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試験的なイラストぶろぐ
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対魔征伐係.216「突破④」


石碑横にあった階段から地下へと降りて行く一行。
薄暗い階段は予想以上に長く、山道にある階段のように木と土で出来ていた。
学校の階段で言えば三階相当の長さを降りたとき・・・先に入り口が見えた。
扉などは無かったが、明らかにそこから先は何かしらの部屋、空間になっていると感じさせる。
警戒しつつも時間も無いため、思い切って入り口を通り、予想通りの広い空間へと足を踏み入れた一行。


「・・・壮大な光景だな・・・」
思わず呟いた真司の一言が全てを物語った。
階段を下り、入り口を抜けた先は巨大な空間が広がっていた。
広さ、高さは学校の体育館数個分はあろうかと言う広大さだったのだ。
そんな広大な地下空間には雪菜が居たあの地下空洞と同じように霊的な力を宿す松明のような灯りが各所に見えた。
そして真司が思わず呟いてしまった最大の要因はその広さではなく・・・
「・・・何、あれ・・・?」
真妃が呆然としつつも前方を見て呟いた。
一行の前には広大な空間を埋めるかのように巨大な影が幾つも聳え立っていた。
まるで巨大ロボか何かのように見える。
皆大きさは巨大であるということ以外は、その風体は人型から獣型まで様々だった。
そんな巨大な影が一行の行く先を防いでいた。
「妖怪、天護・・・じゃなくて・・・アレは式神ね」
「式神・・・?あんな常識外れの式神なんて聞いたことないぜ・・・?」
郁の言葉に思わず異論を唱える真司。
「・・・まぁ、向こうさんも形振り構わず全力ってことじゃないのかしら」
「・・・そうは言ってもなぁ・・・また骨が折れそうだ・・・」
言われて見れば目の前の巨大な影たちからは濃度の高い霊力を感じられた。
「・・・でも、式神ってことは式神使いを倒せばいいんじゃないの?」
真妃は最もな意見を呟く。
「・・・まぁ、そうなんだけど・・・恐らくはアレの上にでも乗ってるんじゃないのかしら」
「・・・成る程ね・・・」
郁の意見に思わず納得をする。
巨大な複数の影以外にこの空間には真司達以外の人影は見えない。
だが、何処かに隠れられるような空間も見当たらない。
見えるのは先にある出入り口だけである。
となれば、安全面も考慮すれば自ずと何処に居るのかは想像は出来た。
結局はあの巨体たちを倒さない限りは術者にも手は出せないことになっていた。


「・・・動き出したか・・・」
真司たちが話し合っているのを黙って待っていることもなく、目の前の巨大な影が次々と動き始める。
動きこそは巨体ゆえに俊敏とは言えないが、遅いとも言えない。
そしてビルにしてみれば三、四階相当はある高さの巨体に踏まれればそれだけでおしまいである。
更にその巨体ゆえに下手な攻撃ではびくともしそうにない。
相手がこちらに攻めてきたからと言ってどうするべきかと迷うところだった。
だが・・・
「・・・!?葵さんか・・・?」
「はい、相手がアレならここは私がお引き受けしますわ」
目の前の影のうち、一体が身体の一部に爆煙を纏いながら大きくよろめいた。
それと共に大きな音を響かせた音源を見れば葵が対地ライフルを構えて笑顔で進言をしてきたのだった。
「そりゃ・・・確かに葵さんなら倒せそうだが・・・」
真司の言葉の続きは誰もが言わずもがなでわかっていた。
今までも巨大な敵とは戦ってきたが、どれも単体であった。
だが、今回は複数、かなりの数が居る。
しかも術者が操っているとなれば知能も無知という訳ではない。
葵のライフルは強力ではあるが、それ故に攻撃前後の動作が隙になってしまう。
一対複数には最も向いていないと言っても過言ではない。
「・・・私もここに残って葵殿に助力します」
閑流がぽつりと呟く。
「閑流さんが居れば安心ですし、どうぞ先へ進んでください」
「時間はもう余りないです、急いでください」
刀を構え、臨戦態勢の閑流に背を押される。
「・・・分かった」
真司も二人の気持ちを汲んですぐにその場を駆け出す。
郁と真妃も二人に声を掛けて真司に続く。


三人が向かう先のこの部屋の出口、更なる先へと続く出口に向かうのを当然のように阻止しようとする巨大な式神たち。
三人は何とか振り下ろされる攻撃を避けつつ出口へと全力で走る。
閑流と葵も三人の支援に徹する。
三人に攻撃を加えようとする手足をライフルで吹き飛ばしながら妨害する葵。
そうして何とか三人は無事に出口へと着き、二人の視界から消えたのだった。


「・・・では、ここで上に乗っている方々が日比谷さんたちへと挟撃を仕掛けないためにも・・・私達はここで頑張りましょうか」
「はい、宜しくお願いします」


1p654.jpg


目の前で三人を逃した複数の式神たちは二人の会話を聞いたのか、一斉に二人へと向き直るとゆっくりとではあるが歩を進めてくる。
「私が前へ出て囮になります、隙を見て攻撃を」
「見て分かると思いますけど・・・あんなのに掠られでもしたら大怪我じゃすまないですし・・・十分に気をつけて」
「はい」
言いつつその場から躊躇することなく巨大な影が乱立する中へと突っ込んで行く閑流。
式神たちも素直に自分達の懐にやってきた閑流に目標を定める。
巨体から次々と振り下ろされる手足。
それらが地面へと突き刺さるたびに大きな音をたてながら地面の土、岩を撒き散らす。
「・・・大きいだけでは・・・!」
それらの攻撃を避けつつも、その手足が戻る前に一閃を浴びせる。
攻撃を受けた箇所は出血をし、傷を与えはするが・・・
その体躯の差はまさに象と蟻ほどであり、閑流の斬撃もかすり傷程度にしかならなかった。
それを分かってか、お構い無しに次々と攻撃を降らせる式神たち。
閑流からすれば空から巨大な岩が次々と自分目掛けて落ちてくるような感覚である。
「っと・・・」
それらを持ち前の機敏さで次々と避けて行く閑流だったが・・・
(・・・土煙・・・!)
巨大な式神たちの降らせてくる手足によって、地面には穴が空き、土砂が舞い上がり・・・辺りは土煙に覆われる。
おかげで視界は全くと言っていいほどに効かなくなる。
それは閑流だけではなく、相手も同じことではあるが・・・
カバーする範囲が大きい相手にしてみれば適当に目星をつけて振り下ろせばいいだけだった。
視界の効かない中、式神が纏う特有の霊力を察知して何とか避ける閑流だが、元々霊力はそれほど持たない閑流にしてみれば酷く疲弊する状態である。
そんな時・・・
「閑流さん・・・!」
「・・・!」
式神のうちの一体が大きく傾いた。
その傾き方から察するに左右どちらかの足を吹き飛ばされたのだろう。
傾き、倒れて行く式神の頭部の部分に人影を見つけた。
閑流はすぐさま倒れて行く式神の身体を岩場を駆け上がるかのように跳ね上がっていく。
「・・・!!?」
先ほど地上の石碑に居た対魔師のように衣を着ていた術者が驚きの表情を見せる中・・・
「一人目・・・!」
峯打ちで一人目の術者を失神させ、無力化させる。
それと同時に倒れていた巨大な式神はその場から消え失せた。
「・・・!!」
やっと一人・・・そう思った矢先・・・
閑流と倒れていた術者目掛けて他の式神たちが一斉に仕掛けてきたのだった。
粉塵を巻き上げる。


「・・・敵味方関係なく・・・」
「それが彼らのやり方なんでしょう」
一端葵の元まで引いた閑流。
その閑流の傍らには先ほどの術者が倒れていた。
「・・・行きます」
「こちらも」
決意を新たに再び巨大な影へと突っ込んで行く閑流。
こうして死と隣り合わせの二人の戦いは始まったばかりだった。


神卸し完了まで後おおよそ一時間二十分。



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プロフィール

シンヤ(nanpP

Author:シンヤ(nanpP
・東方では始めて会った時からレミリア一筋。
・生粋の黒ニーソスキー。
・えろい。
・アイマスでは千早一筋。
・けいおんは澪。


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