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試験的なイラストぶろぐ
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対魔征伐係.175「真妃と真司②」


「・・・それで・・・出来れば・・・約束ってやつを教えていただけないでしょうか・・・」
「・・・」
結局、昔の約束の内容を思い出せなかった真司は非常に低姿勢で真妃にお願いをしていた。
「・・・くれるって・・・」
「・・・ん?悪い、もう一回言ってくれないか・・・?」
真妃が恐らく約束の内容というやつを答えてくれたとは思うのだが声量が小さかったために聞き取れなかった。
「だから・・・再会した時にゲームで私が勝ったらお嫁さんにして欲しいって言ってたのよ!」
「・・・あぁー・・・そういえば・・・確かに最後に会ったあの日にそんなことを言っていた記憶があるな・・・」
自分で言うのも恥ずかしいのか、頬を染めながらも勢い任せで昔の約束を今一度叫ぶ真妃。
真司もようやく昔の記憶を完全に思い出した。
「・・・ようやく思い出した・・・?」
「・・・まぁ・・・あの時は確かに分かったって言って承諾してたな」
子供の男女間には良くある(?)ことである。
幼心に好意を持った相手には恋人になるというよりもお嫁さんになると言うケースが多い。
それはやはり身近に両親という存在が最も近くにあることが関係あるのかもしれない。
何はともあれ、そんな子供らしい口約束を確かに真司は真妃と交わしていた。
(・・・俺はすっかり忘れてたが・・・この様子だと真妃はずっと覚えていたぽいな・・・)
あの当時ではそれがどういうことなのかと言うことをちゃんと理解などしているはずが無かった。
普通に考えれば時効、子供のときのおふざけで済ませられるような内容ではあった。
だが・・・目の前の真妃の様子を見ればそう言って済まされるような雰囲気ではなかった。


「・・・もう再会してから何度も負けてるしなぁ・・・何回結婚しても足りないくらい・・・」
「・・・」
どうするべきかとお茶を濁しつつ考えようとしていた真司だが、真妃の表情は変わらず真剣なものだった。
冗談も下手に言えないような空気になりつつある中、いよいよ困って来た真司。
確かに昔は子供ながらに承諾をしたということは真司も真妃に対して好意は持っていたのだろう。
今の時点でも好きか嫌いかで言われれば好きと答えるが・・・
流石に結婚どうこうという話しになると勢いに任せてやら何となくなどではとても答えられない。
どうしても考え込んでしまう内容なのは仕方のないところだった。
だが、それは真司側の理屈であって、真妃はそうは思っていなかったようだった。
「・・・ごめん、やっぱりいいわ」
「・・・何・・・?」
今までの真剣な表情から何かを諦めたような表情になり、言いつつ真司から離れる真妃。
突然の真妃の言動に思わず真司の思考も止まる。
「もうずっと昔の子供の頃の口約束だし・・・本気になんてしてなかったし」
「・・・」
真妃はそうは言っているがどう考えても先ほどまでの様子を見ればそれが嘘だということは馬鹿でも分かる。
「・・・いや、ちょっと待てって」
確かに忘れていたことは事実だが、その約束に対してどうでもいいとは思っては居ない。
それなのに真妃本人にそんな態度を取られては言葉を掛けずには居られなかった。
だが・・・この真司の言葉が真妃の無理矢理鎮火させようとしていた気持ちに油を注ぐコトとなってしまう。
「・・・何よ・・・今まで忘れていて・・・思い出したと思ったらやっぱり答えられなくて・・・!」
「・・・真妃?」
静かにではあるが、その語気は徐々に荒くなっている。
そんな真妃の様子の変化に戸惑いつつも下手な言葉は掛けられないと勇み足を踏んでしまう。
「私が折角もういいって言ったのに!それでも待てなんて言って!!」
「ちょっと待て、分かったから落ち着けって」
今までも真妃が不機嫌になって声を荒げたことはあったが、今回の場合はその質が全く違っていた。
子供が癇癪を起こしたような感じである。
下手に触ればより悪化させてしまうような状態であり、今の真司には当たり障りのない言葉しか掛けられなかった。
だが、そんな当たり障りのない言葉などは今の真妃に取っては逆効果以外の何者でもなかった。
十年以上も溜め続けていた気持ちはそんな安い言葉で止められるものではなかったのだ。
「分かってなんかいないじゃない!私の気持ちだって、何も!!」
「・・・」
真妃の言葉と気持ちは止まることなく、今の真妃には下手なことは逆なでするだけだと痛感する。
だが、ここは一軒家ではなくマンションの一室である。
男女の痴話喧嘩とでも思われればそれでいいのかもしれないが、この状態が続けばどう思われるか分かったものではない。
そして何よりも自分が原因で真妃を今の状態にさせてしまっている気持ちがあり、何とかしなくてはならない。
(・・・あぁ・・・くそ、仕方がないな・・・!)
一向に治まる気配のない真妃を見て真司は意を決する。
「真妃!」
「なに・・・っ・・・!?」


1p612.jpg


一歩、真妃へと近づくと共に名前を呼び、真司の方へ視線を戻したその一瞬に真妃の口を塞ぐ。
明確に言えば、唇を塞ぐ、が正しいのだが。
突然すぎる出来事に呆然とし、その身体は強張っていた真妃だが、徐々に現状を把握していく。
とりあえずは黙らせることには成功したので、この後は嫌がられて離れられても止むなしと思っていた真司。
だが、身体の強張りが解けた真妃はしばらくはそのままで唇を離すことはなかった。


「・・・いきなりとか・・・信じられない・・・」
「・・・いや・・・とりあえずこのままでは俺が犯罪者になりそうだったんで、口を塞がないととな・・・?」
キスを終えて離れた真妃はすっかり落ち着いた(?)様子で指で自分の唇をなぞっている。
「・・・分からなかった・・・」
「・・・何?」
今度はさっきまでとは打って変わって拗ねたような顔でなにやらぼやく真妃。
「ファーストキスだったのに・・・いきなり過ぎてよくわからなかった」
「・・・」
真妃がこの歳でこの容姿でキスが初めてということにも驚きだったが、約束を頑なに守っていたのであれば分からないでもない話である。
・・・それは真司にすれば心底、心が痛い話ではあるのだが。
だが、今の真司にはそれよりもその真妃の発言の意図の方が気になってしまっていた。
「・・・それって、どういう・・・っ・・・?」
その真意を確かめようと質問をしようとしていた真司は、今度は逆に真妃から唇を塞がれてしまう。
「・・・こういうこと・・・」
「・・・なるほど・・・」
一端唇を離した真妃は囁くような甘いトーンで真司に答える。
何処か脳の奥が痺れるようななんとも言えない感覚を覚えつつ、今度はどちらからとも無く二人は唇を合わせたのだった。

コメント

再生中のルファイトに代わって4thキャラの紅月朔夜でしばらく過ごします

変わらずよろしくです

>投票の件
お手数かけてすいません?轡鵐箏擦気鵑亡脅佞任
【2007/09/20 00:02】 URL | 紅月 朔夜 #sFkuDBeA[ 編集]
おおぅ(´д`;)
カップリングが変わりましたか。
甘い話ならば・・・
明日(今日)のが昨今では一番甘くなりそうです(´ω`)

葵は・・・それも次のSSで(゜∀゜)
【2007/09/20 07:17】 URL | シンヤ #-[ 編集]

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プロフィール

シンヤ(nanpP

Author:シンヤ(nanpP
・東方では始めて会った時からレミリア一筋。
・生粋の黒ニーソスキー。
・えろい。
・アイマスでは千早一筋。
・けいおんは澪。


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