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試験的なイラストぶろぐ
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対魔征伐係.174「真妃と真司①」


学校が終わり、バイトも無い放課後。
翌日も学校があるとは言え、長い自由時間が出来る。
そんな自由時間を使って真司は真妃と葵のマンションへ遊びに来ていた。
既にこの部屋に来るのも片手で数える以上にはなっており、慣れた感がある。
そして今日も今日とて対戦格闘ゲームで汗を流していた。


「・・・暑いな・・・」
「・・・分かっていることをイチイチ言わないでいいわよ・・・」
この日は秋にしては珍しく、夏日のような暑さだった。
室内は冷房が効いてはいるが、省エネなのか温度設定はさほど低くはされていなかった。
おかげで身を削るような熱い対戦を繰り広げていた二人は、まさに手に汗を握っていた。
「・・・何か飲む・・・?」
「・・・アイス珈琲で」
この時点でそこそこの時間、対戦をしている二人。
休憩も兼ねて水分補給をすることにした真妃が席を立つ。
例によって葵は二人(主に真妃)に気を使って長めの夕飯食材の買出しへ出ている。
面倒そうにしながらも冷蔵庫を開け、中を眺める真妃。
だが・・・
「あー・・・何もないわ・・・」
「・・・マジか・・・」
真妃の意外な言葉に思わず肩を落とす真司。
「昨日の夜から暑かったからあったのは全部飲んじゃったんだったわ・・・」
「・・・仕方ないな・・・買出しにでも行くか・・・」
一度飲みたいと思った以上は飲まずにはいられなかった。
「あぁ・・・いいわ、私がすぐそこの自販機に買出し行ってくるから」
「お・・・気が利くな、頼むわ」
本当ならば買出しには自分がと言いたいところだったが、すぐそこの自販機が何処にあるのか分かっていない真司には言えなかった。
「それじゃ・・・適当にしてて」
「あぁ」
相変わらず面倒そうな雰囲気のまま部屋を出て行く真妃。


一人部屋に残された真司は何をして真妃が帰ってくるまで待っているか考える。
対戦格闘は対戦するからこそ面白いのであって今更一人でする気にもなれない。
夕方からのニュース番組にも興味は無かった。
適当に部屋を見回していた真司の目にふと気になるものが飛び込んできた。
(・・・何だあれ・・・?)
リビングの隣にある寝室。
そこのベッドの上の一部が大きく膨らんでいた。
掛け布団の下にあるらしく、何かは分からなかったがかなり大きい。
(・・・抱き枕・・・でもないだろうしな・・・)
枕はちゃんと普通の枕が見えている。
そして真妃にしろ葵にしろ、抱き枕を使うような性格には思えなかった。
女性の部屋で押入れや戸棚を勝手に開けるのは流石にアレだが、これくらいならばと思った。
思うようにした。
(・・・こんだけでかい・・・何だ、ぬいぐるみか?)
真司は考えながら立ち上がるとベッドの傍まで向かい、その膨らみの上にある掛け布団を少しだけ捲る。
「・・・これは・・・」
思わず声が出る。
目の前に現れたのは忘れもしない、真司が真妃に無理矢理買わされたあの無駄に高い巨大なイルカのぬいぐるみだった。
真妃の話では押入れの奥深くで埃を被っているということだったのだが・・・
イルカは非常に綺麗な状態で目の前にあった。
「・・・ん?」
思わずぼけっと目の前のイルカを眺めていると玄関から音がした。
恐らくは真妃だと思われるが、予想以上の早さだった。
(やべ・・・どんだけ近くにあったんだよ・・・!)
真司は慌てて目の前のイルカを元の状態に戻そうとする。
だが、その巨大さが災いしてか中々思うようにいかない。
そして・・・


「・・・何してるのよ・・・」
「・・・いや、ちょっとコレの一部が見えていてな・・・?何だろうなと・・・」
戻ってきた真妃にバッチリ見つかってしまった。
真妃は扉の前で驚きの顔で立ち尽くしていた。
「馬鹿言わないで、ちゃんと見えないようにしていたんだから!」
「・・・見えない・・・?」
「・・・」
「・・・」
真妃の予想外の発言に思わずオウム返しをしてしまう真司だったが、真妃も自分で言ったことをしまったと思ったのか黙ってしまう。
「・・・あー・・・いや、真妃もこうしてぬいぐるみとか好きだったなんてな、てっきりゲームだけ・・・」
妙な雰囲気が流れていた沈黙に耐え切れず適当に言葉を発する真司だったが、その言葉は途中で止まってしまう。
「・・・あれ?何か・・・」
真司は今までも何度か経験のある妙な感覚を覚える。
決まって真妃と話しているときに感じる違和感だった。
「・・・てっきりゲームだけにしか興味がないと思っていた。でしょ?」
「・・・あぁ、そんな感じだった・・・って・・・」
真妃の言葉により違和感は昔の自分の発言と同じ内容だった為と思い出し、認識した真司。
だが、そこで真司は更に思い出す。
「・・・真妃って・・・あぁ・・・そうか!だから元々は土野市に居たって・・・」
「・・・やっと・・・思い出したみたいね・・・」
今まで真妃と話していた違和感の正体を完全に理解した真司。
決壊したダムのように昔の真妃との思い出が次々と鮮明に思い出されていく。
「・・・でも、それなら何で最初からそうだと・・・」
「・・・どうせ覚えてないんじゃないかって思って試してみたら・・・案の定だったしね」
「・・・」
成長した真妃と久々に会ったあの夜のことを思い出す。
あの時の真司は完全に真妃のことは初対面だと思い込んでいた。
あの時から真妃は分かっていたのだと思うと・・・とても気恥ずかしいような申し訳ないような気持ちになる。
(・・・それであんな態度だったのか・・・)
真妃と再開した当初の頃の厳しい応対も今となっては最もだったと思わざるを得ない。
「しかし・・・随分と変わったな・・・ゲームの腕前もそうだが・・・何より・・・」
「・・・何処見てるのよ・・・」
昔の記憶の中の真妃と目の前に居る真妃とを比較してみる。
雰囲気が大人びているのは当然だが、髪型も変わっているし、何よりもそのスタイルが別人だった。
葵の傍に居る所為で真妃本人は普通だと思っているが、その胸は大きい方だ。
よくぞ昔のあの平坦からここまで育ったものだと感慨深くなる。
「いやまぁ・・・おかえり」
「・・・ただいま」


1p611.jpg


昔のことを思い出した所為で、昔よくやっていたように真妃の頭に手を置き、軽く撫でる。
真妃もそのことを覚えているのか嫌がるような素振りは見せず、はにかむような笑顔を見せる。
今までのつんけんした真妃のイメージは昔の思い出を思い出した今となっては消えつつあった。
「・・・でも、きっと約束とかは覚えてないんでしょ・・・?」
「・・・約束・・・?」
新たな単語を言われた真司は今さっき思い出した昔の記憶から更に検索をかける。
だが、確かにそんな言葉を言ったような記憶はあるが、おぼろげだった。
「・・・やっぱり・・・」
「・・・いや、まぁ・・・もう随分昔のことだし、な・・・?」
溜息と共に真妃に睨まれる真司。
やはり当分はツンツン真妃のイメージは変わりそうに無かった。



コメント

わくわく(^-^)

ツンツン真妃で思わず吹きました
【2007/09/19 00:25】 URL | ルファイト・ガーディア・スカーレット #sFkuDBeA[ 編集]
確かに・・・(´ω`)
読み直したときに自分でもこれはどうだろうと思いましたが・・・
ツンデレという単語を使うのもどうかと思い、通してしました(゜∀゜)
【2007/09/19 01:02】 URL | シンヤ #-[ 編集]

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Author:シンヤ(nanpP
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