と真妃。
恵理佳救出の最後の壁、最大の難関である甚平を前に意を決して対峙する二人。


神卸し完了まで後おおよそ四十分。


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シンヤ(nanpP

Author:シンヤ(nanpP
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